「ヴィンテージ・トライアンフ」とは? “別体”か“ユニット”か。トライアンフを語るにはまずはココから!

  • 2021.10.24  2021.04.08

戦後アメリカの若者たちに愛され、英国製のオートバイとしていまの日本では最もポピュラーな「トライアンフ」。ゴールデンエイジとされる’50 〜’60年代を中心にトライアンフの歴史を振り返りつつ、ヴィンテージ・トライアンフをひも解いてみよう。

トライアンフの「別体」と「ユニット(一体式)」とはなんのこと?

別体、ユニット(一体式)とは、トライアンフのバーチカルツインに関してエンジンとトランスミッションが一体
になっているか、別パーツとなっているかを指す言葉

650モデルは’62年、500㏄モデルは’59年を境にそれより前のエンジンは別体、それ以降はユニットとなる。

ヴィンテージ市場では一般的に別体の方が価値が高いが、ユニットはクランクケース、ギアボックスなど強度の弱いところを一体成型にして改善しているので耐久性が高い。

別体

ユニット(一体式)

次に押さえたいフレーム構造。’70年代はフレームの中にオイルが通っている!

別体、ユニットの次に大きな変化となるのがフレームの構造。’71年からオイルインフレームを採用。車格が大きくメインチューブが太くなるため、チョッパーなどコンパクトなスタイルのベースには不向きだが、高性能ゆえに熱心なファンも少なくない。

リジッドフレーム、だけどクッション付きのオプションがある。

リジッドフレームが純正で採用されていたのは1954年まで。そして、’47年以降はハブクッションのオプションがあった。ハブクッションを装備すればリジッドフレームのラインに影響を及ぼさずに、数センチはストロークするので性能は段違いだ。

タンクエンブレムで年式を判別できる!

トライアンフの年式判別の最も大きなヒントとなるのがタンクのエンブレム。各モデル共通でエンブレムが年式で細かく分けられているので、下の4つを覚えておけば’50〜’70年代は大まかに年式を分けることができる。“ハーモニカ(英国ではマウスオルガン)” や“アイブロウ(眉毛)” など、あだ名で呼べるとさらに通っぽい。

’50~’56

’57~’65

’66~’68

’69~’79

シフト、ブレーキ操作が普通のバイクと逆!

旧いトライアンフに乗ろうと考えている人はシフトとリアブレーキの操作が日本の一般的なバイクと逆であることを覚えておくべし。

乗ればすぐに慣れるが、足の操作だけが左右逆になるので他のバイクで慣れている人は最初は戸惑うはず。とっさに止まりたい時に、右足を思いっきり踏むとシフトダウンしてロックする恐れがあるので要注意。

キャブは1個or2個。ツインキャブ化がホットロッドのセオリー。

トライアンフのバーチカルツインは主に500㏄、650㏄で分けられる

’59年に初めてのツインキャブモデル、ボンネビルが出たことでホップアップの手法も進化した。ボンネビル以外はシングルキャブだが650㏄はボンネビルヘッドを流用してツインキャブ化することが可能。

そしてボンネビルの元がアメリカのレースでハーレーと戦っていたアメリカディレーラー独自のレーサーであることを考えると、アメリカンレーシング好きならツインキャブに萌えないはずがない。

今のヴィンテージレースに参加するトライアンフの多くがツインキャブ化されているほど、ホットロッドの手法としてはセオリーとなっている。ボンネビルは650㏄のみで、500㏄は通常のラインアップはツインキャブモデルがないので、500㏄のツインキャブカスタムはかなり通なカスタム。

教えていただいたのは・・・「トライドモーターサイクル」代表・大石崚二さん

トライド、ヴィンセントを専門に修理や整備、エンジンチューン、カスタムまで行うとライドのボス。日本でツインキャブカスタムがここまで広がったのにはこの男の影響が大きいはず

【問い合わせ】
トライドモーターサイクル
TEL03-3653-5813
http://www.tride-mc.com/

(出典:「Lightning Vol.283」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

杉村 貴行

2nd(セカンド)

ブランドディレクター

杉村 貴行

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部