ACVMのシープスキンカバーオール
困ったもんだ。「もう、革ジャンは買わない」という宣言を何度しただろう。ミリタリー、モーターサイクルなどの王道、コーチジャケットや、ダッフルコートなどのキワモノ、ひとまず全部揃ってる。サイズもちょうど良いものばかり。私は革ジャンキャラでもない。持っている革ジャンには何も不満はないのだ。もう十分。しかーし!
また心を揺り動かされる革ジャンに出逢ってしまったのだ。言い訳をする。こんなの見たこと無かった。長いこと、カジュアルファッション1丁目1番地にいるのに。本来はデニムでしょ? カバーオールなんだから。でも、革が得意な人が、革を使って作っちゃったのだ。シープスキンのカバーオール。
これがツボにハマってしまった。とてもシンプルで、飾りもほとんどない。使っているのは上質なシープスキン。この革の快適さは、既に持っているアディクトクローズのモーターサイクルジャケットで知っている。軽くてしなやか、ストレスフリー。そのシープのモーターサイクルジャケットを買った時、「革ジャンはもう買わない!」という最初の宣言をした。まさか、こんなに素敵な革ジャンが出てくるなんて思ってもいなかったから。
リベット留めのポケットやワークテイストのボタンもラフでタフ。デイリーユースにはちょうど良い。春こそ革ジャンと長いこと雑誌で伝えてきたが、これぞまさしく春にピッタリ。ヘビーな裏地が付いているわけでもないからね。身も心も軽やかに革ジャンを楽しめるというわけだ。コーディネイトなんて、ハッキリ言ってどうでもいい。俺は、このシンプルで寡黙な相棒とともに暮らしたい。ひと目で惚れた。
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2024年4月号 Vol.360」)
Photo/S.Amatsu シーマン天津
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