“軍パンに合う靴3か条”を満たしたアメリカ製の名作。

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「先日、編集会議中に「ファッションマゾヒスト」という言葉が誕生しました。暑い日でも革ジャンを着るようなドMな人を指します。読者の皆様も該当しますよね(笑)?」と語る編集部の若手編集・みなみ188がお届け!

ランコートのベネチアンシューズ

今号は軍パン特集ということで、個人的な“軍パンに合う靴”の条件を3つ紹介します。

①革靴であること、②色は茶、③ボリュームがあること、です。

①について、武骨な軍パンにスニーカーはカジュアルすぎるので足元は革靴で引き締めたいから。

②については、黒でももちろん合うのですが、洗練された黒よりもやや土臭い茶の方が軍パンとの親和性が高いと思っています。

そして③については、軍パン自体に裾幅の太いものが多く、靴にもボリュームがある方が収まりがよいと思うからです。

前置きが長くなり失礼。先日、軍パンの相棒靴を探していた時に渋谷の名店「トラベルズ」の名物店長・関さんに紹介してもらったのがこの「ランコート」の[ベネチアン]。たっぷりとオイルを含んだ独特なムラ感のある肉厚のクロムパックレザーの表情が堪りません。

旧きよきアメリカンなモカシン靴の製法を守り続ける「ランコート」らしい手縫いモカもさることながら、個人的に刺さったのはこのフォルム。Eウィズで履き口もやや広く、セミスクエアのようなトゥの形状や、丸みのあるシルエットがとにかく可愛らしい。まさに個人的軍パンに合う靴3か条をすべて満たした一足です。暑くなってきたら短パンと合わせても良さそう!

モカシン靴の聖地であるアメリカ・メイン州にて1967年に創業した「ランコート」のシグニチャーモデル。いまだに「メイド・イン・メイン」を貫き、熟練の職人による手縫いのモカや、たっぷりとオイルを含んだホーウィン社のクロムパックレザー、ポッテリとしたフォルムなど、その魅力を挙げればキリがない。5万9180円(トラベルズTEL03-5458-8108)

1967年にメイン州にて創業し「ランコート」。もはや絶滅危惧種ともいえるアメリカでの生産をいまだに貫く稀有なブランドだ。

フロントのモカ縫いは熟練の職人の手作業によるもの。この繊細な縫いの表情こそが、「ランコート」が名ブランドたる所以。

靴の内側を見ると、ライニングと裏地がなく裏革が剥き出し。これにより、足を包み込むような柔らかな履き心地を実現している。

踵には「ヒールキッカー」と呼ばれる意匠が。デッキシューズなどに見られる、靴を脱ぐ際に足を引っ掛けるためのものだ。

(出典/「Lightning 2025年7月号 Vol.375」)

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みなみ188
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みなみ188

ヤングTRADマン

1998年生まれ、兵庫県育ちの関西人。前職はスポーツ紙記者で身長は188cm(25歳になってようやく成長が止まった)。小中高とサッカーに熱中し、私服もほぼジャージだったが、大学時代に某アメトラブランドの販売員のアルバイトを始めたことでファッションに興味を持つように。雑誌やSNS、街中でイケてるコーディネイトを見た時に喜びを感じる。元々はドレスファッションが好みだったが、編集部に入ってからは様々なスタイルに触れるなかで自分らしいスタイルを模索中。
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