食材に旬があるように、革ジャンにも旬がある。

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 

今回は、「いま、リッチモンドULS 66を着ながらこの原稿書いてます。せっかくのTバックなので今回はちょっと大きめの42インチをチョイス。この薄さ、マジで癖になっちゃいそうっす」と語る、革ジャン評論家・モヒカン小川がお届け!

革ジャンの“旬”は、いつですか?

俺のような酒飲みは、旬のものに敏感である。今の時期(これを書いたのは春)の旬の野菜は、たけのこ・新タマネギ・セロリ・そら豆。魚なら、鰆サワラ、鯵アジ、鰈カレイの煮付けなんかもたまらないよね。旬のものを食うにつけ、季節の到来を肌で、舌で感じるというもの。革ジャンだって、全く同じこと。

革ジャンの旬は、11月〜3月。旬の到来を告げる北風が吹き始めると、「あぁ、革の季節がやってきたね〜」と、居酒屋で秋刀魚を見つけた時のような感慨にふけってしまうのだ。しかし、人間とは実に勝手な生き物である。旬で満足しておけばいいものを、人間
の欲望は、とどまるところを知らない。あんなに美味かったんだから、旬じゃない時でも、また食いたい……と、思ってしまうわけ。そんな人間の身勝手かつ切実な欲望が、テクノロジーの進化を推進してきたのも、また事実。遂に人類は、冬にトマトを、夏に白菜を、1年中秋刀魚を食えるようにしてしまった。

では、革ジャンはどうか。どんなにテクノロジーが進化しても、世の中が5Gになったって、夏に革ジャンは着られない。だって暑いんだもん。でも着たいぜ……そんな俺の欲望を満たしてくれる、“進化系”革ジャンが、遂に登場した。しかも、あのファインクリークレザーズから。

このリッチモンドUL S66は、渋鞣しの茶芯仕様の馬革を、なんと0.7㎜の薄さに漉いて革ジャンにした、まさに春夏用の革ジャン。ULとは、ULTRA LIGHTを意味している。着用感はとんでもなく軽いけど、着込むと身体に馴染み、擦れれば茶芯が出現する。夏のバイクシーンやアウトドアでも、活躍してくれること間違いなしだ。

こんなに「薄さ」に喜んだのは、下関で、ふぐの旬である冬に“てっさ”を食った時以来かも……ん? そういえば、ふぐの旬も秋の彼岸から春の彼岸まで。お、革ジャンとほとんど一緒じゃん(笑)。

FINE CREEK LEATHERSのRICHMOND UL S66

人気モデル「LEON」で使用する1.8㎜厚の渋鞣し・水性染料仕上げ・茶芯仕様の馬革を0.7㎜という薄さに漉いて、ファーストの大戦モデルに再構築。とにかく軽く、気軽に羽織れる。気になるエイジングは、着込むほどにジャバラが刻まれ、皺が走り、擦れれば茶芯が出るのでご安心を。自社サイトでの限定発売※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。15万9500円

デザインモチーフはファーストタイプの大戦モデル。フロントボタンは4つでポケットフラップは無し。背中はヴィンテージファンには嬉しいTバック仕様
フロントボタンはすべてブラックアウトされる。着込むうちに表面の黒の塗料が剥がれ、地の銀色が現れる。そんなエイジングも◎

【問い合わせ】
ファインクリークレザーズ
TEL050-3390-2470
http://www.finecreek.jp

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning 2021年6月号 Vol.326」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
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モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
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