雨だけでなく極端な黒ずみも防ぐ! スウェードやラフアウトにおすすめな防水スプレーを紹介。

スウェードやラフアウトは水濡れ厳禁と思っていませんか? きちんと防水処理をすれば、雨の日に大活躍の一足になるんです! 長靴にしようか革靴で行くか悩むより、スウェードやラフアウトを選択してみてはいかが?

雨の日こそ大活躍! スウェードは程よく汚れた風合いがカッコイイ。

ラフアウトやスウェード素材は、雨に弱いと思っている方が非常に多いが、私ランボルギーニ三浦は雨の日にこそ、それらの素材を使ったブーツを履いている。表面が毛羽立っているため、しっかりと防水処理をしてあげれば、スムースレザーよりも水と接触する面が少なく、完璧に水を弾いてくれるからだ。

これは防水という観点に留まらない。起毛していることで擦れに対して摩擦が大きく、非常に汚れがつきやすいのだが、防水スプレーをすることで、防汚効果も期待できるのである。

撮影時、新たに防水処理したわけではなく、約3カ月前に処理したままの状態。水をかけるとご覧のとおりサラ ッと流れ落ちる。雨はもちろん、不意に水たまりに入っても安心だ
自然と水が流れ落ちた状態。トゥに残った水滴も防水効果で雫になっている。拭き取らなくても、歩いているうちにポロリと流れ落ちる状態だ。だから私はあえて雨の日用に使う

このレッド・ウィングの#8173は、私が約5年間着用しているもの。とりわけ雨の日は、コイツの出動率が非常に高い。にも関わらず、こんなに黒ずんだ汚れが少ないのは、紛れもなく防水スプレーのおかげだ。ブラッシングもたま〜に行うくらいで、決してマメにはやっていない。

というわけで、いかに防水処理が重要か、お分かりいただけただろうか。基本的には防水スプレーをかけ、乾かしたあとに適度にブラッシングするだけ。私はそれを3カ月に1回程度行うだけで、極端に汚れることなくキープできているので、皆さんもぜひお試しいただきたい。

オススメの防水スプレー5選

1.「Collonil CARBON LAB」プロテクティングスプレー

コロニルとドイツのスニーカーブランド『SONRA』の創設者ヒクメット・スゴーさんが共同開発したレーベルの防水スプレー。2750円(エス・アイザック商会TEL03-6410-7265)

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2.「MARQUEE PLAYER」スニーカーウォーターリペレントNo.01

キャンバスや天然皮革、合皮などのスニーカー用スプレーだが、ブーツにも有効。細かな粒子が繊維に付着し、雨や油汚れから守ってくれる。2200円(イングリウッド TEL03-6433-6912)

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3.「JASON MARKK」リペルスプレー

水性でスウェード、ヌバック、レザー、ナイロン、キャンバスなど吸水性のある素材であれば何にでも使えるのが魅力のレペルスプレー。2200円(ローテックスTEL03-6438-9558)

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4.「SAPHIR」ウォータープルーフスプレー

汚れのもととなる雨や雪、油を弾いてくれる頼もしいスプレー。表革、起毛革、キャンバスなど素材も選ばず、スプレー後も通気性を確保する。2200円(ルボウ TEL052-521-0028)

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5.「RED WING」レザープロテクター

シリコン未使用の皮革保護スプレー。表面から浸透した成分が、汚れや水分から皮革を守る上に、汚れた場合も落ちやすい。1320円(レッド・ウィング・ジャパンTEL03-5791-3280)

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編集部ランボルギーニ三浦が試してみました!

レッド・ウィングのレザープロテクターを試してみる。まずはブラッシングで汚れを取り除くことが重要。濡れた場合は要乾燥!

15〜20センチくらい離して靴の表面全体にスプレーする。よく乾燥させたら履いてOK。水や埃からしっかりと守ってくれるぞ。

スエードやヌバックはちゃんと防水をしておけば、雨の日にこそ活躍する。また、程よく汚れた風合いが引き立つのもスエードやヌバックのブーツの魅力。あまり慎重にならず、育てる感覚で履いてみてはいかがだろうか?

(出典/「Lightning 2021年2月号 Vol.322」)

この記事を書いた人
ランボルギーニ三浦
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ランボルギーニ三浦

ヴィンテージ古着の目利き

全国的に名を轟かせていた札幌の老舗ヴィンテージショップに就職。29歳で上京。Lightning編集部、兄弟誌・2nd編集部で編集長を務めた後、現在は、Lightning副編集長に。ヴィンテージ、古着の知識はその道のプロに匹敵。最近はヴィンテージのロレックスが最大の関心事で、市場調査も日課のひとつ。ランボルギーニ三浦の由来は、もちろんあの名車。
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