デカくて、燃費悪くて、ワル顔の’90年代の国産SUV。

各部をブラックアウトして、まるでアメリカ車のような威風堂々とした迫力のサイズ感を持つSUV。このテラノのオーナーの仕事はフォトグラファー。もちろん仕事の足として使っている。燃費も悪く、都内を走るにはちょっと不便なクルマだが、それを超えた魅力に溢れている。

フォトグラファー・奥山祐太さん|1986年京都生まれ。2017年より竹内一将に師事、独立後はファッションの分野で人・物を問わず撮影する

初代に比べて丸みを帯びた外観。どこかアメリカンSUVのような雰囲気を感じる。

1995年にモデルチェンジした2代目テラノ。いくつかグレードが存在するが、奥山さんの愛車は1997年のモデルで「3.3 ワイドR3m-R 4WD」というグレードとなる

ヤングタイマーと呼ばれる世代のSUVでは、トヨタのランドクルーザーが不動の人気を誇っている。だがこの時代にはランクルにも決して引けをとらない個性的なSUVが数多く存在している。その中の1台が日産のテラノ。そのモデルチェンジをした2代目のR50型に乗るのが奥山さんだ。

本誌の姉妹誌である『2nd』などファッション誌のフォトグラファーとして活躍している奥山さん。このモデルを選んだ理由は?

「最初は初代を探していたのですが、乗っている人も多いし、値段も高い。それに比べて2代目は乗っている人は見ないし、アメリカ車のような雰囲気もいいなと。愛媛のショップから現車確認をすることもなく購入しちゃいました」

ヘビーデューティに使われることが想定されているクルマだが、故障などはあったのだろうか?

「距離が表示されなくなったり、燃料メーターが満タンにしても動かなかったり。ただ走行に関する部分で故障はないですね。よく言えばタフ。悪く言えば雑(笑)」

最後にテラノに乗って良かったことを聞いた。

「仕事に乗っていくと、テラノがお客様との会話のキッカケになることが多いんです。たまにキャンプに誘っていただいたりすることも。そういった仕事以外でも人間関係が広がったことですね」

荷物の多い仕事だが、広いラゲッジルームのため困ることはないとのこと。後部座席を畳めば、簡易スタジオ用のセットなども余裕をもって積み込むことができる

1997 NISSAN TERRANOのディテールを拝見!

ボディはブラックカラーでオールペンされている。またボディに合わせてオーバーフェンダーもブラックで塗装され、全体のトーンを統一。車高は2インチアップされており、横から見た時の迫力はかなりのものだ。

’90年代のクルマの特徴であるシンプルなコクピット。アイポイントが高いため、運転はしやすい。バックカメラは前オーナーが装着済み。

トルクフルな特性をもつ3.3リッターのV6エンジンを搭載する。燃費はあまり重要視されていない時代のエンジンなので、街乗りで5㎞/ℓ。高速で7㎞/ℓほど。

リアのガラスを外から開けることができるため、ちょっとした荷物の出し入れをする際にドアを開けずに済む。ダンパー付きなのもポイント。

このクルマの存在感に一役買うのがブラックカラーの大径ホイールだ。

(出典/「Lightning2023年4月号 Vol.348」)

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