いつかこいつを着て『巡恋歌』を歌いたい。BarbourのBURGHLEY

レザーズデイにオンラインサロン開設と、2023年は大忙しだったライトニング編集部のモヒカン小川。そんなモヒカン小川が、充実の2023年に購入して最もよかったと思っているのはBarbourのBURGHLEY。長渕のアニキを彷彿とさせる、ずっと探し求めていたロング丈。歌いたくなるほどのいい買い物について語る!

BarbourのBURGHLEY

もともと乗馬用として開発された「バーレー」。かなりのロング丈が特徴で、素材は6オンスのワックスドコットンを採用。遮風性も高いので、革ジャンの上から羽織ると結構暖かい。背面にはスナップボタン式のセンターベントが設けられており、足捌きも容易。革ジャンラバーなら、かなり重宝するはずだ。7万400円

1992年5月15日。俺は東京ドームにいた。ドームの真ん中には円形のステージ。長渕剛がギター一本でアコースティックライブをやるという。360度全て客を入れ、その数約6万5000人。ちなみに東京ドームの観客動員数のこの記録は、いまだに破られていない。反響する剛コールの中、突如照明が落ち、スポットライトを浴びたアニキが警備員に囲まれステージ向かってくる。手にはギターケース、海賊巻きのバンダナ、サングラス、そしてロングコートを羽織っている。ステージに上がり、ギターケースからギターを取り出し、『巡恋歌』を歌い出す。ギターとハーモニカだけなのに、鳥肌が立ったね。それ以降何度もアニキのライブに行ったけど、あの光景は目に焼きついて離れない。

なんでこんなことをつらつら書いたかというと、生まれて初めてロングコートを「かっこいい」と思った瞬間だったわけ。あれから30年が経ち、俺もいろんなコートを着てきた。革ジャンの上に羽織るのに、コートってすごく便利なんだよね。ロングコートも着てきたけど、せいぜい膝下くらいの丈。あの日の長渕剛が着ていたような長い丈のコートは着たことがなかった。

でもこの冬見つけちゃったのよ、バブアーのロングコートを。もちろん、アニキが着ていたのはバブアーではないけれど、着丈はバッチリ。バブアーのワックスドコットンの風合いが、革ジャンにも合うし、完全に俺好み。エイジングもするしね。稲妻フェスティバルで着ていたので、見かけた人もいるんじゃないかな。

ロングコートを羽織っているだけで、いつもとは違った、ハードボイルドな気分になってくる。元来乗馬用なので、機能的なディテールも満載で、着やすいのも嬉しい。本当にいい買い物をした。いつの日か、こいつを着てギターを持って、『巡恋歌』を歌いたいんだよな……。歌おうかな(笑)。

上品な佇まいのバーレー。ラグランスリーブなので適度な落ち感もあり、肩肘張らずに着ることができる
フロントはダブルジップ仕様なので、あらゆる着こなしにも対応可能。引き手も大型で使いやすい
背面にはスナップボタン式のセンターベントが設けられ、足元がもたつくこともなく着用できる

【DATA】
バブアー
https://japan.barbour.com

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年2月号 Vol.358」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
この記事を書いた人

モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

無垢の金属、輝く伝統。純金や純プラチナを使った「市松」の究極の逸品

  • 2026.09.25

純金や純プラチナなど、純度100%の軟らかい金属をアクセサリーにするためには非常に高い技術が必要だ。それを可能にするのが「市松」。約30年にわたって培った“叩く”技術が可能にする唯一無二のリングの輝きに迫る。 熟練の技なくしては完成しない究極の逸品 原材料高騰の影響もあって、希少性が高まっている純金...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

名作[ハリケーントップ]誕生から40周年! 「CHUMS」の「ハローウェア」が再登場

  • 2026.09.23

「チャムス」の名作[ハリケーントップ]の誕生から40年を迎える今年、「ハローウェア」が再登場する。そのコレクションを紹介する前に、まずはブランドが歩んできた歴史を紐解いていこう。これまでの歩みを知れば、「ハローウェア」をもっと楽しめるはずだ。 ハロー、懐かしくて新しいチャムス サングラスを川に落とさ...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

Pick Up おすすめ記事

無垢の金属、輝く伝統。純金や純プラチナを使った「市松」の究極の逸品

  • 2026.09.25

純金や純プラチナなど、純度100%の軟らかい金属をアクセサリーにするためには非常に高い技術が必要だ。それを可能にするのが「市松」。約30年にわたって培った“叩く”技術が可能にする唯一無二のリングの輝きに迫る。 熟練の技なくしては完成しない究極の逸品 原材料高騰の影響もあって、希少性が高まっている純金...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

名作[ハリケーントップ]誕生から40周年! 「CHUMS」の「ハローウェア」が再登場

  • 2026.09.23

「チャムス」の名作[ハリケーントップ]の誕生から40年を迎える今年、「ハローウェア」が再登場する。そのコレクションを紹介する前に、まずはブランドが歩んできた歴史を紐解いていこう。これまでの歩みを知れば、「ハローウェア」をもっと楽しめるはずだ。 ハロー、懐かしくて新しいチャムス サングラスを川に落とさ...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...