GT-R登場の陰に隠れた悲運の名車スカイランGT
C10型スカイラインというと、S20型エンジンを搭載したGT-Rばかりがクローズアップされがち。だが、そもそも 4気筒を搭載するショートノーズモデルに対して、フロントのエンジンベイを延長したノングノーズの6気筒搭載モデルは、先代S54型に続いて”GT”の名前が与えられ、スカイラインのハイパフォーマンスな上級モデルとして販売された。
コンパクトな4ドアセダンにセドリックなどの高級車に搭載された115馬力を発生するL20型6気筒エンジンを搭載した2000GTは、当時では十分にホットなモデルだったといえる。GT-Rの存在がなければ、高性能車としてもっと正当に評価されたかもしれない、ある意味悲運のモデルでもあるのだ。
ここに紹介するのはそんな2000GTのオリジナルディテールをしっかりと残す’70年式。スティールホイールに貴重なハブキャップをもつ個体で、GT-Rとは異なる立体的なフロントグリルや、ガーニッシュを有するテール周り、さらにはサーフィンラインと呼ばれるスカイライン独特のリアフェンダーラインなど、GT-Rにはない魅力に溢れた 一台だ。
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