もちろんそのオーバーラップやアンダーラップと呼ばれる、一般的に用いられるシューレースの結び方は、スニーカーに足を入れた時にフィッティングがしやすいので、まったくもって間違いではない。
でもね、ちょっとシューレースの結び方を変えるだけで、傍から見られた時に「こいつできる!」って思われるのも事実。些細な遊びだが、スニーカーの表情を変えて気分転換して履くというのも、大人のこだわり。2パターン紹介するので、ぜひ試してみてほしい。
編み込んだ表情から名付けて“ギャラクシー” 編み。
漫画『ドラえもん』の作中で、のび太が3カ月も苦心して編み出したオリジナルの新作あやとり「ギャラクシー」ぽい見た目から、“ギャラクシー” 編みと勝手に命名。編み込まれたシューレースの表情が、深淵なる銀河を表現している。
【1】
シューレースをシュータンの下に通すことから始まる。常にワンパターンになりがちなシューレースの結び方に、新たなスタイルの始まりを予感させる。
【2】
つま先から4番目のシューホールに通したら、今度はつま先から2番目のシューホールに交互に通していく。通し終わったら、画像のようにシューレースを通した側の1番目の穴に通す。
【3】
今度はシューレースを向かって右の下方向に通すのだが、その場所はつま先から2番目のシューホールに通すこと。上にいったら下に戻る動きとなる。
【4】
次なるステップは向かって左側のシューレースを、右側のつま先から数えて4番目のシューホールに通していく。その際、先に通した紐を互い違いに編もう。
【5】
最初に行ったシューレースを通す手順の逆を行っていく。ここでも先に通したシューレースを互い違いに編むのを忘れずにすること。
【6】
より変則的な編み方となった、“ギャラクシー・リバース” 編み。
どこからシューレースを通し始めたか分からない複雑な表情の結び方。フィッティングする際の利便性は皆無である(笑)。カッコよければ良しとする人におすすめだ。
【1】
シューレースを通し始める場所は、実は足首側から。アンダーラップの要領で、つま先側から数えて6番目のシューホールに通すこと。通した後は1つ飛ばしで両方の紐を通していく。
【2】
つま先から4番目のシューホールに通したら、今度はつま先から2番目のシューホールに交互に通していく。通し終わったら、画像のようにシューレースを通した側の1番目の穴に通す。
【3】
つま先から1番目のシューホールに通した際にできた輪っかにシューレースを通し、今度はくるぶし側の空いているシューホールの交互に通していく。完成まであと一息!
【4】
互いにシューレースをくるぶし側の編んでいくことで、シューレースが華麗にクロスしていくことがわかる。そして最後の仕上げはつま先から7番目の穴に通し、蝶々結びすれば完成だ。
アレンジ次第で様々な表情を演出できるのだ!
ほかにも個性的な結び方を4つ紹介! 気分に合わせたり、デザインに合わせたりと楽しんでみて。
1.シュータンの中央でクロスさせた引っ掛け編み。
アンダーラップの要領で、つま先にシューレースを通したら、そのまま次の穴に通していくのだが、その際に左右の紐を引っ掛けてクロスさせながら編んでいく。
2.緊縛師を彷彿させる亀甲編み。
つま先から5番目の穴にシュータン裏から紐を通す。紐はクロスさせず、つま先まで片側の穴を巻くように通す。下まで行ったら交差させ巻いた紐に通し亀甲のカタチを作ろう。
3.フラットな見た目のパラレル編み。
シューレースの始まりは、向かって左側のつま先から1番目と2番目の穴に裏から通す。通した紐の両端を、今度は対面の1番目と2番目に通す。それを繰り返せば完成。
4.解きにくいダブルアイレット編み。
つま先から2番目の穴に紐を通し始め1番目の穴に両端をクロスさせず通す。その後に上の3番目に通したら、下に戻り1番目と2番目にできた輪っかに通す。その繰り返しだ。
(出典/「Lightning 2020年6月号 Vol.314」)
Text/A.Shirasawa 白澤亜動 Photo/K.Torii 鳥居健次郎(WandP)
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