門外不出の出汁でおでんと出汁割りが絶品。
今や外国人観光客も押し寄せる、レトロなのんべい横丁にあって、新旧が上手くない交ぜになった店だ。屋台時代から数えれば創業70年近いが、先代女将の富永千登勢さんは、20代から店を手伝い始め、その朗らかな性格も手伝い、若い女性客をも惹き付けてきた。古い常連と彼らも自然に馴染んでいた。
ところが、6年前の11月に千登勢さんは癌で逝去。跡を継いだのが甥っ子で、4代目の渡邊秀さんだ。以前から店を手伝っては、門外不出のおでんの出汁の取り方も伝授されてはきたが、今なお受け継がれた味を守るため、修業の日々を過ごしている。
味を盗みに通い詰めた客もいた、そのつゆは関東風ではない淡口醬油仕立て。昆布の甘みがしっかり感じられ、こいつで割って飲む酒や焼酎がまた絶品なのである。
「なだ一」の鉄板メニューがこちら!
なだ一の主役はやはりおでん。しかしそれだけではなく、向かいで叔父が経営するまぐろ処から、新鮮な刺身が注文できるのもウリだ。
【DATA】
なだ一
東京都渋谷区渋谷1-25-10
TEL03-3409-8773
営業/18時~24時
休み/日曜・祝日
※値段など情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/別冊Lightning Vol.209「TOKYOノスタルジック横丁」)
Text/ R.Suzuki 鈴木隆祐 Y.Takeuchi 竹内佑騎 Photo/ A.Kuwayama 桑山章 Y.Amino 網野貴香
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