久々に革ジャンに“恋”をした。FINE CREEK & CO.のLEON CUSTOM DEER

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「このレオンカスタムが届いたりメーカーズのスエードエンジニアが届いたり、夏だというのに全然夏っぽくないアイテムが次々にデリバリーされ、困惑してます(笑)」と語る、革ジャンの伝道師・モヒカン小川がお届け!

これは、まさしく恋なんだ。

「愛」と「恋」の違いとはなにか。古今東西の文人や歌人たちが、この謎に迫ってきた。敬愛する長渕アニキはその昔、今では考えられないような透き通る声で“好きです好きです”と「巡恋歌」を歌ってたと思ったら、その20年後に「激愛」をリリースし、絞められた鶏のような声で“舌を噛み切った〜”と壮絶な歌詞を歌いあげていた。

桑田佳祐は「シーサイドウーマンブルース」の中で“愛という字は真心 恋という字は下心”と歌っている。なるほど深い。「初恋」という言葉はあるが「初愛」という言葉はない。そういった意味からも、恋は愛の登竜門的な状態なのかもしれない。だから元気が有り余って「好きです好きです」と連呼するし、「下心」も生まれるわけだ。

俺の革ジャンに対する想いは「愛」である。

最初に革ジャンを買ってから30年以上が経ち、俺と革ジャンの関係は、円熟を通り越してお互い空気のような存在となった老夫婦のような関係を築いている。

革ジャンに目覚めた若かりし頃は、「この革ジャンを着たらモテるかもしれない」とか「みんなにカッコいいと思われたい」などと野暮な下心に塗れていたが、それも昔の話。いまは、ゆっくり自分のペースで、革との対話を続けている。

しかしである。私、久々に革ジャンに「恋」をした。その革ジャンを前に、年甲斐もなくドキドキしちゃった。

その革ジャンとは、分厚い鹿革で作られたダブルライダース「レオンカスタムディア」。

ファインクリークレザーズを代表するモデル「レオンカスタム」を、別ラインであるファインクリークアンドコーから鹿革でリリースしたスペシャルモデル。アメリカのヘラジカである「ワピチ」の革を使い、ズシリと重さはあるものの、柔らかく着用ストレスは皆無。これ、マジおすすめです。21万9890円(ファインクリークレザーズ TEL050-3390-2470)

とにかく革がいいのよ、これ。あらゆる革ジャンを見てきた俺だが、こんなにびっくりしたのは初めて。映画『時をかける少女』で原田知世という少女の透明感にやられた時と同じくらいの衝撃だった。俺が注文したのはブラックとブラウンの2色。それが先週ちょうど俺の手元に届いた。

久々に革ジャンで興奮したよ。今年の秋冬は、恋する革ジャンと一緒に過ごすこととなる。むふふ。

デザインはファインクリークレザーズのレオンカスタムと同じ。王道のダブルライダースのエポレットとベルトを取ったカスタムタイプ
エポレットが無い、というより「自分で切った」という設定でカスタムされている。そのため肩にはエポレットの切れ端がそのまま残る
ブラックの他にブラウンもラインナップ。ディアスキンの柔らかい風合いとブラウンのシックさがマッチしている。モヒ小川は両方ゲットした

(出典/「Lightning 2023年8月号 Vol.352」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
この記事を書いた人

モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

HISTORY OF B.V.D. 着心地を追求した150年

  • 2026.10.20

1876年、ニューヨークで誕生したB.V.D.。風を通すゆったりとした肌着から、水着、街や休日を彩るシャツまで。その歩みを貫くのは、日々を心地よく過ごすための工夫だ。時代ごとの広告や製品を手がかりに、着心地を追求してきた150年をたどる。 HISTORY OF B.V.D. 1876年 ニューヨーク...

気鋭のアイウエアブランド「CUBITTS」が描く、クラシックとモダンの共鳴

  • 2026.10.19

18世紀から20世紀にかけて眼鏡産業の世界的な中心地であったものの戦後、衰退の一途を辿ったロンドン。この地で2013年に創業した「キュービッツ」は当時を彷彿とさせるクラシックスタイルをモダンに昇華させた独自の世界観を築く気鋭のブランドだ。 伝統と現代とを繋ぐアイウエアの研究所 「キュービッツ」は伝統...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

ヒートツイードとは? 軽くて薄くて暖かい、英国派に捧ぐ革命ツイード

  • 2026.10.26

〈トラディショナル ウェザーウェア〉が誇る人気シリーズ、ヒートツイード。英国ツイードのオーセンティックな雰囲気はそのままに、驚くほど軽く、保温性の高いオリジナル生地。一度味わうとやみつき間違いなし! 英国らしくも、軽くて暖かなツイード生地は現代的ヘビーデューティ素材の最適解である。 【コート】ブラン...

東京・入谷にできた靴づくりの新聖地「THE ZINE FOOTWEAR CLUB.」にメディア初潜入!

  • 2026.10.18

「ブラザーブリッジ」や「シュアブーツ」を手がける「ザ ジン フットウェア」。店舗と企画・縫製工場がひとつになったいわば“本拠地”を入谷に新設した。メディア初公開となる、その全貌に迫る。 メーカーでもあり店舗でもある新拠点 弊誌の読者であれば、おそらく「ブラザーブリッジ」という革靴ブランドはご存知であ...

Pick Up おすすめ記事

HISTORY OF B.V.D. 着心地を追求した150年

  • 2026.10.20

1876年、ニューヨークで誕生したB.V.D.。風を通すゆったりとした肌着から、水着、街や休日を彩るシャツまで。その歩みを貫くのは、日々を心地よく過ごすための工夫だ。時代ごとの広告や製品を手がかりに、着心地を追求してきた150年をたどる。 HISTORY OF B.V.D. 1876年 ニューヨーク...

「BEORMA」140年の伝統を受け継ぐ、英国屈指のレザークラフト

  • 2026.10.21

英国トラッドを語るうえで欠かすことのできない存在がレザークラフトだ。140年の歴史とクラフトマンシップを受け継ぎ、現代のスタイルにも馴染む唯一無二のプロダクトを生み出す〈べオーマ〉は、その筆頭となりうる存在だ。 熟練職人の魂宿る伝統のレザークラフト 英国中部の小さな町・ウォルソール。革加工・馬具産業...

東京・入谷にできた靴づくりの新聖地「THE ZINE FOOTWEAR CLUB.」にメディア初潜入!

  • 2026.10.18

「ブラザーブリッジ」や「シュアブーツ」を手がける「ザ ジン フットウェア」。店舗と企画・縫製工場がひとつになったいわば“本拠地”を入谷に新設した。メディア初公開となる、その全貌に迫る。 メーカーでもあり店舗でもある新拠点 弊誌の読者であれば、おそらく「ブラザーブリッジ」という革靴ブランドはご存知であ...

メイド・イン・ノーサンプトンを貫く英国靴の筆頭「Crockett & Jones」のモノづくり

  • 2026.10.21

革靴の聖地であるノーサンプトンにて1879年に初声をあげた〈クロケット&ジョーンズ〉。英国靴を語る上で欠かすことのできない同ブランドのモノづくりの現場に足を運んだ。 一足の革靴に宿る147年の歴史と誇り 革靴産業の一大拠点として名を馳せる英国・ノーサンプトン。中世から靴職人が集まり、17世紀には軍用...

気鋭のアイウエアブランド「CUBITTS」が描く、クラシックとモダンの共鳴

  • 2026.10.19

18世紀から20世紀にかけて眼鏡産業の世界的な中心地であったものの戦後、衰退の一途を辿ったロンドン。この地で2013年に創業した「キュービッツ」は当時を彷彿とさせるクラシックスタイルをモダンに昇華させた独自の世界観を築く気鋭のブランドだ。 伝統と現代とを繋ぐアイウエアの研究所 「キュービッツ」は伝統...