ユニークなデザインとロックな雰囲気が、今の俺の気分なのよね!
最近、俄かに’70s周りが賑やかになってきた。フレアカットやベルボトムが復権し、若者の間では「昭和歌謡」が流行っているらしい。少し前には映画『ボヘミアン・ラプソディー』もやってたし。そうなると、俄然気になるのが’70sの革ジャンである。
そんな私モヒカン小川の気持ちを知ってか知らずか、“’70sど真ん中”の革ジャンがリリースされた。その名も「ネイキッドサン」。実はネイキッドサンは、15年ほど前からあったブランドなのだが、長らく活動を休止していて、この度再び動き出したというわけ。仕掛けたのは、ファインクリーク代表の山﨑さん。時代の気分を感じ取って、’70s系のモデルをリリースするなんて、なんとも心憎いではないか。
ベースにしたのは、伝説のブランド、イーストウエストのウィンチェスター。オリジナルはとんでもなく細くて、おっさんにはとても着れたもんではないが、パターンを見直し、当時のシャープさを残しながらも、“フツー”に着られる革ジャンへと進化を遂げている。
写真で俺が着ているのがサイズ38。きちんとフロントも締まる、いわゆるジャストサイズだ。昔の写真集などを見ていると、当時のミュージシャンはこぞってイーストウエストを着ていて、それがすごくカッコよかったわけ。俺の敬愛するブルース・スプリングスティーンも、『BORN TO RUN』のプロモーション写真の中で、大きな丸襟のイーストウエストのテイラードジャケットを着ていたし。俺の中の’70 s熱が、この革ジャンをきっかけに燃え上がりそうだ。
’70年代の名作レザージャケットが、最高級の素材で甦る。
NAKED SUN PROMISED LAND [Badalassi Carlo]
その芸術性の高いデザインで’70年代に人気を博したイーストウエストの代表的モデル「ウィンチェスター」をサンプリングした“プロミスドランド”。こちらは素材にバダラッシカルロ社の渋鞣しの牛革を使ったモデル。バダラッシカルロ社とはイタリア・フィレンツェにある名門タンナーで、じっくり時間を掛けて植物タンニンを染み込ませる「バケッタ製法」で作られる革は、最高の質感と手触り、そしてエイジングの美しさを約束してくれる。29万9970円
NAKED SUN PROMISED LAND [Baffalohide]
こちらはベジタブルタンニン鞣しのバッファローハイドを使ったモデル。凹凸のある荒々しいシボが印象的だ。上のバダラッシ、そしてこのバッファローも、ともに革を一頭使いしており、ジャケットの背中心に、ちょうど背骨部分の革が来るよう配されている。22万9900円
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マスファルト
TEL03-6383-4006
http://www.masphalto.jp/shopbrand/ct723/
(出典/「Lightning 2023年1月号 Vol.345」)
Text/T.Ogawa 小川高寛 Photo/A.Kuwayama 桑山章
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