王道からキワモノまで、あらゆる革ジャンを持っていても欲しい。「ACVM」のシープスキンカバーオール

物欲旺盛なライトニング編集部員たちが、今の気分で選んだ欲しいモノや身銭を切って購入したアイテムをジャンルレスで報告! 今回は「人生の折り返し地点を過ぎると、着こなし云々よりも、個体の魅力にばかり興味が向く。自分が似合うかどうかなんて、考えていない。上質且つ楽チンが重要」と語るライトニング編集長であり買い物番長の松島親方がお届け。

ACVMのシープスキンカバーオール

モーターサイクルジャケットの名門、アディクトクローズジャパンから派生したACVM。アディクトクローズジャパンの象徴的な素材であるベジタブルタンニン鞣し、ティーコアのシープスキンを使ったカバーオールは、1940年代のデニムカバーオールをオマージュ。育て甲斐のある1着。16万5000円(アディクトクローズhttps://www.addict-clothes.com/ info@addict-clothes.com)

困ったもんだ。「もう、革ジャンは買わない」という宣言を何度しただろう。ミリタリー、モーターサイクルなどの王道、コーチジャケットや、ダッフルコートなどのキワモノ、ひとまず全部揃ってる。サイズもちょうど良いものばかり。私は革ジャンキャラでもない。持っている革ジャンには何も不満はないのだ。もう十分。しかーし!

また心を揺り動かされる革ジャンに出逢ってしまったのだ。言い訳をする。こんなの見たこと無かった。長いこと、カジュアルファッション1丁目1番地にいるのに。本来はデニムでしょ? カバーオールなんだから。でも、革が得意な人が、革を使って作っちゃったのだ。シープスキンのカバーオール。

これがツボにハマってしまった。とてもシンプルで、飾りもほとんどない。使っているのは上質なシープスキン。この革の快適さは、既に持っているアディクトクローズのモーターサイクルジャケットで知っている。軽くてしなやか、ストレスフリー。そのシープのモーターサイクルジャケットを買った時、「革ジャンはもう買わない!」という最初の宣言をした。まさか、こんなに素敵な革ジャンが出てくるなんて思ってもいなかったから。

リベット留めのポケットやワークテイストのボタンもラフでタフ。デイリーユースにはちょうど良い。春こそ革ジャンと長いこと雑誌で伝えてきたが、これぞまさしく春にピッタリ。ヘビーな裏地が付いているわけでもないからね。身も心も軽やかに革ジャンを楽しめるというわけだ。コーディネイトなんて、ハッキリ言ってどうでもいい。俺は、このシンプルで寡黙な相棒とともに暮らしたい。ひと目で惚れた。

襟は身頃に直接取り付けられる仕様で、首周りはスッキリ。トップまでボタンを閉めても、襟を立てて着用しても窮屈にならない
フロントとカフスに使われているタックボタンはメタル素材で、ワークウエアらしさを醸し出す。すべて刻印入りのオリジナルボタンを使用
シンプルさが特徴のカバーオールで、ブランドのネームタグも前立ての裏側に控えめに装着される。これも、往年のワークウエアから

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年4月号 Vol.360」)

この記事を書いた人
松島親方
この記事を書いた人

松島親方

買い物番長

『Lightning』,『2nd』,『CLUTCH Magazine』男性スタイル&カルチャー誌の統括編集長。ロンドンのセレクトショップ「CLUTCH CAFE」のプロデューサーも務める。 物欲を満たすためには海をも越え、全地球規模で買い物を楽しんでいる。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

「ATSU LEATHER WORKS」が世に放つ、唯一無二の革パンエイジングモデル。

  • 2026.07.22

ライダースジャケットの世界で独自のエイジング表現を追求してきたアツレザーワークス。その哲学を受け継ぐ初のレザーパンツ“Lily”が誕生。いちから着用者のライフスタイルを刻み込むプレーンモデルと、長年穿き込まれた表情を職人技で再現したエイジングモデルをラインナップ。革をより幅広い季節、幅広いスタイルで...

変わらぬ美学に宿る新たな意匠。「アリゾナフリーダム」の今季注目は『浮唐草』

  • 2026.08.03

ARIZONA FREEDOMのものづくりは、受け継がれてきた美学を守りながら、新たな表現を追求し続けている。今季は、立体感のある彫刻で唐草を表現した「浮唐草」が登場。伝統的なモチーフに新たな息吹を吹き込み、ブランドの世界観をさらに進化させている。一方で、創業以来愛され続ける定番モデルも、その普遍的...

朗報!「ウエアハウス」最高峰レーベルの最高傑作DDシリーズ「1001XX」が待望の再入荷。これは見逃すな!

  • 2026.08.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 「1001XX 1947」が近日入荷。夏の装いに欠か...

ジャパンレザーの集大成がここに。AJLP始動。

  • 2026.08.06

ALL JAPAN LEATHER PRODUCT。略して「AJLP」なるビッグプロジェクトが始動した。国産の原皮=地生(じなま)にこだわり、鞣しから縫製まですべてを日本で行う“オールジャパン”に価値を見出し、そのクオリティや魅力を伝えるべく、革のプロフェッショナルたちがここに集結した。 ALL J...

Pick Up おすすめ記事

朗報!「ウエアハウス」最高峰レーベルの最高傑作DDシリーズ「1001XX」が待望の再入荷。これは見逃すな!

  • 2026.08.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 「1001XX 1947」が近日入荷。夏の装いに欠か...

変わらぬ美学に宿る新たな意匠。「アリゾナフリーダム」の今季注目は『浮唐草』

  • 2026.08.03

ARIZONA FREEDOMのものづくりは、受け継がれてきた美学を守りながら、新たな表現を追求し続けている。今季は、立体感のある彫刻で唐草を表現した「浮唐草」が登場。伝統的なモチーフに新たな息吹を吹き込み、ブランドの世界観をさらに進化させている。一方で、創業以来愛され続ける定番モデルも、その普遍的...

「ATSU LEATHER WORKS」が世に放つ、唯一無二の革パンエイジングモデル。

  • 2026.07.22

ライダースジャケットの世界で独自のエイジング表現を追求してきたアツレザーワークス。その哲学を受け継ぐ初のレザーパンツ“Lily”が誕生。いちから着用者のライフスタイルを刻み込むプレーンモデルと、長年穿き込まれた表情を職人技で再現したエイジングモデルをラインナップ。革をより幅広い季節、幅広いスタイルで...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

遊びをぎっしり詰め込んだ“俺ジーンズ”を作ってみた。

  • 2026.07.29

児島に本社と工房を置くベティスミスでは、その人に合ったジーンズをフルオーダーで作ることができる。そこで編集部スタッフが現地へ赴き、わがまま言い放題の“俺だけのジーンズ”をオーダー。その様子と完成品をレポートする。 編集・ジョージ(右)|編集部イチのジーンズ偏愛者といっても過言ではない。とんでもないジ...