海軍の“荒くれ者”が着た特別なカバーオール。

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「Lightningに携わるようになってはや半年。この冬は街中やSNSで同世代が革ジャンやスカジャンを着ているのを頻繁に目にし、アメカジの勢いを感じています」と語る編集・みなみ 188がお届け!

WAREHOUSE & CO. Lot 2220 U.S.NAVY SHAWL COLLAR COVERALL

カッコいいんだけど、自分には少し武骨すぎる気がしてあまり着ることのなかったミリタリーウエア。ところが最近になって、[M‒51]トレンチコートや黒のBDUジャケット、ミリタリーチノだったりと、ワードローブにミリタリーウエアが少しずつ増えてきた。

服飾の歴史においてミリタリーウエアは外せないアイテムのひとつだし、実用服として作られた機能性の高さや無駄のない洗練されたデザインは、自分の大好きなアメリカントラッドスタイルとも相性抜群。この冬も古着店を巡ってはミリタリーウエアを探している。

そんななか、取材で恵比寿の「ウエアハウス 東京店」を訪れた際に目に留まったのが、アメリカ海軍の甲板作業員が着た制服をサンプリングしたこのショールカラーのカバーオール。インディゴデニムのこの型は知っていたが、ヒッコリーストライプを見たのは初めてだった。

店長の浅井さんによれば、アメリカ海軍の甲板作業員のなかでも喧嘩や窃盗などのトラブルを起こした者を一般の作業員と区別するために作られたといわれているそうで、そのストーリーにもグッときた。いわば海軍のなかの“荒くれ者”たちが着ていたこのカバーオールを、自分はボタンダウンシャツやスラックスと合わせて、あくまでもクリーンに着たいと思っている。

第二次世界大戦時にアメリカ海軍の甲板作業用の制服として採用されたショールカラーのカバーオールをリプロダクト。一般的な甲板作業員がインディゴデニムの同型を着用したのに対し、船上でトラブルを起こした者が区別ができるように着用させられたのがヒッコリーストライプなのだとか。ポケット2つの簡易的な作りや太めのアームホール、デニムにはあまり使用されないホワイトカラーの樹脂製アンカーボタンが特徴だ。4万150円(ウエアハウス東京店 TEL03-5457-7899)

ボタンはユリア樹脂製のオリジナルアンカーボタン。チェンジボタン仕様になっており、メタルボタンなどに付け替えて楽しむこともできる。

ショールカラーはシャツとの相性抜群。ブルーのボタンダウンシャツと合わせてみるとこんな感じ! 中にタートルネックを着るのも良いかも。

身長188㎝の自分は最も大きい42サイズを着用。シャツ1枚の上から着てかなりゆとりあり。スウェットやニットを着ても問題なさそうだ。

(出典/「Lightning 2025年4月号 Vol.372」)

この記事を書いた人
みなみ188
この記事を書いた人

みなみ188

ヤングTRADマン

1998年生まれ、兵庫県育ちの関西人。前職はスポーツ紙記者で身長は188cm(25歳になってようやく成長が止まった)。小中高とサッカーに熱中し、私服もほぼジャージだったが、大学時代に某アメトラブランドの販売員のアルバイトを始めたことでファッションに興味を持つように。雑誌やSNS、街中でイケてるコーディネイトを見た時に喜びを感じる。元々はドレスファッションが好みだったが、編集部に入ってからは様々なスタイルに触れるなかで自分らしいスタイルを模索中。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

Pick Up おすすめ記事

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...