金属のユーズド感と無骨な表情が魅力。インダストリアルインテリアで男前に暮らす。

クロスも貼らず塗装もしない、素の素材が持つ無骨なカッコよさ。旧くなって味わいが出るほど渋みが生まれ、さらに魅力を増していく。そんな男前なライフスタイルを提案している「YUKUIDO」のハウジングの世界とメタル・インテリアに迫る。

むき出しの素材そのものの表情を活かす、「ゆくい堂」のハウジングスタイル。

むき出しのモルタルの床に、牛革を張ったコンクリートの壁、鉄の浴槽で製作した五右衛門風呂に、あえて塗装を削った金属むき出しのドア……。YUKUIDOが手掛けたインダストリアルな雰囲気漂う住宅の施工の数々。塗装などの手間もかからずコスパも高いのが特徴だ。住宅施工はスタイルによって相談に乗ってもらえる。

鉄の五右衛門風呂
塗装をはがした裸の扉

そんな工務店として新築の住宅施工に従事し、旧いモノの雰囲気が昔から好きだったと語る「YUKUIDO Co.,Ltd.」代表・丸野信次郎さんにお話を伺った。

カフェと本屋が併設された「ROUTE COMMON」なども束ね、クリエイティブな活動をマルチにこなす。しかし、あくまでも「工務店のオヤジ」であることにこだわりを持つ生粋の職人である。

「金属に関しても経年変化に関しても、ただ単に好きなだけなんですよ。逆に言うと新品が嫌いなのかもしれませんね。なので、工務店としての家造りでも自然と古材を利用した、自分たちが暮らしたい家作りをするようになっていったんです。もちろん古材と言っても建築や耐久性に問題があるわけではないです。例えるならオーバーホールされたクラシックカーですかね。見た目はクラシックだけど中身やエンジンは新品だから壊れない。それがうちのハウジングスタイルですかね」

工務店のオヤジに誇りを持っている
まさに工業的! インダストリアルインテリアのお手本のような水回り
工業的な見た目のこちらはキッチン。これは男子厨房に入るべし、な雰囲気

そうして写真のような家を施工していったのだが、そのうちお客さんから家の雰囲気に合う家具がないとの相談を受けるようになったという。それがきっかけで生まれたのが現在の建築廃材を活かした家具ラインである「ルートファニチャー」だ。

「ステンレスの冷たい表情やプラスチックなどの経年変化しにくいものよりも、鉄のような経年変化する金属素材で造った家具の方が温かみがあって、自分たちが作る家に合うんですよ。いわば無機物だけど有機物的な感じですね」

家も家具も年を経るほどに魅力を増していく。「生きている家造り」が、ゆくい堂のハウジングスタイルと言えるのかもしれない。

部屋に置くだけで男前に変化! YUKUIDO謹製メタル・インテリア。

住宅施工で出た廃材をリメイクし、メタル・インテリアプロダクツに生まれ変わらせたYUKUIDOの家具製造ラインである「Route Furniture」。部屋に取り入れるだけで雰囲気が一変する、温かみのあるアイテムをチェック。

Industrial Mesh KD Board 9万1800円

三角の脚が特徴的なシェルフ。全て取り外しが可能で、置くスペースによっては脚をひとつ減らして使ったり、逆にひとつ追加して棚を2つにすることも可能。脚や棚は個別オーダーも可能だ。

Industrial Mesh Cabinet 10万5840円

全て鉄で作った男前シェルフ。棚は全部で4段あり、全て可動式になっているので置くものによって高さを変えることも可能。本棚にするのはもちろん、ガレージに置いて工具類をしまうのもアリ。

Factory Tool Shelf 4万8600円

キャスター付きなので移動が容易なだけでなく、格子状になっている側面を利用すれば物をひっかけたりもできる便利なシェルフ。下記にある様々なフックを使えば用途はさらに広がっていく。

Oneway Transport TV Board 5万1840円

物量倉庫で使用されていた使用済みパレットをリメイクしたTVボード。3つある引き出しの取っ手は、左から鉄筋・レザー・アンティーク物と三者三様で、独特の雰囲気を醸し出している。

Industrial TV Board 7万7760円

大きなリベットが入る骨組みに、縞鋼板チェッカープレートを取り付けて製作したテレビ台。キャスターはすでに経年変化したヴィンテージ品からのリプロダクトで、よりハードな仕上がり。

Iron Wood Cutting Board 2700円

リノベーション現場で余ったオーク無垢の床材を製材し、鉄筋の取っ手をつけてリメイクしたカッティングボード。お皿変わりにパンなどの食材を乗せて食卓を囲むと、とても絵になる趣ある逸品。

Iron Tool Housing Box 8424円

建物の構造に使用されている鋼材を細かくカッティングして製造した小物入れ。職人だからこそ手に入る材料とプロの加工技術があってこそなせる業。ビスを取っ手に使用するなど発想力もお見事。

金属のフック類各種 540~2700円

日常生活でよく使うフック類も大小様々なアイテムが揃う。家具のように目立つものだけでなく、普段ハンガーやタオルをかけるような小物までメタルで統一すると部屋の雰囲気はグッと高まる。

YUKUIDOの世界観を反映したオフィス&ファクトリー。

旧いビルを大胆に再生したオフィス&ファクトリー。古材・レンガ・トタンなど様々な素材がミックスされた壁やランダムに置かれた金属は、ハウジングスタイルをそのまま表現。温かみのある家具はここで生まれている。

【工務店】
YUKUIDO Co.,Ltd.
東京都台東区東上野4-13-9 ROUTE89 BLDG. 1F
TEL03-5830-2660
http://www.yukuido.com

【WEB SHOP】
ROUTE FURNITURE
http://route-furniture.com

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning 2017年12月号 Vol.284」)

この記事を書いた人
ADちゃん
この記事を書いた人

ADちゃん

ストリート&ミリタリー系編集者

Lightning本誌ではミリタリー担当として活動中。米空軍のフライトジャケットも大好きだけど、どちらかといえば土臭い米陸軍モノが大好物。そして得意とするミリタリージャンルは、第二次世界大戦から特殊部隊などの現代戦まで幅広く網羅。その流れからミリタリー系のバックパックも好き。まぁとにかく質実剛健なプロダクツが好きな男。【得意分野】ヴィンテージ古着、スケートボード、ミリタリーファッション、サバイバルゲーム
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【Highland2000×2nd別注】ヴィンテージのスクールマフラーに着想を得たトラディショナル スクールマフラー登場

  • 2026.01.23

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 昨年に続く、第2弾コラボレーション! 【Highland2000×2nd】トラディショナル スクールマフラー 昨年大...

日本屈指のインディアンジュエリーブランドが放つ、美しき馬蹄のシルバージュエリー。

  • 2025.12.24

日本屈指のインディアンジュエリーブランド・ファーストアローズがこの冬新たにリリースした「馬蹄」を象った「ホースシュー」シリーズ。奇しくも2026年は午(うま)年。ファッション面だけでなく、来年こそは飛躍を願う人にとって最高の開運アイテムとなるはずだ。 新作「ホースシュー」シリーズを一挙紹介! 1. ...

【KEATON CHASE U.S.A.×2nd別注】大人のための、ちょうどいいシャンブレーシャツ登場!

  • 2026.01.25

ライトオンスのシャンブレーを使用した、米国のシャツファクトリー「キートンチェイスUSA」の定番プルオーバーシャツ。カジュアルな要素を備えながらシャツ本来のきちんと感も残したこのアイテムを、2nd仕様に別注。胸ポケットの作りや前立てのボタンの数などを微調整し、すっきりと大人な印象にまとまっている。 >...

ヘビーデューティど真ん中! レトロなデイパックに注目。

  • 2026.01.26

1977年に発売された『ヘビーデューティの本』という名著をご存知だろうか。当時数々の雑誌で、イラスト・ルポ(自ら現地に赴いて取材した内容をイラストを用いながら報告すること)を描いていた小林泰彦さんが手掛けた1冊で、いまだファッション好きにとってのバイブルとなっている。ヘビーデューティとは、「耐久性が...

オリジナル建材で古民家をスタイリッシュにリニューアル! ビフォーアフターを大公開!!

  • 2025.12.28

2025 年の夏の時点では床だけが施工されただけの古民家を再び訪れると、当時とはまったく違う姿になっていた。カントリーベースはこの家にどんな魔法をかけたのか? 何でもない空き家が宝物なる材料と技術 [caption id="attachment_887933" align="alignnone" w...

Pick Up おすすめ記事

オリジナル建材で古民家をスタイリッシュにリニューアル! ビフォーアフターを大公開!!

  • 2025.12.28

2025 年の夏の時点では床だけが施工されただけの古民家を再び訪れると、当時とはまったく違う姿になっていた。カントリーベースはこの家にどんな魔法をかけたのか? 何でもない空き家が宝物なる材料と技術 [caption id="attachment_887933" align="alignnone" w...

憧れの平屋が実現できる! かつてスクリーン越しに憧れたアメリカンハウスで暮らす

  • 2025.12.31

かつてスクリーン越しに憧れた、夢が詰まったアメリカンハウス。到底叶わないと思っていたその景色が、実は日本でも実現できるそうなんです。新婚ホヤホヤの編集部員、パピー高野とジョージが、アメリカンスタイルを得意とする、埼玉県を中心に海外スタイルのお家を手掛ける注文住宅・輸入住宅の専門店「古川工務店」の住宅...

こんなコスパのライダース、見たことある? 「中田商店」のオリジナルブランドのライダースを侮るなかれ!

  • 2025.12.29

東京・上野にある老舗ショップ、中田商店。そのオリジナルブランドが「モーガン・メンフィスベル」だ。中田商店というと、ミリタリーのイメージが強いが、モーガン・メンフィスベルでは、ミリタリーをはじめ、様々なレザーウエアを展開している。もちろん、ライダースのラインナップも豊富。今回は珠玉のライダースを紹介す...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

上質な馬革をシンプルに愉しむ。石炭(COAL)を運ぶために使われていたコールバッグという選択肢

  • 2025.12.27

きめ細かく美しい銀面を持つことで知られる馬革。軽くて強靭、上品な質感、そして使うほどに味わい深い経年変化で、多くのレザーファンたちを魅了し続けてきた。そんな馬革をシンプルに愉しませてくれるのがINCEPTIONのコールバッグだ。 ヴィンテージをベースに、実用性を加味し再構築。 19世紀末から20世紀...