会場01…HINOYA ONE
今年は2つの会場で先行内覧会が開催され、その舞台のひとつが、上野にある名店ヒノヤワンだ。弊誌でもお馴染みのヒノヤの姉妹店に当たり、本店が直球のアメカジであるのに対して、当店はしっかりとトレンドを押さえたセレクトが魅力。バズリクソンズにおいても定番を押さえつつも、今のトレンドにマッチするデザインやサイズを展開する。
東京都台東区上野6-10-16 TEL03-3831-0385
10時半~20時10分 無休
https://hinoya.shop
Instagram@hinoya_one
スタッフ 小林駿介さん|最注目のひとつであるウェーバースポーツ社のA-2を中心にコーディネイト。「ハンドワックス特有のクラシック感が気に入っています。45チノを合わせていますが、コテコテにならないようにスカーフで遊び心をプラス。とにかく着倒します!」
副店長 蔵品秀治さん|ベストとレザージャケットのレイヤードが際立つスタイリングで登場。1940年代にデッキクルーたちへ支給された通称デッキベストである。「ジャングルクロスとアルパカウールパイルのリバーシブルなので、いろいろと着回しが効くんです」
スタッフ 高多大地さん|王道のデニムセットアップだが、個性的に映えているのはインナーの黒いアロハに合わせてウィリアム・ギブソンのブラックデニムを選んでいるから。「人気の高い大戦モデルでもブラックデニムになるだけで新鮮な印象。経年変化も楽しみです」
会場02…JUNKY SPECIAL
先行内覧会のもうひとつの会場となったのが、新宿の有名店であるジャンキースペシャル。普段は一般開放していない2階のギャラリースペースには、バズリクソンズの秋冬シーズンのサンプルがフルラインナップで並ぶ圧巻の光景。サイズバリエーションも豊富で、その在庫量は日本屈指。多くのファンが来店し、大盛況であった。
東京都新宿区歌舞伎町2-46-5 KM新宿ビル1F TEL03-3232-0850
11時~20時 無休
http://junkyspecial.com
Instagram@junkyspecial.jpn
スタッフ 加藤昇太郎さん|ポマードで固めた硬派なヘアスタイルの加藤さんのキャラにマッチしたアウターは、名作コットンフライトジャケットのB-15だ。「自分の中で、B-15はロックンロールの匂いがする数少ないミリタリージャケット。50sテイストで合わせています」
マネージャー 西徹さん|長身でコワモテながらも、ソフトな接客で知られる名物スタッフの西さんは、赤リブが際立つエアロレザー社のA-2をセレクトした。「名作A-2の中でも一際強い個性を放つエアロレザー社。濃いめのシールブラウンの色味が、秋冬にマッチします」
スタッフ 横山健翔さん|シンプルながらもパンチの効いたタンカースのセットアップで登場してくれた横山さん。このオーバーオールは、ずっと狙っていたアイテムだとか。「ヴィンテージでもなかなか見かけないオーバーオール型の冬季用トラウザースなんです」
BUZZ RICKSON’S 2024 FW COLLECTIONの注目商品をピックアップ。
秋冬シーズンも魅力的なラインナップとなったバズリクソンズ。その中でもとっておきのスペシャルピースをピックアップ。ヴィンテージのミリタリーウエアを深く理解し、その生産背景を再現できる高い技術を持つ、バズリクソンズだからこそ作れるものばかりだ。
JACKET, FLYING, SUMMER Type A-2 BUZZ RICKSON CLO. CO. BACK PAINT “ON THE MAKE”
秋冬シーズンも魅力的なラインナップとなったバズリクソンズ。その中でもとっておきのスペシャルピースをピックアップ。ヴィンテージのミリタリーウエアを深く理解し、その生産背景を再現できる高い技術を持つ、バズリクソンズだからこそ作れるものばかりだ。[ BR80654 / 28万6000円 ]
JACKET, FLYING, SUMMER Type A-2 ROUGHWEAR CLOTHING CO.BACK PAINT “MISS BARBARA”
ワイルドな表情を持つブロンコハイドを用いたA-2には、ウォーアートのアイコン的なピンナップガールが鎮座する。死と隣り合わせであり、常に精神をすり減らすパイロットは、故郷に残した恋人や癒やしを与えるピンナップガールを、自身のジャケットへ一心不乱で描くことが一種のマインドフルネスであった。胸には持ち主が所属していた第11重爆撃大隊章が付いている。[ BR80653 / 28万6000円]
SOUVENIR JACKET “BUZZ RICKSON’S” דKOSHO & CO.” SPECIAL EDITION 334th FTR. BOMB. SQ. CHITOSE JAPAN
テーラー東洋とのダブルネームとなった意欲作は、1950年初頭の朝鮮戦争時に活躍した第4爆撃戦闘航空団の第334爆撃戦闘飛行隊“イーグルス”に所属する兵士がオーダー。戦後は1ドル=360円の固定相場であったため、兵士たちは安価で豪華な刺繍をオーダーでき、これがスカジャン文化の大きな礎となった。背面には、当時の最新鋭ジェット機、F-86セーバーと、平和を願う思いが刺繍されている。リバーシブル面はシルバーのボディにジャパンマップの刺繍。[ BR15536 / 12万1000円 ]
JACKET, FLYING, INTERMEDIATE Type B-15C (MOD.) A.F. BULE B.RICKSON & SONS. INC 334th FTR. BOMB. SQ. “EAGLES”
各プロダクトには黄金期と呼ばれる、モノとしてもっとも成熟した時代があるが、フライトジャケットにおいては1950年代がスペック、パッチアレンジの豪華さにおいて頂点だった。それを体現しているのが、1951年に支給された米国空軍の象徴であるエアフォースブルーを纏ったB-15Cの当作だ。当時の日本で製作された334戦闘飛行隊のスコードロンパッチが施されているが、フライトジャケットを飾るパッチは、この時代をピークに小型化され、華やかさに欠けていってしまう。
【DATA】
バズリクソンズ(東洋エンタープライズ)
TEL03-3632-2321
http://www.buzzricksons.jp
(出典/「Lightning 2024年10月号 Vol.366」)
Text/S.Sato 佐藤周平 Photo/M.Watanabe 渡辺昌彦
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