実録! デニムの色落ちレポート【穿き込みも半年経過。タテ落ちのメリハリが出てきた編】

ジーンズ愛好家がもっとも楽しみにしているのはデニムを穿き込んで育てること。育てる? どういうこと? なんて人もいるかもしれないけれど、デニムは穿き込むことで色落ちし、生地が変化し、穿き手それぞれのライフスタイルが刻まれるかのように経年変化していくのがおもしろさのひとつ。それが「育てる」ということなのだ。特にジャパンブランドのデニムは、ヴィンテージジーンズさながらの生地や仕様を踏襲しているモデルが多く、経年変化の美しさは群を抜く。そこで、1本のジーンズがどのように色落ちしていくかをレポートするのがこの記事なのです。7回目となる今回は生地が変化し、穿き込んだ雰囲気がやっと出てきたぞというお話。

まずは「すっぴん」の状態をおさらいしておこう。

レポートするのは雑誌ライトニングと日本のデニムブランド「ピュアブルージャパン」がコラボし、誌面で受注販売したマルチインディゴ・クラシックストレートが実験台。

通常のインディゴ染めの生地(14オンス)と、本藍染めデニム(バックヨークとベルトループに使用)の2種類の生地を使っている(さらにポケットスレーキにはライトオンスのデニムを使用)ので、それぞれの色落ちもレポートしていきたいところ。

シルエットはクラシカルなスタイルをイメージしたゆったりとしたストレートなので、バリバリのヒゲは出ないと思うけど、生地の凹凸が激しいスラブ感のあるデニムはピュアブルージャパンならではの色落ちが期待できる。

ちなみに前回までの記事は下記で確認されたし。

実録!! デニムの色落ちレポート【猛暑の夏前編】

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実録! デニムの色落ちレポート【真夏の修行編】

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実録! デニムの色落ちレポート【酷暑の夏は汗との戦い編】

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実録! デニムの色落ちレポート【やっと半年の穿き込み。タテ落ちがはっきりと出てきた編】

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あえて穿きながら愛車を洗車もして、生地を甘やかさないぞ。

濃紺から青みが強くなってきたのは全体的に色落ちが進行したからなのか。ほぼ毎日穿いているので日々の変化には気がつきにくいけれど、たまに写真に撮ってみると明らかに経年変化が進んでいることがわかる。

普段週末しか穿くことができない人(かくいう私もこういう企画がなければ毎日デニムを穿くタイプではない)であればなかなかもどかしいかもしれないけれど、このような変化は確実に進行していることは間違いないので、根気よく付き合っていくことで成果は必ずやってくるんだと実感。

先月との違いは、明らかに太腿から膝にかけてのフロントに上下に白い点が連なるいわゆる「タテ落ち」が前回よりもはっきりとしてきたところ。

それに加えてバックは、こすれることが多いバックポケット周りやバックヨークの巻き縫い部分などの色落ちが進行。ここは普段の生活でもこすれたりなどの負荷がかかりやすい場所なので、経年変化が早いんだと実感。

また今回特筆すべきはここデニムを穿いて愛車の洗車を敢行(笑)。もともとジーンズはワークウエア出身なので、思いっきりこいつを穿いてワークしてみた。生地を決して甘やかしてはいかんのだ。

それが起因となったのか、膝が出てきたような。次第に私の体型や穿き方に沿うように生地自体もクセが付き、穿きやすくなってきた。まさにシュリンク・トゥ・フィット。

ちなみに夏の終わりから洗濯はしていない。今後はブルーと白のコントラストがよりはっきりと出てくること期待。やっと「穿き込んでるね」と言われるくらいの雰囲気になってきた。

個人的にはもっと穿き込んで、全体的にも濃紺からブルーになったくらいが好みなので、そこまではこのレポートを続けていく所存。

もう下ろしたてのデニムには見えない「こなれ感」に。

半日かけて洗車をしたせいもあるのか膝の正面部分は明らかに白い色落ちした生地の範囲が大きくなってきたような。上下に白い点状の色落ちが連なってくる通称「タテ落ち」も本数が多くなって、もはや下ろしたてのデニムには見えない。左右から斜めに出てくるヒゲも生地にクセがついてきているので、今後さらに進行しそう。

バックの腰周りは縫製箇所のパッカリング部分の凹凸部分の色落ちが進行。メリハリのあるバックスタイルになってきた。バックポケットの上部の両端にある隠しリベット部分はかなり白く見える。バックヨークに採用している本藍染めデニムと通常のデニムとの色が。

フロントポケットはモノの出し入れをしているせいか、かなり白くなって色落ちしてきている部分。ポケット端のこすれやすい箇所はかなりはっきりと色落ちし、縫製部分のパッカリングと相まって雰囲気がかなり出てきた。

アウトシームに出てくるセルビッジもアタリ感は前回からはそれほど変化は見られないけれど、確実に生地が変化し、アタリ感や色落ちがうっすらと進んでいる。とくに膝下部分はあまりこすれることもないので、経年変化はゆっくり。

フロントの前立てにある比翼部分は下にあるボタンのアタリが出てきて色落ちが表情豊かになってきた。インディゴ、白、そして縫製糸のオレンジやイエローとのコントラストがイイ感じに。ちなみにトップボタンは普段しているベルトでこすれて下地の銅が完全に見えてきている。

【基本データ】
トータル穿き込み期間:約7カ月
穿き込み頻度:週6日程度
トータル洗濯回数:4回

この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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