今シーズンは、「ステディ」のSTD-88aでクラシックなフレンチに挑戦。

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介!

今回は、「寄る年波には勝てず、ついに今回から遠近両用レンズにすることに。しっかり検査してもらったところ年齢的には平均的な老眼なんだと。また大人の階段をひとつ登ってしまった」と、老いを感じる編集部の最古参・ラーメン小池がお届け!

こだわりの詰まった、「ステディ」のSTD-88a

同じデザインでフレームのカラバリはあるけど、クリスタルブラウンが金子さんからの提案。なんだかクリア系のフレームって久しぶりだけど、今の気分にはぴったり。いつものようにメガネヤヒカリノアトリエ(TEL03-6874-6849)さんで私的に定番となったグリーン25%のレンズを入れる。3万9600円

メガネをシーズンごとに新調していることは、以前のこのページでも紹介したけど、今シーズン挑戦するのがこちら。いつも私のメガネは公私ともに親好があるステディのデザイナーである金子さんに選んでもらっている。そんな金子さんからの「今回はこれ」と出てきたのがクラウンパント。

クラウンパントとはリムの上部が直線的で、下部がラウンドしているデザインのことで、1950年代にフランスでメジャーだったスタイルだ。そんな昔ながらのエスプリの効いたデザインをベースに、金子さんの絶妙なサジ加減が光る。私にとってはダブルブリッジ、イチヤマに続く新たな挑戦状が届いた感じ。

もちろん断る権利はない(笑)ので、こいつにする代わりに、このモデルのうんちくを聞こうとすると、本人は「そういうことってあまり言うことじゃないよ」と、教えてくれない。

というわけで、夕方からお酒を飲ませて聞き出すと、けっこうな作り。ブリッジ部分やテンプルのアンティークゴールドなど、細かい説明は下のディテールカットを見ていただくとして、そこは今年で10年になるブランド、こだわりがないわけない。そんなうんちくたっぷりながら、メガネだけがでしゃばらないすっきりとしたデザインに今回も脱帽なのである。

本来はネジとピンで留まっているブリッジ部分に小判型の突起を作り、 木工のほぞ組みの要領で接地面積を広げたバンプブリッジが特徴。 使用によるがたつきを軽減!!
テンプルはβチタン製の下地にゴールドメッキし、さらにスズコバルトメッキを重ねてシャーリング加工。貴金属メッキのみで表現され、使い 込むと下地のゴールドが見えてくる
リムの上部がご覧のように直線的なデザインながら、下部はラウンドしているというのがクラウンパントの特徴。リムとモデンはアセテート、ブリッジとヨロイはチタン製になる

【問い合わせ】
ステディ 
TEL03-5787-8371
http://www.steady-2011.com

(出典/「Lightning 2022年4月号 Vol.336」)

この記事を書いた人
ラーメン小池
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ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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