大阪でカバンの生産・販売を行なっている西川晃正さんは、なんと2台のアウトドア仕様のクルマでキャンプライフを楽しんでいる。クルマ好きが選んだ贅沢なキャンプスタイルをお聞きした。
アウトドアに魅せらせてなんと二台体制に。
大阪でカバンの生産・販売を行なっている西川晃正さんは、若い頃から続けているキャンプとサーフィンを楽しむべく、これまで数多くのクルマに乗ってきたそうだが、近年はダッジラムのキャンピングカーやキャンピングトレーラーなど、その多くがキャンプやサーフィンに使う車両が多かった。現在はベンツGプロと呼ばれるW46型のスペシャルモデルと、フィアット・デュカトベースのキャンピングカーを所有。そのどちらもアウトドアで活用しているという。
「家族とゆっくりキャンプを楽しむときや、長距離遠征をするときはキャンピングカー、一人でサーフィン旅をするときや近場でキャンプをするときはGプロと使い分けてます。それぞれ違った楽しみがあるので、どちらか選ぶのは難しいですね」
確かに車内で衣食住が完結するキャンピングカーと、もう一方はキャンプ道具満載でキャンプ場でアウトドアを楽しむスタイル。2台のキャンプスタイルはまったくの別物。そんな「異なるスタイルのキャンプを2台のクルマで楽しむ」なんて、ある意味贅沢なキャンピングスタイルといえるだろう。
1.快適な空間を楽しめる、フルサイズキャンパー。|2017 ADRIA TWIN 600SPT
まずはフィアットベースのキャンピングカーADRIAT WINだ。フォードがキャンピングカー用にエコノラインのコンバージョンシャシーの供給を停止してしまったため、最近はこのフィアット・デュカトベースが主流となっている。エンジンはディーゼルの・リッターターボで、驚くほどよく走るという。
ちなみに全長は約6m、全高も2.7mあり、街中で乗るのには慣れが必要。キャンプ場もアプローチの狭い場所は入れないこともあるという。車内は広いベッドル ームはもちろん、キッチンやダイニング、シャワールームなども完備。外に出ることなく何不自由のない生活が可能だ。
モダンなダッシュは乗用車と変わらない装備をもつ。トランスミッションは6速のセミATで非常に快適に走る。
FIAM MA 製のオーニングを広げれば、巨大なスペースが出現。
サイドドア部分には標準で網戸が備わるため、夏場は開けたまま就寝も可能。
サイドドアには乗降に便利な電動のステップが備わる。
運転席、助手席は回転することで、セカンドシート前にテーブルを設置することで、このままリビングスペースに。
車体後部にはテレビも完備。
高い天井を有効活用し、車体側面には収納が数多く設置される。収納力は高い。
キッチンはサイドドアの内側に設置され、二口のコンロと大きなシンクを完備。
車体後部の側面にも収納を確保。
ルーフにはファン付きの換気口があり、外光も取り込むことができる。
車両後部にはトイレ&シャワーのほか、上下二段のベッドスペースを確保。下段ベッドの下は収納スペースとLPガスのボンベなどを格納するスペースとなる。
2.軍用車の血統をもつ、W461型の限定モデル。|2014 MERCEDES-BENZ G300 CDI PROFESSIONAL
一方のGプロは、ベンツのGクラス(W463型)と似ているものの、中身は軍用のW461型をベースとした車両。シートはファブリック生地張りで、ウインドウすら手動というプリミティブなスタイル。最初からシュノーケルが備わるほか、オーバーフェンダーもGクラスより幅が狭いのが特徴。
リアはもちろん、ルーフにも大量の荷物が搭載できるため、キャンプの相棒にはぴったりだ。もちろんオフロード性能も非常に高いため、サーフトリップの際に浜辺に入る際も安心だという。
大きな違いはオーバーフェンダーの幅が通常モデルと比べてかなり狭い点。ホイールも16インチのスティール製となる。
リアバンパーは左右二分割で中央にはヒッチメンバーが備わる。
ファブリックシートの簡素な内装はGプロならでは。シフトレバー奥にはデフロックのスイッチが備わる。
リアシートは中央がなく左右分割式で乗車定員は4名となる。ラゲッジスペースはウッドフロアとなる。
通常モデルより高い位置にマウントされるスペアタイヤや背面のラダーが特徴的なリア周り。ナンバーも上部に設置される。
板張りの荷台に豪快に荷物を積み込む。テーブルやチェアなどのキャンプギアは広いラゲッジスペースに収納可能。
西川さんがプロデュースするカバンは、南アフリカで入手した古いジープの幌布を使った逸品。
愛用のチェアは定番のカーミット。
ハワイで見つけ購入したというYETIのソフトクーラー。
コーヒーを淹れるためのパーコレーターはGSIのオールステンレス製。同じくステンレスのマグカップとセットで愛用。季節に合わせてウォータージャグにもポットにもなるSTANLEY製ハンディジャグ。
【問い合わせ】
G LUGGAGE AND EQUIPMENT
TEL 06-6649-0566
Photo&Text/D.Katsumura 勝村大輔
関連する記事
-
- 2024.08.05
【クルマ専門店ガイド】W123のことならおまかせ! 「ファイブセンス」|東京都足立区
-
- 2024.07.01
【クルマ専門店ガイド】修理工場ならではの安心感「ミヤマエオート」|神奈川県川崎市