イナウトの家具がほどよい抜け感のある空間を演出。
部屋で過ごすスタイルをそのままフィールドに持ち出し、よりキャンプを楽しめるプロダクトを展開するイナウト。オーナーである小林さんは、そのコンセプトを自宅で体現しており、敬愛するアメリカンヴィンテージのテイストを加えて、実に個性的な空間となっている。ここで家族4人と愛犬と暮らす。
「イナウトのプロダクツは、自宅でもアウトドアでも使えるように設計していますが、家で使う時間の方が圧倒的に多いので、そこに重きを置いた作りにしています。
軽量性やコンパクトな収納性など、アウトドアファニチャーとしての機能を優先しすぎると、どうしても耐久性や快適性を犠牲にしてしまうので、いい塩梅で落とし込んでいます。少しばかり運搬は大変ですが、自宅と同じ家具で、広大なアウトドアフィールドでのんびりと過ごす時間は本当に最高です。
この事業の他に、アメリカでキャンピングトレーラーを使ったキャンプトリップのツアーコンダクターをやるほど、アメリカが好きなので、そのテイストも随所に落とし込んでいます」
参考にしたい、イナウトの家具と米国ヴィンテージが混在する空間を拝見!
ヴィンテージのコールマンなどのキャンプ道具はあえて隠さず、インテリアの一部として使っているのは参考にしたい。またイナウトのドリッパーなどディスプレイを兼ねて収納。
レコードプレーヤーを置いているラックはイナウト。下にあるウッド製のボックスは、スタッキングできるため、キャンプ道具などを入れて、運搬できるようになっている。2サイズで展開。LOW2万3650円、High2万9150円
随所に様々な年代やアーティストのアートワークが飾られており、部屋のアクセントになっていた。アメリカンな雰囲気に合うものが中心で、どれも丁寧に額装している。
このポスターは、イナウトがアメリカで行っているキャンピングトレーラーを使ったキャンプトリップのもの。ドライバーが運転してくれるという贅沢なサービスを行っている。
リビング奥にあるレストルームは、まるでアメリカのような雰囲気に仕上げている。下部をタイル張りすることで、よりクリーンな印象に。洗面台にも海外のものを使ってクラシカルな雰囲気抜群。
レストルームの扉は、実際にアメリカで使われていたヴィンテージのものを使っている。家を建てた際に、この扉に合わせて設計した。ガラスのレタリングも真似したい!
2014年に新居を建てた際に、とにかく小林さんの好きなものを詰め込むというのがコンセプトのひとつだった。この暖炉もそのひとつで、冬場には欠かせないツールとなっているそう。
キャンプでも使っているレトロな石油ストーブ。味のあるホワイトのカラーリングが、部屋のアクセントになっている。コンパクトなサイズなので、持ち運びもしやすく、手入れも簡単。
リビング部分は2階部分まで吹き抜けにすることで、開放感と採光を確保。白をベースとした壁は、ペイント風の壁紙を使っているので雰囲気がイイ。内装業を生業とする小林さんならではのアイデアが随所に散りばめられている。
イナウトの家具は、パーツを組み合わせることで、上のテーブルが完成する。下のテーブルもオプションが盛りだくさん。スタックボックスLOW 各2 万3650 円、カバー3万2450円、コネクタ2万9150円、タートルテーブル10万4500円、その他オプション
家族で使っているダイニングチェアは、簡単に座面を張り替えることができるので、常にフレッシュなコンディションをキープできる。折りたたむことができるので、キャンプにも使えるのが魅力。
雨で撮影できなかったが、ウッドデッキはリビングと繋がっており、タープを張ることができる設計。庭には桜があり、手軽にアウトドアの雰囲気を味わえる。晴れた日はオリジナル生地に張り替えたカーミットチェアが活躍する。
こちらは入ってすぐの玄関スペース。アメリカンなものだけでなく、ベアブリックなどのポップなストリートテイストもミックス。小林さんのセンスの良さを感じさせる空間だ。
キッチンスペースもリビング同様に魅せる収納を活かしている。あえてアメリカンなポップなテイストのキッチンウエアを並べることで、立派なインテリアに。これはぜひとも参考にしたいアイデアだ。
イナウトで定番となっているジャストライトチェア。耐久性があり、木の質感を楽しめるナラ材が使われている。4万150円、ロールポケット6930円
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アウトドアグッズとヴィンテージ家具が見事にミックスされた空間づくり。ぜひ参考にしてみてほしい。
(出典/「Lightning 2020年3月号 Vol.311」)
Text/S.Sato 佐藤周平 Photo/K.Hayashi 林和也 問い合わせ/イナウト TLE03-6661-7227(4 月11 日に新店舗へ移転) http://inout.tokyo
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