2リッターの心臓を持つ、元祖ボーイズレーサー。

小さい車格からは想像できないような動力性能。 キビキビと走るその姿は、まぎれもなくボーイズレーサー。 プリンスガレージかとりが所有するTE27は各部にチューニングを行い、 峠道が楽しくてしかたがないホットなモデルに仕上がっている。

オーソドックスで、オーセンティックな一台。

一体のコンビネーションテールを採用したレビンに対して、トレノは、それぞれが中央にバックランプを挟んだ4連のテールとなるのが大きな特徴

スプリンタートレノは、当時大衆車であったスプリンターの2ドアクーペに当時セリカに搭載されていたDOHC2TG1600ccを搭載した、ホットモデルとしてスタートした。ちなみにレビンも、同じくカローラドアクーペをベースとした兄弟車である。

車格が上のセリカに搭載されているエンジンをセリカよりも約100kg軽いスプリンターに搭載することで、運動性能はセリカを超えることとなり、当時の若者に人気のスポーツカーとなった。

後の80年代に後継モデルとなるAE86やシビックハッチバックなどの比較的安価なホットなモデルに乗る若者をボーイズレーサーと呼び、その後これら若者に人気のホットモデルもボーイズレーサーと呼ぶようになった。つまりTE27は、それらクルマたちの元祖とでもいうべき一台なのである。

全長4mを切り、車重は850kgちょっとという現在では信じられないようなコンパクトなボディ

プリンスガレージかとりが所有するのは、そんなスプリンタートレノをベースに当時の手法に則ってチューニングを施した、まさに元祖ボーイズレーサーといった仕上がり。2TG型エンジンはブロック強度が高く、またヤマハが担当したというツインカムヘッドも非常に高性能だったことから、エンジンの排気量アップが盛んに行われた。

第一段階は通称「イナゴマル」と呼ばれたボアアップピストンによる1750cc仕様で、当時から非常にポピュラーだった。次なるメニューは、3T用クランクを流用してストロークアップを図った2リッター仕様。今回紹介するのはこの2リッター仕様だ。外観はほとんどノーマルのまま、エンジンも見た目はそのままに、なんと150psオーバーを発生。誕生から半世紀近く経過した今でもまったく色褪せることのない、正真正銘のボーイズレーサーだ。

フロントフェイスの意匠もレビンと似ているが、トレノは専用のグリルとなる
スプリンタートレノは、カローラレビンとともに、トヨタの量産車で唯一オーバーフェンダーを装着した車両だった。この姿に憧れた人も多い
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