WAREHOUSE & CO. Lot 2220 U.S.NAVY SHAWL COLLAR COVERALL
カッコいいんだけど、自分には少し武骨すぎる気がしてあまり着ることのなかったミリタリーウエア。ところが最近になって、[M‒51]トレンチコートや黒のBDUジャケット、ミリタリーチノだったりと、ワードローブにミリタリーウエアが少しずつ増えてきた。
服飾の歴史においてミリタリーウエアは外せないアイテムのひとつだし、実用服として作られた機能性の高さや無駄のない洗練されたデザインは、自分の大好きなアメリカントラッドスタイルとも相性抜群。この冬も古着店を巡ってはミリタリーウエアを探している。
そんななか、取材で恵比寿の「ウエアハウス 東京店」を訪れた際に目に留まったのが、アメリカ海軍の甲板作業員が着た制服をサンプリングしたこのショールカラーのカバーオール。インディゴデニムのこの型は知っていたが、ヒッコリーストライプを見たのは初めてだった。
店長の浅井さんによれば、アメリカ海軍の甲板作業員のなかでも喧嘩や窃盗などのトラブルを起こした者を一般の作業員と区別するために作られたといわれているそうで、そのストーリーにもグッときた。いわば海軍のなかの“荒くれ者”たちが着ていたこのカバーオールを、自分はボタンダウンシャツやスラックスと合わせて、あくまでもクリーンに着たいと思っている。
第二次世界大戦時にアメリカ海軍の甲板作業用の制服として採用されたショールカラーのカバーオールをリプロダクト。一般的な甲板作業員がインディゴデニムの同型を着用したのに対し、船上でトラブルを起こした者が区別ができるように着用させられたのがヒッコリーストライプなのだとか。ポケット2つの簡易的な作りや太めのアームホール、デニムにはあまり使用されないホワイトカラーの樹脂製アンカーボタンが特徴だ。4万150円(ウエアハウス東京店 TEL03-5457-7899)
ボタンはユリア樹脂製のオリジナルアンカーボタン。チェンジボタン仕様になっており、メタルボタンなどに付け替えて楽しむこともできる。
ショールカラーはシャツとの相性抜群。ブルーのボタンダウンシャツと合わせてみるとこんな感じ! 中にタートルネックを着るのも良いかも。
身長188㎝の自分は最も大きい42サイズを着用。シャツ1枚の上から着てかなりゆとりあり。スウェットやニットを着ても問題なさそうだ。
(出典/「Lightning 2025年4月号 Vol.372」)
Photo/R.Yukitake 行竹亮太
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