実録! デニムの色落ちレポート【穿き込みも半年経過。タテ落ちのメリハリが出てきた編】

ジーンズ愛好家がもっとも楽しみにしているのはデニムを穿き込んで育てること。育てる? どういうこと? なんて人もいるかもしれないけれど、デニムは穿き込むことで色落ちし、生地が変化し、穿き手それぞれのライフスタイルが刻まれるかのように経年変化していくのがおもしろさのひとつ。それが「育てる」ということなのだ。特にジャパンブランドのデニムは、ヴィンテージジーンズさながらの生地や仕様を踏襲しているモデルが多く、経年変化の美しさは群を抜く。そこで、1本のジーンズがどのように色落ちしていくかをレポートするのがこの記事なのです。7回目となる今回は生地が変化し、穿き込んだ雰囲気がやっと出てきたぞというお話。

まずは「すっぴん」の状態をおさらいしておこう。

レポートするのは雑誌ライトニングと日本のデニムブランド「ピュアブルージャパン」がコラボし、誌面で受注販売したマルチインディゴ・クラシックストレートが実験台。

通常のインディゴ染めの生地(14オンス)と、本藍染めデニム(バックヨークとベルトループに使用)の2種類の生地を使っている(さらにポケットスレーキにはライトオンスのデニムを使用)ので、それぞれの色落ちもレポートしていきたいところ。

シルエットはクラシカルなスタイルをイメージしたゆったりとしたストレートなので、バリバリのヒゲは出ないと思うけど、生地の凹凸が激しいスラブ感のあるデニムはピュアブルージャパンならではの色落ちが期待できる。

ちなみに前回までの記事は下記で確認されたし。

実録!! デニムの色落ちレポート【猛暑の夏前編】

実録!! デニムの色落ちレポート【猛暑の夏前編】

2023年08月23日

実録! デニムの色落ちレポート【真夏の修行編】

実録! デニムの色落ちレポート【真夏の修行編】

2023年09月16日

実録! デニムの色落ちレポート【酷暑の夏は汗との戦い編】

実録! デニムの色落ちレポート【酷暑の夏は汗との戦い編】

2023年10月19日

実録! デニムの色落ちレポート【夏よさらば編】

実録! デニムの色落ちレポート【夏よさらば編】

2023年11月16日

実録! デニムの色落ちレポート【季節の変わり目に洗濯したぞ編】

実録! デニムの色落ちレポート【季節の変わり目に洗濯したぞ編】

2024年01月19日

実録! デニムの色落ちレポート【やっと半年の穿き込み。タテ落ちがはっきりと出てきた編】

実録! デニムの色落ちレポート【やっと半年の穿き込み。タテ落ちがはっきりと出てきた編】

2024年02月14日

あえて穿きながら愛車を洗車もして、生地を甘やかさないぞ。

濃紺から青みが強くなってきたのは全体的に色落ちが進行したからなのか。ほぼ毎日穿いているので日々の変化には気がつきにくいけれど、たまに写真に撮ってみると明らかに経年変化が進んでいることがわかる。

普段週末しか穿くことができない人(かくいう私もこういう企画がなければ毎日デニムを穿くタイプではない)であればなかなかもどかしいかもしれないけれど、このような変化は確実に進行していることは間違いないので、根気よく付き合っていくことで成果は必ずやってくるんだと実感。

先月との違いは、明らかに太腿から膝にかけてのフロントに上下に白い点が連なるいわゆる「タテ落ち」が前回よりもはっきりとしてきたところ。

それに加えてバックは、こすれることが多いバックポケット周りやバックヨークの巻き縫い部分などの色落ちが進行。ここは普段の生活でもこすれたりなどの負荷がかかりやすい場所なので、経年変化が早いんだと実感。

また今回特筆すべきはここデニムを穿いて愛車の洗車を敢行(笑)。もともとジーンズはワークウエア出身なので、思いっきりこいつを穿いてワークしてみた。生地を決して甘やかしてはいかんのだ。

それが起因となったのか、膝が出てきたような。次第に私の体型や穿き方に沿うように生地自体もクセが付き、穿きやすくなってきた。まさにシュリンク・トゥ・フィット。

ちなみに夏の終わりから洗濯はしていない。今後はブルーと白のコントラストがよりはっきりと出てくること期待。やっと「穿き込んでるね」と言われるくらいの雰囲気になってきた。

個人的にはもっと穿き込んで、全体的にも濃紺からブルーになったくらいが好みなので、そこまではこのレポートを続けていく所存。

もう下ろしたてのデニムには見えない「こなれ感」に。

半日かけて洗車をしたせいもあるのか膝の正面部分は明らかに白い色落ちした生地の範囲が大きくなってきたような。上下に白い点状の色落ちが連なってくる通称「タテ落ち」も本数が多くなって、もはや下ろしたてのデニムには見えない。左右から斜めに出てくるヒゲも生地にクセがついてきているので、今後さらに進行しそう。

バックの腰周りは縫製箇所のパッカリング部分の凹凸部分の色落ちが進行。メリハリのあるバックスタイルになってきた。バックポケットの上部の両端にある隠しリベット部分はかなり白く見える。バックヨークに採用している本藍染めデニムと通常のデニムとの色が。

フロントポケットはモノの出し入れをしているせいか、かなり白くなって色落ちしてきている部分。ポケット端のこすれやすい箇所はかなりはっきりと色落ちし、縫製部分のパッカリングと相まって雰囲気がかなり出てきた。

アウトシームに出てくるセルビッジもアタリ感は前回からはそれほど変化は見られないけれど、確実に生地が変化し、アタリ感や色落ちがうっすらと進んでいる。とくに膝下部分はあまりこすれることもないので、経年変化はゆっくり。

フロントの前立てにある比翼部分は下にあるボタンのアタリが出てきて色落ちが表情豊かになってきた。インディゴ、白、そして縫製糸のオレンジやイエローとのコントラストがイイ感じに。ちなみにトップボタンは普段しているベルトでこすれて下地の銅が完全に見えてきている。

【基本データ】
トータル穿き込み期間:約7カ月
穿き込み頻度:週6日程度
トータル洗濯回数:4回

この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

70を超えるレザーブランドが集う! 「Leathers Day TOKYO 2026」が五反田TOCビルで9月26・27日開催!

  • 2026.08.30

雑誌『Lightning』と兄弟誌『2nd』『CLUTCH Magazine』の3誌による、レザー好きのための大規模イベント。4度目を迎える今年は、初の東京会場での開催が決定! 普段なかなか手に取って実物を見ることができないブランドや、このイベントでしか手に入らないアイテムが揃う特別な2日間。さらに...

Pick Up おすすめ記事

70を超えるレザーブランドが集う! 「Leathers Day TOKYO 2026」が五反田TOCビルで9月26・27日開催!

  • 2026.08.30

雑誌『Lightning』と兄弟誌『2nd』『CLUTCH Magazine』の3誌による、レザー好きのための大規模イベント。4度目を迎える今年は、初の東京会場での開催が決定! 普段なかなか手に取って実物を見ることができないブランドや、このイベントでしか手に入らないアイテムが揃う特別な2日間。さらに...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...