「Nigel Cabourn(ナイジェル・ケーボン)」で見る英国ミリタリーガーメンツの軌跡。

「ナイジェル・ケーボン」では第一次世界大戦から1950年代頃までのアーカイブベースにしたデザインが豊富。その独自な素材使いも魅力のひとつだ。そんな「ナイジェル・ケーボン」のアイテムから、英国ミリタリーガーメンツの軌跡を追ってみよう。

ますが知っておきたい、エレガントさが際立つ、英国ミリタリーが揃う店「Nigel Cabourn(ナイジェル・ケーボン)」とは?

ミリタリーと言えばアメリカが浮かぶが、その源流を探っていくとイギリスに行き着く。その手のアウターを探すのであれば、英国における軍モノのスペシャリスト、「ナイジェル・ケーボン」は外せない。

世界的なヴィンテージウエアコレクターであり、英国を代表するデザイナーであるナイジェル・ケーボン。テストサンプルを含む20世紀初頭から’50年代の英国軍のミリタリーを中心に、アメリカ、ヨーロッパのミリタリーウエアやワークウエアを4000点以上ストックする。

店内には、豊富にアウターが揃っている。得意とする英国ものもあれば、 アメリカのミリタリーウエアをモチーフにしたものもラインナップ

トレンドやネームバリューに左右されず、優れた軍モノをベースに、現在の技術や素材を駆使して再構築するスタイルを30年以上に渡って体現する姿勢は、多方面から絶大な支持を得るのも納得。アーカイブに敬意を払い、無意味なデザインの変更はせず、新品だが、その服が持つストーリーを体感できるプロダクトが多数揃う。

こちらはナイジェル・ ケーボンを象徴するアウターのひとつであるマロリージャケッ ト。毎シーズン、新たな生地を用いて展開されている

【DATA】
Nigel Cabourn THE ARMY GYM FLAGSHIP STORE
東京都目黒区青葉台1-21-4
TEL03-3770-2186
営業/11:00〜20:00
http://www.cabourn.jp

【1910s~】AUTHENTIC TRENCH(オーセンティックトレンチコート)

第一次世界大戦時にヨーロッパ戦線の塹壕(トレンチ)で着用されたアウターをベースにしたデザイン。そこにマッキントッシュに代表されるゴム引きのファブリックを落とし込んでいる。イングランド製。

【1920s~】MALLORY JACKET(マロリージャケット)

軍モノとは出自が異なるが、こちらは1924年にエベレスト登頂を目指した英国の登山家ジョージ・マロリーへのオマージュ。英国の伝統的なハリスツイードとベンタイルを使用。

【1930s~】DB JACKET(ダブルブレストジャケット)

こちらは1930年代に英国のミリタリーで使われていたダブルブレストのジャケット。フロントの丸みのあるカッティングが特徴。伝統的なハリスツイードを使っているので、見た目以上に保温性が高い。

【1930s~】SHERPA 1930s JACKET(シェルパジャケット)

1930年代にシェルパたちが愛用していたジャケットをモディファイ。そこにドライワックス仕上げのハリスツイードを落とし込んだ。当時のミリタリーウエアを遜色ない機能美を持ち合わせている。

【1940s~】MILITARY PEA COAT(ミリタリーピーコート)

19世紀終わりから英国軍ではピーコートを採用していた。こちらは1940年代のヴィンテージをモチーフにしたもので、ウール生地を使用。襟裏など、随所にレザーで補強を施しているのが特徴。

【1940s~】FOUR PLEAT PANTS(4プリーツパンツ)

こちらはDBジャケットのセットアップとしても着用できるパンツだが、ベースとなったのは1940年代に使われていたドレスパンツより。深いプリーツの入ったクラシックなシルエット。

【1950s~】QUILTED CAMERAMAN JACKET(キルティッド カメラマン ジャケット)

1957年に南極大陸横断に挑んだエドモンド・ヒラリー卿に同行したカメラマンが着用していたジャケットを忠実に再現。こちらは英国のラベンハムとコラボレーションしたスペシャルな仕様になっている。

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

 

いかがでしたでしょうか? アメリカとはまた違った趣のある英国ミリタリーガーメンツ。着こなしもカジュアルだけでなく、上品なコーデもできるのが魅力的だ。ミリタリーを意識せずに、どんなシーンにも合わせやすい英国ミリタリー、ぜひ取り入れてみてはいかがだろうか。

【問い合わせ】
ナイジェルケーボン アーミージム フラッグシップ ストア
TE03-3770-2186
http://www.cabourn.jp

▼こちらの記事もチェック!

「ナイジェル・ケーボン」のイギリス陸軍特殊空挺部隊の特別なカモフラージュが登場。

「ナイジェル・ケーボン」のイギリス陸軍特殊空挺部隊の特別なカモフラージュが登場。

2021年10月18日

この記事を書いた人
ADちゃん
この記事を書いた人

ADちゃん

ストリート&ミリタリー系編集者

Lightning本誌ではミリタリー担当として活動中。米空軍のフライトジャケットも大好きだけど、どちらかといえば土臭い米陸軍モノが大好物。そして得意とするミリタリージャンルは、第二次世界大戦から特殊部隊などの現代戦まで幅広く網羅。その流れからミリタリー系のバックパックも好き。まぁとにかく質実剛健なプロダクツが好きな男。【得意分野】ヴィンテージ古着、スケートボード、ミリタリーファッション、サバイバルゲーム
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

上野の2つの「SUN HOUSE」で、秋支度。おすすめのアイテムを聞いてきました

  • 2026.09.18

歩いてわずか30秒ほどの距離にある、上野ふたつのサンハウス。今回はそれぞれの店舗で、この秋おすすめのアイテムを聞いてみた。2軒を行ったり来たりしながら、そろそろ秋支度を始めよう。 上野のサンハウスは行ったり来たりが正解です 昨年のリニューアルを経て、アメ横に2店舗を構えるようになった「サンハウス」。...

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

無垢の金属、輝く伝統。純金や純プラチナを使った「市松」の究極の逸品

  • 2026.09.25

純金や純プラチナなど、純度100%の軟らかい金属をアクセサリーにするためには非常に高い技術が必要だ。それを可能にするのが「市松」。約30年にわたって培った“叩く”技術が可能にする唯一無二のリングの輝きに迫る。 熟練の技なくしては完成しない究極の逸品 原材料高騰の影響もあって、希少性が高まっている純金...

Pick Up おすすめ記事

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

上野の2つの「SUN HOUSE」で、秋支度。おすすめのアイテムを聞いてきました

  • 2026.09.18

歩いてわずか30秒ほどの距離にある、上野ふたつのサンハウス。今回はそれぞれの店舗で、この秋おすすめのアイテムを聞いてみた。2軒を行ったり来たりしながら、そろそろ秋支度を始めよう。 上野のサンハウスは行ったり来たりが正解です 昨年のリニューアルを経て、アメ横に2店舗を構えるようになった「サンハウス」。...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...