今回は、「寄る年波には勝てず、ついに今回から遠近両用レンズにすることに。しっかり検査してもらったところ年齢的には平均的な老眼なんだと。また大人の階段をひとつ登ってしまった」と、老いを感じる編集部の最古参・ラーメン小池がお届け!
こだわりの詰まった、「ステディ」のSTD-88a
メガネをシーズンごとに新調していることは、以前のこのページでも紹介したけど、今シーズン挑戦するのがこちら。いつも私のメガネは公私ともに親好があるステディのデザイナーである金子さんに選んでもらっている。そんな金子さんからの「今回はこれ」と出てきたのがクラウンパント。
クラウンパントとはリムの上部が直線的で、下部がラウンドしているデザインのことで、1950年代にフランスでメジャーだったスタイルだ。そんな昔ながらのエスプリの効いたデザインをベースに、金子さんの絶妙なサジ加減が光る。私にとってはダブルブリッジ、イチヤマに続く新たな挑戦状が届いた感じ。
もちろん断る権利はない(笑)ので、こいつにする代わりに、このモデルのうんちくを聞こうとすると、本人は「そういうことってあまり言うことじゃないよ」と、教えてくれない。
というわけで、夕方からお酒を飲ませて聞き出すと、けっこうな作り。ブリッジ部分やテンプルのアンティークゴールドなど、細かい説明は下のディテールカットを見ていただくとして、そこは今年で10年になるブランド、こだわりがないわけない。そんなうんちくたっぷりながら、メガネだけがでしゃばらないすっきりとしたデザインに今回も脱帽なのである。
【問い合わせ】
ステディ
TEL03-5787-8371
http://www.steady-2011.com
(出典/「Lightning 2022年4月号 Vol.336」)
Photo/A.Kuwayama 桑山章
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