弊社社内の喫煙室で実際に行われていた密談(というか雑談)をそのまま誌面に載せてしまうという伝説の企画を、WEBでひさびさに復活! 第一回は「ライトニングの歴史」。ライトニング編集部の一員になった気分で読んでみてほしい。
▼第2話・第3話もチェック!
突如空いてしまったページを埋めるために始まった連載「喫煙室の密談」。
ラーメン小池(以下小池) いや~、久々の喫煙室の密談だよ。
モヒカン小川(以下小川) あの伝説の連載ね。毎回グダグダのトークで1ページ使っちゃうやつ。
松島親方(以下松島) あれ、2004年2月号から始まったんだよ。伝説は突然始まるもんだな。で、2014年7月号で、惜しまれつつ打ち切り。
小川 誰も惜しんでねぇよ。
小池 そもそも『喫煙室の密談』が始まったきっかけは、モノクロページが1ページ空いちゃったからでしょ? あれが伝説と言われている所以は、ページの埋め草にしても、力業過ぎるところだよ。
小川 そうそう、オチもなんもないからね、あれ。全国誌の誌面を、こんなくだらない記事に使っちゃっていいんだ、という伝説。
松島 君たち、うるさいよ。だいたい君たちの会話に、オチなんてないじゃん。それをそのまま文章にしただけ。文句があるなら自分たちのトーク力に言えよ。俺悪くない。
小池・小川 ……。
松島 それはそうと、俺この前、ある人と新幹線で名古屋に行ったの。待ち合わせは品川駅の新幹線改札口。
小池 ほう。
松島 一緒に行った人は、とっても目上の人で、しかも非喫煙者。
小川 最悪のパターンだな。タバコを吸うタイミングが見つからない。
松島 そうなんだよ。だから、会う前にタバコを吸い貯めしようと思って、喫煙所を探したの。でもさ、新幹線の改札内には喫煙所はあるんだけど、待ち合わせるまでは入れないから、JR駅構内を探し回って、ようやく見つけたわけ。
小池 あったんだ、よかったじゃん。
松島 駅構内にあるカフェの中にあったんだけど、そこの喫煙所、加熱式タバコのみOKなんだよ。加熱式タバコ、持っててよかったーという話。
小川 今どき多いよね、そういう喫煙所。マジめんどくせー。
松島 ちなみに、ここも加熱式タバコのみだからね!
小池 そうなの? ま、俺たちいつも持ち歩いてるからね、加熱式タバコ。
小川 今どきの喫煙者の必需品だよね。
いろんな意味でぶっ飛んでたあの頃……今は徹夜はできません。
松島親方(以下松島) 小池ちゃんがライトニングに入ったのって、いつだっけ?
ラーメン小池 俺1997年。大学生バイトから始めたんだよ。1994年3月にライトニングが創刊したから、ちょうど3周年の頃。
松島 さすが最古参。俺は2000年9月だな。競馬雑誌からの華麗なる転身。ちなみに小川さんが入った時のこともはっきり覚えてるよ。
小川 俺もはっきり覚えてる。俺がライトニングに入ったのが2002年5月なんだけど、朝10時に編集部に行ったら、誰もいないんだよ。あれ?と思ってたら、突然、地面から松島さんが生えてきた。
小池 おじさん、地べたで寝てたのね。
松島 ちょうど校了中で、疲れ果てて寝てた。
小川 マジで「ヤバいところに来ちゃった……」って後悔した。で、その日に社長のところに挨拶に行ったら、「お前、来週からLAに行け」だもん。どんな会社だよ(笑)。
松島 あの時って、ライトニングが創刊100号のタイミングだったんだよね。編集部総出でLAに行った記憶がある。
小池 その頃、俺は「Daa(ダー)※アメリカ車専門誌」を作ってたからな。
松島 この人、その頃モヒカンじゃなくてスキンヘッドなの。笑えない?
小川 モヒカンだったら面接受からないだろ、フツー。それを言うなら、小池さんだって、金髪だったよね。
小池 そうそう。で、松島さんはちょっと痩せてた。でもすでに「松島関」って呼ばれてたけどね。
小川 会社で偉くなって松島親方と呼ばれるようになってから、急に貫禄でたよね、人間性じゃなくて、腹部が。
小池 松島理事長って呼ばれる日が楽しみだな。
松島 でも気付けばライトニングも次の2021年1月号で321号だよ。俺の腹も出るわけだ。
小川 入った時は31歳だったけど、もはやアラフィフだもん。もう徹夜なんてできねぇよ。
小池 あの頃は、みんなで編集部に住み込んでたからね。もう絶対に無理。次の日はおろか、その週いっぱい、使いもんにならなくなっちゃう。
松島 いまは「働き方改革」の時代ですから。
小川 あの頃も「労働基準法」はあったけどな。
小池 そういえば、この前松島さん、編集部で吠えてなかった? 相変わらずアツいな~と思ったよ。
小川 それ、知ってる。俺、出張先の京都で酒飲んでる時に編集部に別件で電話したんだよ。そしたら受話器の向こうから、松島さんの物凄い怒号が……酒がまずくなるから電話切っちゃった。
松島 あれは、新人教育の一環だよ。たまにはビビらせないと、若人は大きくならないの。俺、昔は毎日のように叫んでたじゃん?
小池 うん。隣の編集部から「動物園」って言われてたよ、俺たち。
松島 でも130号あたりから、叫ぶのをやめて、あえて優しいキャラに変えたんだよ。
小池 130号で何があった?
小川 調べてみると、130号の特集は『夏を求めて南へ向かう』、売れなかった号です。
松島 違う! だいたいその頃という意味だよ。だけどさ、たまには若い奴を怒鳴らないとダメだね。ピリッとさせないと。すべて教育のための演技なんだよ。
小川 そういえば、たまにピザ食いながら電話で叫んでる時あるよね、完全にポーズで。目が笑ってるんだもん。
松島 まぁ、歳をとってもさ、丸くなっちゃいかんのよ。たまには演技してでも尖がらないと。
小池 てかこの話、ライトニングの歴史っていうより、俺らの老いの話になってない?
松島 いいんじゃない? 経年変化っていうことで。
小川 ……やっぱりオチがねぇな。
ちなみに松島親方の愛用は……
プルーム・テック・プラス/メビウス・ゴールド・クリア・
「デスクで仕事していると、