【第二次世界大戦(1939-1945)】クラシカルな趣に溢れたフィールドジャケット黎明期。
アメリカが世界の覇権を握るきっかけともなった第二次世界大戦では、民間用のウィンドブレーカーをベースに誕生したM-41フィールドジャケットをはじめ、後継のM-43など名作フィールドジャケットが生み出された。
M-41 FIELD JACKET WW2(SESSLER)|民間のウィンド
ブレーカーを元に開発されたM-41。
民間のウィンドブレーカーを元に開発され、制服と戦闘服を分離したフィ
ールドジャケットとして画期的存在だったM41フィールドジャケットの大
戦モデルを中田商店オリジナルブランド・セスラが復刻。表地はコットン、
裏地はウールポリエステルの混紡生地採用。1万780円(中田商店 ア
メ横店 TEL03-3831-5154)
JACKET, FIELD, M-1943 MJ20111(THE REAL McCOY’S)|レイヤードシステムを初めて導入した画期的モデル。
1943年、M-41の後継として採用されたM-43。専用のライナージャケットを下に着ることで幅広い気候に対応するレイヤードシステムを初めて導入した画期的モデル。ヨーロッパ戦線も考慮しオリーブに染めた、耐久性、撥水性に優れたコットンサテンが使われている。フード着脱可。7万1500円(ザ・リアルマッコイズ東京 TEL03-6427-4300)
M-43 BR14695(BUZZ RICKSON’S)|重ね着しても着脱しやすいサイズ感が特徴。
通称M-43パーカ、正式名称はParka, Field,Cotton, O.D.。パイル製のライナーをレイヤーシステムで着用する前提でかなりルーズなシルエットが特徴。フロントにはフラップ付きカンガルーポケットが付く。4万2900円(東洋エンタープライズ TEL03-3632-2321)
【朝鮮戦争(1950-1953)】モッズ御用達のM-51パーカが登場。
朝鮮戦争時の1951年、M-43の前開き部分をジッパーに改良したM-51ジャケットが登場。また、同年フード付きのM-51パーカも登場。このM-51パーカは’60年代のミュージシャンに愛用され、モッズコートという相性で世界中の若者に人気となった。
▼M-51について詳しく知るならこちらもチェック!
M-1951 PARKA MJ17118(THE REAL McCOY’S)|モッズスタイルには欠かせないM-51パーカの復刻モデル。
モッズコートとも呼ばれるM-51パーカのなかでも、1951年製造分のみに採用された厚手のコットンサテン生地を使ったモデルを復刻。気温の変化に対応したレイヤーシステムを導入しており、別売のライナーを装着することもでき、オールシーズンで着用可能。7万7000円(ザ・リアルマッコイズ東京 TEL03-6427-4300)
M-51 FIELD JACKET(SESSLER)|M-43の前開き部分をジッパーに改良したM-51ジャケット。
1951年に採用されたM-1951フィールドジャケット。M-1941やM-1950の改良版としてフロントがファスナーとスナップボタンの併用式に変更されたほか、ドローコードも改良追加された。1万4080円(中田商店 アメ横店 TEL03-3831-5154)
【ベトナム戦争(1955-1975)】映画『TAXI DRIVER』でデ・ニーロ着用のM-65が登場。
アメリカにとっては暗黒の歴史ともいえるベトナム戦争だが、ひとつ功績を挙げるとすればM-65の登場だろう。なかでも映画『タクシードライバー』でロバート・デ・ニーロが着用したことで一躍有名になり、カジュアルウエアの定番としての地位を築いた。
▼M-65について詳しく知るならこちらもチェック!
“Pinup Girl”Washed M65 Jacket(DAIRIKU)|『TAXI DRIVER』のデ・ニーロにインスパイアされて生まれた1枚。
名作M-65の元々のディテールを尊重しつつDAIRIKUらしい余裕のあるシルエットで、ウールのリップストップ生地で製作。背面にはレトロなピンナップガールプリント。8万6900円(シック TEL03-5464-9321)
LUXE FIELD JACKET(WOOLRICH)|カジュアルなM-51を大人な雰囲気にカスタム。
わずかに起毛させたウールのような手触りのポリエステルを使ったM-65型ダウンジャケット。ウールリッチのアイコンであるV字型のシェヴロンステッチ、フロントはボタンとジップの比翼仕立て。落ち着いたシックな仕上がり。9万7900円(ウールリッチ青山店 TEL03-6712-5026)
CORDUROY M-65(REMI RELIEF)|M-65パーカをコーデュロイ生地で大胆アレンジ!
フィールドパーカ系統の中でより現代的な意匠に近づくM-65パーカ。実物はコットン・ナイロンのオックスフォード生地だが、レミレリーフでは真冬らしくコーデュロイ生地にアレンジ。6万3800円(ユナイト ナイン TEL03-5464-9976)
【現代戦(1975-2020)】近代の野戦服らしくハイテクマテリアルが目白押し。
アメリカ陸軍は様々な紛争・戦争へ派兵される。近年ではアフガニスタンなど山岳地帯の僻地での作戦行動などが有名だ。近代装備のフィールドジャケットはハイテク生地を使いさらに進化。軽くて暖かく丈夫と、アウトドアウエアとシームレスな存在となっていく。
MONSTER PARKA(HOUSTON)|極寒地用軍用アウターの最高峰スペック!
M-65シリーズの後継としてECWCSと呼ばれる拡張式寒冷地被服システムが開発され、より高性能なモデルが開発される。これはモンスターパーカの通称で呼ばれる。2万5080円(ユニオンネットストア TEL048-643-5110)
MOTION DOWN PARKA(WILD THINGS)|ミリタリーアウターの定番色コヨーテカラー!
撥水加工が施されたハリとコシ感のある表生地に、PRIMALOFT SILVER INSULATIONの中綿を採用することで極上の保温力を実現。「PCU LEVEL 7」のモンスターパーカを元型にシルエット・サイズ感をアレンジ。3万9600円(インス TEL0120-900-736)
▼ミリタリージャケットについて詳しく知るなら下記記事をチェック!
ここで紹介したのはごく一部。30種以上の今季の新作冬季用防寒アウターを掲載した「Lightning 2020年12月号 Vol.320」をぜひチェックしてみてほしい。
(出典/「Lightning 2020年12月号 Vol.320」)
Text/M.Terano 寺野正樹 Photo/Y.Noguchi 野口祐一、A.Ochiai 落合明人 Styling/T.Kaneda 金田太郎
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