独自のディテールをもつ、45年式“ヨンゴー”スカイライン

現存しているハコスカの多くが“GT”である。そして、その大部分が“R仕様”に変更されているのも事実。そのため、今ではフルノーマルの個体のほうが価値のある場合も。フルノーマル、4枚ドア。そしてシャープなサーフィンライン。シンプルなまでの美しさに、目を奪われる──。

GT-R登場の陰に隠れた悲運の名車スカイランGT

ホイールベースの長いゆったりとした印象の4ドアセダンの2000GT。見た目からは運動性能の高い車両であるとは想像もできない

C10型スカイラインというと、S20型エンジンを搭載したGT-Rばかりがクローズアップされがち。だが、そもそも 4気筒を搭載するショートノーズモデルに対して、フロントのエンジンベイを延長したノングノーズの6気筒搭載モデルは、先代S54型に続いて”GT”の名前が与えられ、スカイラインのハイパフォーマンスな上級モデルとして販売された。

GT-Rと比べてより立体的なフロントグリルが備わる独特のフロントマスクの2000GT

コンパクトな4ドアセダンにセドリックなどの高級車に搭載された115馬力を発生するL20型6気筒エンジンを搭載した2000GTは、当時では十分にホットなモデルだったといえる。GT-Rの存在がなければ、高性能車としてもっと正当に評価されたかもしれない、ある意味悲運のモデルでもあるのだ。

’70年式は後の四角い2連のテールではなく、バックランプを中に備えたワンテールとなるのが特徴

ここに紹介するのはそんな2000GTのオリジナルディテールをしっかりと残す’70年式。スティールホイールに貴重なハブキャップをもつ個体で、GT-Rとは異なる立体的なフロントグリルや、ガーニッシュを有するテール周り、さらにはサーフィンラインと呼ばれるスカイライン独特のリアフェンダーラインなど、GT-Rにはない魅力に溢れた 一台だ。

この年に登場するハードトップは70mmホイールベースが短いため、4ドア6気筒搭載モデルの2640mmがもっともホイールベースの長いスカイラインとなる
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