【フェアレディZ図鑑】フルノーマルで現存していたオートマのZ。

多くのファンを持つ、ジャパニーズ・ヴィンテージカーのフェアレディZ。今も現存するZには様々なスタイルがあるが、オートマで、パワーウィンドウもついているフルノーマルのZがあった。

あえてこのまま乗りたいフルノーマルのオートマZ。

AT、PS、PW。この文字の意味を知っている人は確実にアラフォー以上だね。これはオートマ、パワステ、パワーウインドウの略語。最近のクルマなら当たり前の装備なので、わざわざ明記する必要はなくなったってわけ。

なんでこんな書き出しをしたかというと、なんとコチラはオートマのZ。しかもパワーウインドウ付。残念なのはパワステが無いところ。便利な機能としてはフェンダーミラーのミラー部分を室内で調整できるリモコン式フェンダーミラーを装備。これも今では当然の機能だけど、当時はハイグレードなクルマにしかついていなかった。ちなみにこのクルマは’77年製で排ガス規制後のS31型。

当時の最上級グレードZ-Tの室内。センターコンソールも当時のまま。水上自動車工業の在庫だったが、残念ながら売却済み

3速オートマで高速道路はちょっとつらいけど、街乗りなら旧車の雰囲気を感じながら、気持ちよく走ることができるんだ。

オートマのクルマだから、粗く扱われていないのもポイント。ボディもピカピカでシャキッとしている。こんなことを書くと、不埒な輩が「これをベースに5速に載せ替えて……」なんて考えるかもしれないが、ダメダメそんなことしちゃ。当時物ホイール付フルノーマルのATなんて、今や探しても見つからない。こういうのはこのまま乗るのが粋ってもんです。

当時めずらしいオートマZは内装もハイグレード。

’70年代ならアメリカでは当たり前の装備だったけど、日本ではまだ発展途上だったオートマチックトランスミッション。

Zの多くは社外メーターを入れてピカピカ光らせているが、ノーマルはやはり趣が違う。時計もちゃんと動いている。

ハンドルの右下が「リモコン式フェンダーミラー」だ。左右のスイッチをウニウニと動かして、ミラー角度を調整する。

(出典/「Lightning2023年5月号 Vol.349」)

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