手に入れたその日から、まとう風合いはまさにヴィンテージなヘルメット

ヴィンテージのバイクに乗るのに、ヘルメットがピカピカでは少し気恥しい。しかし、TT&COのエイジングされたヘルメットなら、新品でありながら、ヴィンテージのような風合いが楽しめ、旧車との親和性も抜群なのだ。そんなTT&COのヘルメットの魅力に迫る!

現代の安全基準は満たしつつ、見た目はヴィンテージのいいとこどり。

スーパーマグナム ジェニュインレザートリム ブラックレザー メイプルグロー。1960年代のヴィンテージヘルメットをイメージしたレザートリムを縫い付けたSG規格取得済みの逸品。帽体やレザーにはエイジング加工を施し、まるでヴィンテージのように仕上げている。5万6100円

ヴィンテージヘルメットは年々価値が高まっているが、デザインや風合いはかっこいいものの、ヘルメット本来の頭部を保護する機能は不十分。数十年前のものであれば、内装や帽体が劣化しているものや現代の安全基準を満たしていないものがほとんどだ。

と、ヴィンテージヘルメットのリスクを知ってもらったうえで、写真のヘルメットを観ていただきたい。まるで数十年前からずっと使われ続けているような雰囲気を醸し出しているが、まぎれもない新品。しかもバイクに乗る際の安全基準「SG規格」をクリアしている安全性も問題ないヘルメットだ。

このヘルメットをリリースするのは江戸川区に店舗、工房を構えるティーティー&カンパニー。国内外から高い評価を得るヘルメットメーカーで、中でも新型のバイクから旧車まで多くのライダーに人気なのが、トリム部分に本革を縫い付けたレザーリムモデル。

極厚の牛革を使用した「レザーリムショット」、ふっくらとしたトリムが特徴の「ヴィンテージレザートリム」、そして右ページのヘルメットでも採用されている少し厚みのある「ジェニュインレザートリム」とスタイルは3種類。それぞれが使い込むほどに独特な経年変化をするが、はじめからヴィンテージの風合いが欲しいならエイジングモデルもオススメだ。

愛車のスタイルや好みに合わせてとっておきのヘルメットを見つけ、乗るだけでなく、バイクをスタイルからも楽しもう。

1960年代に見られる、膨らみのある革巻きリムのヘルメットをイメージして制作。革はハンドステッチによって縫い付けられている
国内の乗車基準用ヘルメットの基準であるSG規格を取得しているため、排気量に関わらず、乗車時に安心してかぶることができる
秀逸な加工技術によって、レザートリムをエイジング。あくまで自然に見えるようにリアルさを追求した仕上がりになっている
ストラップは日本産クロム鞣しの本牛革を使ったスナップボタン式ベルトとセンターライン入りのヒモを採用したダブル仕様
トリム部分は熟練の職人がレザーアイテムを縫う時と同じようにロウ引きした麻糸を使い、ひと針ひと針シェルに貫通縫いしていく。ヨレのないきれいな仕上がりは、職人の高い技術あってこそなせる技だ
縫い付けられる前のレザー。何工程もかけて加工された革は、かなり昔から使われているような表面の割れや擦れがリアルに表現されている
ふっくらとしたリムを備える「ヴィンテージレザートリム」用のタンニン鞣しの本牛革。TT&COには様々なレザーがストックされる

TT&COでは装飾用だがファイバー製のヘルメットもリリースしている。こちらも職人による手作業によって製作される。あらゆる工程に職人の技が光る

【問い合わせ】
ティーティー&カンパニー
TEL03-6638-8805
https://ttandco.co.jp/

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年5月号 Vol.361」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

Pick Up おすすめ記事

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...