「馬革の可能性を追求する」というコンセプトを掲げ、ファインクリークレザーズが誕生したのは2017年秋のこと。モチーフにするアイテムごとに馬革のレシピを変え、馬革の可能性を常に模索し続ける彼らは、まさにレザー業界の異端児だった。
そして2018年には、新ラインの「ファインクリークアンドコー」を立ち上げ。
往年のヴィンテージレザージャケットを、真正面から向き合い、馬革で再構築するのが「ファインクリークレザーズ」であるなら、もっと自由に、馬革だけでなく幅広く“革”の世界に遊ぶのが「ファインクリークアンドコー」というスタンスで、今日までに多くのファンを獲得してきた。
そんな「ファインクリーク」をこよなく愛する全国のショップスタッフの方々に、“俺流”の革ジャン着こなし術を見せてもらった。個性的でスタイリッシュな彼らの着こなしを、是非とも参考にしてほしい。
▼ファインクリークアンドコーについてはこちらの記事もチェック!
1.BUCKLAND(FINE CREEK LEATHERS)
岐阜の名セレクトショップ、フィリップ66の代表・林さんは、新作バックランドをデニムのプルオーバーを合わせて登場してくれた。「ファインクリークのアイテムは、ワイルドながら佇まいが上品なので、ちょっときれいなカッコにも似合うよね」。腰のOBIベルトがアクセントに。
シャープな襟が男心を刺激する「BUCKLAND(バックランド)」
1930年代のダブルタイプのスポジャケをモチーフに、現代的にシャープに仕上げた1着。ボールチェーンやセンタープリーツなどクラシカルなディテールも楽しめる。2 ㎜厚の渋鞣しの馬革を使い、重厚感はあるがしなやかで、極上の着用感を得られる。
17万9960円
2.RICHMOND(FINE CREEK LEATHERS)
リッチモンドを心から愛し、全国に「リッチモンド河合」の名を轟かすレザーファンタジスタ、河合さん。彼の着こなしは、シンプルながらパタゴニアなどのアウトドアアイテムなどをレザーと合わせ、レザーコーデの幅を広げ続けている。今回はモシールのパンツに合わせてくれた。
スタイリッシュに着られる“銘品”「RICHMOND(リッチモンド)」
往年のデニムジャケットの意匠を落とし込み、「Gジャンタイプ旋風」を巻き起こした代表作。ワークウエアにありがちな野暮ったさのない流麗なシルエットを持ち、1.2㎜厚の渋鞣し・アニリン仕上げの馬革を使用、着込むほどに特有の皺感を楽しめる。
13万7500円
3.BUD(FINE CREEK & CO.)
鹿児島中央駅からほど近い場所に誕生した気鋭のセレクトショップ「ラットスタイル」。バイカーと’50sテイスト溢れるラインナップが魅力だ。そのラットスタイル代表の久永さんのバドの着こなしも、アトラクションズのアイテムで固めたハードスタイル。スカーフ使いにも注目したい。
シンプルを極めたレーシーな佇まいが◎ 。「BUD(バド)」
ノーカラースタイルで、アウターにもインナーにも使える汎用性が魅力のバド。首周りを久永さんのように飾るのも楽しい。優れたパターンで非常に着易いのが特徴で、渋鞣し・顔料仕上げの1.3㎜厚の馬革は、経年と共にダイナミックな皺が刻まれる。
14万6300円
4.LEON CUSTOM(FINE CREEK LEATHERS)
山口の名店・マンボからは篠田さんが参戦。ともするとデニムに合わせがちなレオンを、コーデュロイパンツとニットに合わせるセンスはさすが。抜け感のある大人の革ジャンコーデは、大いに参考にしたい。レオンに合わせた、ボトムスの太さのバランス感も、まさに黄金比だ。
極上のエイジングが味わえる“新定番”「LEON(レオン)」
1950〜’70年代のダブルライダースの意匠をいいとこ取りして完成させたレオン。こちらはエポレットとベルトを切ったカスタム仕様。渋鞣し・水性染料で仕上げた1.8㎜厚の馬革は、着込むほどに、面でうっすらと出現する美しい茶芯を見せてくれる。
16万2800円
◆
「やぼったく見えるのが嫌」「がっしり見えたくなく」などなど、革ジャンに躊躇している人にも、「ファインクリーク」はちょっと違って見えたはず。すっきりとしたシルエットと肌馴染みのいい革は、スタイリッシュなコーデを実現してくれるはずだ。
【問い合わせ】
ファインクリークレザーズ
TEL050-3390-2470
http://www.finecreek.jp
(出典/「Lightning 2021年1月号 Vol.321」)
Text/T.Ogawa 小川高寛 Photo/A.Sekiguchi 関口アツシ
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