【東京横丁酒場ガイド】捕鯨舩(浅草)|ビートたけしも通った、浅草の生き証人の店。

  • 2023.08.21

”せんべろ”や”ハシゴ酒”、”ネオ大衆酒場”などが昭和時代を知らない若者の間で流行っている今、「安くて旨い」横丁酒場が人気を集めている。中でも長い歴史を持つ横丁酒場には必ず「物語」があり、それを知るのも楽しいものだ。そんな気になる下町酒場でここはぜひ訪れたい「捕鯨舩」。浅草芸人たちが夢を語り合い、味わった酒と肴をご覧あれ。

芸人の聖地で煮込みと鯨料理を堪能せよ。

外にある暖簾にまでサインが書かれている

看板には「鯨を喰って芸を磨け!!」とある、浅草芸人の集う店。大旦那の河野通夫さんはかつてデン助劇団の二枚目役者だった。往年の名コメディアン、大宮敏充ことデン助は舞台から映画に進出。今のテレ朝で放映された『デン助劇場』は13年も続いた。

L字型のカウンターは、いつ訪れても満員である。撮影中も予約するお客さんが暖簾をくぐって入ってきた。奥にはお座敷もある

店内には芸人のサインや提灯がずらり。中でもビートたけしの名は燦然と輝く。並み居る名店に埋もれぬよう、鯨料理を出すようになったが、たけしも『浅草キッド』で「煮込みしかない……」と歌うほど、そちらも有名。この雰囲気にすかさず酔い、壁中のサインが自分への励ましに見えてきた。芸人であろうがなかろうが、夢を持つ人は一度詣でてみるといい。

昔から数多くの芸能人たちが捕鯨船に集っていた。壁に貼られた写真がそれを物語っている。眺めているだけで楽しい
壁に書かれたビートたけしのサインと、昔の写真。東洋館での下積み時代、先輩に牛煮込みを食べさせてもらっていたそう
お座敷の壁一面にもサインが書かれている。4名以上の予約の際に、ぜひご覧いただきたい

「捕鯨舩」の名物メニュー

牛煮込み(680)5種のもつが入っている。ショウチョウ・モウチョウ・テッポウ・ウワ・ゲハラ。土日は早々に売り切れるので要注意。

大きな鍋にたっぷり入った牛煮込みは、アクを丁寧に取り除く下処理のおかげで、まったく雑味がない。

鯨の竜田揚げ(1360)はいささか値が張るが、何人かで出かけてシェアしたい。

くじら御さしみ・皮とさしみのミックス(1600)。さっぱりした脂が後引かず、お酒ともよく合う。

元祖チューハイ(480)の名前は、浅草で最初に梅シロップのチューハイをはじめたことに由来する。

DATA
捕鯨舩
東京都台東区浅草2-4-3
TEL03-3844-9114
営業/17時~22時、土・日16時~22
休み/木曜

※値段など情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/別冊Lightning Vol.209TOKYOノスタルジック横丁」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

おすぎ村

2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

CLUB HARLEY 編集部

Dig-it, CLUB HARLEY

ハーレー好きのためのマガジン

CLUB HARLEY 編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部