LuminoxのPACIFIC DIVER Ref.3121.BO
ぶっちゃけ普段あまり腕時計をしないのだが、ルミノックスだけは別。そもそも俺がルミノックスを着けるようになったのは、三菱ジープに乗っていた頃。1970年代製のJ-26Hというモデルに乗っていたのだが、まぁ快適とは言い難いクルマだった。
幌ではなくハードトップが付いていて、ベンチシートのコラム4速MT。工業製品のようなワイルドな見た目が気に入っていたのだが、冷房がないため夏は地獄。運転席もリクライニングせず、カーステレオもないから長渕アニキの「ジープ」も聴けない。快適装備と言えば、灰皿とシガーライター、あとは三角窓くらいだったな。
当然、夜間の室内は仄暗く、インパネライトは豆電球くらいの明るさで、室内灯はチョウチンアンコウくらい。そんな時にライトニングでルミノックスのページを作り、初めて「ルミノックス・ライト・テクノロジー」を知ったわけ。24時間発光し続けて、光らせるための面倒くさいボタン操作も不要。「これなら俺のジープの中でも時間がわかるかも」と着け始めたのが、俺とルミノックスの出会いだった。
当時俺は、千葉にあるライトニングファームに足繁く通い、農業に精を出していた。山の中にファームはあるので夜はマジ真っ暗で、ルミノックスには何度も助けられた。そのルミノックスから、ニューモデルが出るという。近々、新しいジープが俺の手元に来そうなので、それに合わせて、新しい相棒として俺が選んだのが、このパシフィックダイバーRef.3121.BO。ブラックアウトされた佇まいがなんとも精悍で一目惚れしちゃった。
今度のジープは、エアコンも効いてステレオも付いて、室内灯もきっと明るいにちがいないが、それでも俺は、今までの感謝を込めて、そしてこれからもよろしくという意味を込めて、ルミノックスをとっておきの「快適装備」だと思い続けたい。
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(出典/「Lightning 2020年10月号 Vol.318」)
Photo/A.Kuwayama 桑山章