ビスポークのレザーアイテム道をひた走るPREBLICが代々木八幡に移転してパワーアップ。

英国でテーラリングやレザージャケットを学び、帰国してから手作りでレザージャケットやレザー小物を製作しているPREBLIC(プレブリック)。そのアトリエ兼ショップが代々木八幡に移転した。以前のアトリエからさらに広くなったロケーションで、そのモノ作りがさらなる進化を遂げる。

ひとつひとつ手作りで生み出される一生モノのレザープロダクツ。

基本的にPREBLICではその場に在庫しているモデルはレザー小物しかない。アトリエに並ぶレザージャケットはすべて試着用のサンプルで、自分のお気に入りのモデル(現在は14モデルからチョイス可能)を選び、革の種類やサイズオーダーをするというのがスタイル。必要としている人に必要な数を届けるというコンセプトの元、オーナー兼デザイナーの今村さんがひとつひとつハンドメイドで作り上げていくのがその特徴になっている。

レザーの裁断、縫製、仕上げまですべてこのアトリエで完結させるという手法なので、オーダー時に仕様変更や着丈、袖丈の微調整も可能。既製品では難しい自分のイメージにジャストなレザージャケットがオーダーできるというのがその強みだ。

あえて大量生産ではなく、必要な人たちと時間をかけて向き合うというスタイルなのは、今村さんが英国でビスポークのテーラリングや、ルイスレザーズに勤めていた経験から学んできたからにほかならない。

現在では納期はだいたい3~4カ月。とっておきの1着に出会える場所として、レザー好きは新しいアトリエに足を運んでみることをおすすめしたい。

新たなアトリエは奥がファクトリーになっている。ここで素材となるレザーの裁断から縫製、そして仕上げまですべて行っている。メイド・イン・トーキョーである
店内にディスプレイされるのは今村さんが最近手に入れた愛車である1956年式トライアンフ6Tブラックバード。いわゆるブラック塗装のサンダーバードだ。メーターを内蔵するクラシカルなナセルライトがこの時代のモデルの特徴でもある
ミシンだけでなくハンドステッチも多用するなど昔ながらの作りでハンドメイドされるPREBLICのプロダクツ。すべてに大量生産品にはないクラフトマンシップが宿っている
レザー小物は在庫があれば購入可能。ウォレットはクロコダイル、ホーウィン社のコードバン、ベルギーのサドルレザーなど種類も豊富。3万5000円~10万円くらい

自分だけのレザージャケットをオーダーできる。

PREBLICのレザージャケットは14型ある基本モデルからレザーの種類やサイズをチョイスするだけでなく、袖の長さの微調整やディテールのカスタムも可能。ビスポークならではの手法で、自分だけの1着をオーダーすることができる。

Grain(グレイン)

金属製のパーツはファスナーだけというシンプルな作りで、襟を小さめにすることでストリートでの着用できるイメージでデザインしたモデル。クラシカルなDポケットもアクセントになっている。これは約8カ月着用したサンプル。素材はゴートスキン。23万1000円

Crank(クランク)

一見ブラックに見えるが、太陽の下ではうっすらとグリーンがかって見えるという茶芯のダークグリーンに染めたシープスキンを使っているカーコートタイプ。テーラードの作りを採用することで、ワークウエアの匂いを最小限にとどめている。22万円

Bunch(バンチ)

ライダースジャケット用のベジタブルタンニングのホースハイドを採用したテーラードジャケット。茶芯のブラックになるので着込むことで下地のブラウンが見えてくる。これは3年着用したサンプルで独特な光沢感も生まれている。シープスキンやゴートスキンでもオーダー可能。26万4000円

レザーバッグもすべてハンドメイド。

バイクに乗るときや週末のバッグとしても使い勝手のいいレザー製ボディバッグもおすすめ。すべてアトリエメイドで、丁寧な作りが特徴になっている。

TATE(テイト)

1.6mm厚のイタリア産ベジタブルタンニングのカウハイドを採用したボディバッグ。背面にもファスナーが付いて使い勝手がいい。ストラップをカスタムオーダーすればウエストバッグとしても使用可能。5万2250円

Dallis(ダリス)

ヴィンテージのメールバッグとウエストバッグのデザインを融合させたモデル。素材はイタリア産ベジタブルタンニングのカウハイド。バッグの上部に付くサドルレザーのハンドルがデザインのアクセントにもなっている。6万8200円

オーナーでありデザイナーでありクラフトマンである今村さん。英国留学で学んだ技術をレザープロダクツで表現する。それぞれの人が永く愛用できるプロダクツを提供したいという思いがビスポークというスタイルになった

【DATA】
PREBLIC
渋谷区元代々木町54-1 東京セントラル代々木101
TEL03-6884-8197
13時~20時 水曜定休、木曜は予約制
https://www.preblic.jp/

この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

朗報!「ウエアハウス」最高峰レーベルの最高傑作DDシリーズ「1001XX」が待望の再入荷。これは見逃すな!

  • 2026.08.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 「1001XX 1947」が近日入荷。夏の装いに欠か...

「ATSU LEATHER WORKS」が世に放つ、唯一無二の革パンエイジングモデル。

  • 2026.07.22

ライダースジャケットの世界で独自のエイジング表現を追求してきたアツレザーワークス。その哲学を受け継ぐ初のレザーパンツ“Lily”が誕生。いちから着用者のライフスタイルを刻み込むプレーンモデルと、長年穿き込まれた表情を職人技で再現したエイジングモデルをラインナップ。革をより幅広い季節、幅広いスタイルで...

変わらぬ美学に宿る新たな意匠。「アリゾナフリーダム」の今季注目は『浮唐草』

  • 2026.08.03

ARIZONA FREEDOMのものづくりは、受け継がれてきた美学を守りながら、新たな表現を追求し続けている。今季は、立体感のある彫刻で唐草を表現した「浮唐草」が登場。伝統的なモチーフに新たな息吹を吹き込み、ブランドの世界観をさらに進化させている。一方で、創業以来愛され続ける定番モデルも、その普遍的...

日本最大級のアメカジショッピングイベント「稲フェス」史上初の福岡開催! 限定Tシャツ付プレミアムチケットも登場

  • 2026.05.22

雑誌『Lightning(ライトニング)』が主催し、読者が集う国内最大級のアメカジショッピングイベント「稲妻フェスティバル」。通称「稲フェス」。2026年ついに福岡へ初上陸! 8月9日(日)にマリンメッセ福岡B館で開催される。 いつものお台場開催の稲フェスでは出店しないブランドやセレクトショップが多...

Pick Up おすすめ記事

変わらぬ美学に宿る新たな意匠。「アリゾナフリーダム」の今季注目は『浮唐草』

  • 2026.08.03

ARIZONA FREEDOMのものづくりは、受け継がれてきた美学を守りながら、新たな表現を追求し続けている。今季は、立体感のある彫刻で唐草を表現した「浮唐草」が登場。伝統的なモチーフに新たな息吹を吹き込み、ブランドの世界観をさらに進化させている。一方で、創業以来愛され続ける定番モデルも、その普遍的...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

朗報!「ウエアハウス」最高峰レーベルの最高傑作DDシリーズ「1001XX」が待望の再入荷。これは見逃すな!

  • 2026.08.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 「1001XX 1947」が近日入荷。夏の装いに欠か...

遊びをぎっしり詰め込んだ“俺ジーンズ”を作ってみた。

  • 2026.07.29

児島に本社と工房を置くベティスミスでは、その人に合ったジーンズをフルオーダーで作ることができる。そこで編集部スタッフが現地へ赴き、わがまま言い放題の“俺だけのジーンズ”をオーダー。その様子と完成品をレポートする。 編集・ジョージ(右)|編集部イチのジーンズ偏愛者といっても過言ではない。とんでもないジ...

日本最大級のアメカジショッピングイベント「稲フェス」史上初の福岡開催! 限定Tシャツ付プレミアムチケットも登場

  • 2026.05.22

雑誌『Lightning(ライトニング)』が主催し、読者が集う国内最大級のアメカジショッピングイベント「稲妻フェスティバル」。通称「稲フェス」。2026年ついに福岡へ初上陸! 8月9日(日)にマリンメッセ福岡B館で開催される。 いつものお台場開催の稲フェスでは出店しないブランドやセレクトショップが多...