ハーレーダビッドソン120周年モデル! 旅バイクと呼ぶにふさわしい、2台のローライダー。

2023年、創業120周年を迎えるハーレーダビッドソン。カスタムのひとつの方向性から生まれたローライダーはさらに進化を続ける。足周りの性能はもとより、ロングライドまで可能にした2 台は見果てぬ地平性の向こうまでと、今だ冷めやらぬ冒険心に火を着けてくれる。

まだ見ぬ世界の果てだってローライダーとなら辿り着ける。

市街地から離れ、ワインディングへと切り替わる景色を楽しみながら、トルクフルなエンジンを制御しながらクルージング。’23年モデルのローライダーはまるでメジャーリーガー大谷翔平のような二刀流を体現したようなマシンだ。

近年、ハーレーのカスタムシーンで人気のある「スピードクルーザー」。ハイパワーなエンジンを搭載し、足周りをグレードアップ。さらに空力を考えたフェアリングを装着するといったクルーザー的なカスタムが施されたマシン。

今回紹介するローライダーSとSTはそんなアメリカのカスタムシーンが生んだ2台だ。ローライダーSは’22年モデルからハーレーのエンジンの中で最大排気量のミルウォーキーエイトを搭載し他のクルーザーモデルと同等のパワーを発揮。

兄弟車のSTに装着されているカウルは、レトロモダンな形状でありながら空力特性が考慮されたスピードクルーザーらしい形状をもつ。この特徴的なRTカウルこそ、スピードクルーザーに欠かせない部分であり、純正モデルとして「FXRT」に装着されていたのがルーツというのもポイントだ。

ブロンズカラーのアルミホイールと倒立フォークによる足周りは質実剛健。リジッドフレームに見えるモノサスは、乗り心地とマッシブなデザインが調和している。カラーは町並みにも溶け込むブラックとホワイトの2種類がラインナップ。

近年アメリカで流行っている「キング・オブ・ザ・バガーズ」レースのようなパニアバックやカウルを装着したクルーザーモデルのレーサーに近い外観は注目度もバツグンだ。ここまでカスタム欲とクルージング性能にこだわった2台は近場を流すだけでなく、それこそ世界の果てまで走破したくなる究極の旅バイクになるはずだ。

2023 Harley-Davidson Low Rider S

全長:2365mm
ホイールベース:1615 ㎜
最低地上高:145 ㎜
シート高:710 ㎜
車両重量:308 ㎏
エンジン型式:Milwaukee-Eight 117
排気量:1923cc
最高出力:105HP/78kW@5020rpm
最大トルク:168Nm/3500rpm
価格: 290 万1800 円~

タンクメーターからハンドルに移設されたメーターは視認性抜群。タコメーターがスポーツラインを主張する。

S,ST共通の18.9Lの大容量のガソリンタンクはツーリングでも重宝する。

スポーツ走行を意識した倒立フォークのサスペンションにWデイスクの4ピストンのキャリパーを採用。

2023 Harley-Davidson Low Rider ST

全長:2365mm
ホイールベース:1615mm
最低地上高:150 ㎜
シート高:720 ㎜
車両重量:327 ㎏
エンジン型式:Milwaukee-Eight 117
排気量:1923 ㏄
最高出力:105HP/78kW@5020rpm
最大トルク:168Nm/3500rpm
価格:307 万7800 円~

着脱可能なフレームマウントのクラムシェルサイドバッグは大容量53.8L。

’22年の登場時から引き継がれるハンドルマウントメーター。シンプルなハンドル周りを演出。

’83年に登場したFXRTスポーツグライドに装備されていたカウルのデザインを踏襲。丸型ライトをフレームマウント。

ラインナップの中で最も大きくトルクフルなエンジン、1923㏄のMilwaukee-Eight117がS,ST共に搭載される。

いつだって、自分らしくありたい、旅先でも街中でもクールに。

ローライダーSとローライダーSTという、ハーレーらしいスタイリングをもつ2台のバイク。これに似合うファッションとはどういうものなのかを本気で考えてみた。テーマは大人のバイカー。バイクに乗っている時も、降りて目的地を歩いている時もカッコよくありたい。

1.スタイリッシュなバイカースタイル。

97033-23VM Men’s Road Rocker Jacket 9 万5931 円/ 9664523VM120周年記念チェック柄シャツ 1万7960円 / 9657223VM 120周年記念Tシャツ 7562円 / 9904823VM H-D®リラックス・ジーンズ 1万2124円 / Black Leather Zip Mid Calf Riding Boots 参考商品 / 9816422JX アクロマティック クラシックエア 3/4 ヘルメット 6万円 / その他スタイリスト私物

ローライダーSならこんなコーデはいかが? スタンダードなバイカースタイルだが、バイクから降りたらチェックシャツを腰巻に。ウエスタンハットにサングラスをしてロックテイストで目的地を散策。このチェックシャツとインナーTシャツはともに120周年アイテムだ。

2.バイクから降りた旅先でも、カッコいい自分のままで。

9774823VM 120周年記念3930™ベースボールキャップ 7988円 / 9703423VM 120周年記念レザージャケット 9万7849円 / 9651823VM 120周年記念1/4ジッププルオーバー 1万8905 円 / 9649222VM H-D®ストレートジーンズ 1万4144円 / 9860718VM WOODRIDGE/ウッドリッジ2 万207 円 / 9810221VM H-D ™Brawler フルフィンガー・グローブ 1万9839 円 / 9825519JX FXRG® VZ-RAM 3/4ヘルメット 参考商品

ローライダーSTでロングツーリングに出かけるのなら、ファッションもバイクに負けず劣らずクールに決めたいところ。120周年記念のレザージャケットをメインに、スポーティさを意識した黒を基調にしたモノトーンスタイルは、まさに「大人のバイカー」といったところだ。

【問い合わせ】
ハーレーダビッドソン ジャパン 
TEL0800-080-8080

(出典/「Lightning 2023年5月号 Vol.349」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

Pick Up おすすめ記事

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...