ウイスキーの製造工程を知っている? 知っておきたいウイスキーの基本。

ウイスキーに興味を持ったらぜひ知っておきたいのは、ウイスキーがどのように造られているのかということ。国や蒸溜所によって造り方は異なるが、北海道・厚岸蒸溜所で行われている製法を紹介する。

ステップ1.原料となる大麦などの穀物を用意する。

まず用意するのは主原料となる穀物。日本の多くは大麦麦芽を使用している。厚岸蒸溜所ではピートで大麦を燻すため、スモーキーな香りがする。他の蒸溜所はノンピートが多い。

ステップ2.大麦などの原料となる 穀物を粉砕する。

原料となる大麦をじっくり時間かけて粉砕する。厚岸蒸溜所では、3つの大きさに粉砕している。そして粉砕した麦芽は仕込み水と一緒にマッシュタン(仕込み釜)に入れて糖化させていく。糖化したものは麦汁となる。

ステップ3.糖化したあと発酵させる。

糖化して麦汁になったら、ウイスキー酵母を入れて発酵させる。発酵の期間は蒸溜所によって異なり、厚岸蒸溜所の場合はしっかり発酵させるので5日間ほど。より具体的な発酵の様子は100ページを参照しよう。

ステップ4.蒸溜する。

いよいよ蒸溜の工程。2基のポットスチルは、1回目の蒸溜専用と2回目の蒸溜専用。ポットスチルの形は蒸溜所によって異なり、一般的にストレート型、バルジ型、ランタン型がある。

ステップ5.樽詰めして熟成。

蒸溜した原酒を樽詰めして貯蔵庫で熟成。樽はバーボン、シェリー酒、スコッチ、ミズナラなどどんなウイスキーに仕上げたいかで選ぶ。日本では熟成の定義はないが、3年以上寝かせる。

ステップ6.ボトリングする。

熟成されたウイスキーをボトリング。これで完成だ。あとはウイスキーによって様々な飲み方を試してみよう!

知っておきたい、ウイスキーにまつわる用語解説。

Peat(ピート)

エリカ科の低木ヒースや草、木などが堆積してできた泥炭、草炭。ピートを麦芽の乾燥の熱源として使うとスモーキーに。

Malt(モルト)

ウイスキーの原料となる大麦麦芽のこと。

Pure Malt(ピュアモルト)

モルトウイスキーのみを使用していることを強調するときに用いられる。ただしシングルモルトのこととは限らない。

Malt Whisky(モルトウイスキー)

大麦麦芽を原料として単式蒸溜器で蒸溜したウイスキー。スコッチはオーク樽で3年以上熟成させることが定められている。

Single Malt(シングルモルト)

1つの蒸溜所で造られるモルトウイスキーのみをボトリングしたもの。

Blended Whisky(ブレンデッドウイスキー)

スコッチウイスキー協会が提案している用語で、モルトとグレーンを混合させてできたウイスキー のこと。

Pot Still(ポットスチル)

蒸溜に使用する単式蒸溜釜のことで、すべて銅でできている。

Vatting(ヴァッティング)

複数のモルトのみを混合すること。

Botlers Whisky(ボトラーズウイスキー)

出来上がったばかりの原酒を樽ごと買い上げて自社で熟成させるウイスキーのこと。

(出典/別冊Lightning Vol.214「ウイスキーブック」

この記事を書いた人
めぐミルク
この記事を書いた人

めぐミルク

手仕事大好きDIY女子

文房具、デザイン、ニッポンカルチャーなどのジャンルレスな雑誌編集を経てLightningへ。共通しているのはとにかくプロダクツが好きだということ。取材に行くたび、旅行するたびに欲しいものは即決で買ってしまうという散財グセがある。Lightningでは飲食、ハウジング、インテリアなどを担当。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

これまでで一番“アイビー”なクラークス誕生! 2026年春夏の新作にペニーローファーやボートシュー ズも登場

  • 2026.04.27

「クラークス」が2026年春夏の新作として発表した「デザートアイビーコレクション」。ブランドのアイコンである[デザートブーツ]や[ワラビー]、[デザートトレック]はアイビーらしい配色に落とし込まれ、アイビーの定番靴であるペニーローファーやボートシューズも顔ぶれに加わる。英国、アメリカ、日本。各国のカ...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...

Pick Up おすすめ記事

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

100本限定生産の「エイトG」大戦モデルは、春にぴったりの履き心地とメリハリのエイジング

  • 2026.04.02

無骨なまでに肉厚なデニムで知られるエイトG。その中でも比較的穿きやすく、この時期にぴったりの一本が、第二次世界大戦期のディテールを落とし込んだ大戦モデルだ。特濃インディゴで染め上げた糸ならではの、メリハリの効いたエイジングは、自分だけの一本になること間違いなしだ! ワイドシルエットが生む、クラシカル...

「バンソン」のタフネスを、春夏へ。伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボアイテムにも注目だ

  • 2026.04.02

バイカーブランドの代名詞、VANSON。今春は軽やかな布帛アイテムでイージーな装いを提案。そして伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボレーションも登場。自由なスピリットを、そのまま服に落とし込んだラインナップを紹介する。週末のライドにも、街の散歩にも、着ることで体感できるフリーダムさを、VAN...