2ページ目 - 革ジャンのペイントカスタムのやり方とは? 水性顔料を使って自作でやってみた。

1940s U.S.ARMY ALPAKA LINING VEST

1940年代製のアルパカベスト。写真をそのままペイントしたような、リアルな女性が描かれ、横にはドラゴン。この組み合わせの妙が、なんとも気になる。

1940s U.S.NAVY HAND PAINT KHAKI SHIRT

アメリカ海軍が所有する戦車輸送船LST-307の、イギリスから北アフリカ、そしてシチリア侵攻までのルートを、かなり細やかに手書きでペイントしている。

1940s U.S.ARMY TYPE M-41

陸軍のフィールドジャケットM-41の背中に、なぜか海水浴に興じる女性の姿が……よく読むと、そこにはオキナワの文字が。周囲を竜で囲み、デザイン性も高い。

1950s U.S.NAVY N-1 DECK

アメリカ海軍の原子力潜水艦ダニエル・ブーニーの乗組員をモチーフに、素人がペンで描いたようなアジのあるペイントが胸を打つ。人物の描き方がコミック調なのも◎。

1940s U.S.ARMY CUSTOM PARACHUTE BAG

パラシュート用のストラップにステンシルを施し、それをバッグに縫い付けたカスタムショルダーバッグ。背面には有名なアヒルのキャラクターが描かれている。

1940s USAAF TYPE B-4

美しい富士山の風景が精緻に描かれたガーメントバッグ。実はこれ、戦後間もない頃の進駐軍が使用していた。背面にはオリエンタルを感じさせる竜が鎮座する。

1930s Sports Jacket

手書きの落書きが散りばめられたスポーツジャケット。見ているだけで、当時の文化が見えてくる。スカルやライフルのレイアウトのバランスなど、参考になる点も多い。

1950s BUCO/J-100

フロントには、自身の名前、チーム、マシン、レース名などがハンドペイントで入る。イエローの文字がレッドやブルーで縁取られており、塗料の剥がれ感もたまらない。

1970s EAST WEST/CHOPPER

1970年代には、奇抜でクリエイティブなレザージャケットが数多く登場した。こちらもそのひとつ。ホワイトボディに、エアブラシでサイケな世界観を描いている。

1970s Lewis Leathers/GT MONZA

英国ライダースには、アメリカンライダースとはひと味違うセンスのカスタムが数多くみられる。こちらはオーナーのバイクの好みが一目でわかるカスタム。金色も◎。

1970s Lewis Leathers/SUPER PLAINSMAN STYLE

ブラックレザーの背面に、でかでかと赤のT120をペイントした、存在感を放つ作品。ウエスト部分の白文字のメッセージが、デザインのアクセントにもなっている。

ペイントした直後は、馴染んでいないため「ちょっと雑?」と感じるかも知れないが、ヴィンテージをご覧いただければお分かりの通り、実に経年変化するとカッコいいのである。育てるのを想定して挑戦してみるといいだろう。

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(出典/「Lightning 2021年4月号 Vol.324」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
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モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
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