そこで、今回は大人世代がコーディネイトしやすい定番のベージュのチノパンを中心に、黒チノパン、そしてセンタープレスされたチノトラウザーズパンスなどを使ったおすすめのコーデを紹介していく。アパレルショップのスタッフなど、おしゃれのプロの技を盗んで、カッコよく決めよう!
- O:アウター
- I:インナー
- P:パンツ(ジーンズ)
- S:シューズ
- A:アクセサリー
秋冬のチノパンコーデのおすすめスタイル。
1.レザーにスカーフを合わせたシックな装いに合わす。
インパクト大のスプリングボックのヘアオンジャケットを、ウエアマスターズのミリタリー感のあるチノと合わせてシックにまとめた西崎さん。ポイントは首に巻いたスカーフ。アクセントにもなり、クラシカルで上品な雰囲気を醸し出す今季イチオシのアイテムだ。
2.デニム×チノのシンプルコーデはシャンプレーシャツで上質感を。
デニム×チノのシンプルなスタイルだが、’40sのU.S.Nをベースとしたカバーオールをはじめ、全身ミリタリーモチーフのアイテムで統一。ラフに成りすぎないようにシャンブレーシャツをインナーに取り入れている点もポイント。
3.ミリタリーチノパンを取り入れたヴィンテージコーデ。
マオカラーシャツはフランス製のヴィンテージで、ボトムスにはチノトラウザースの銘品として知られるU.S.ARMYの極太41カーキを合わせた。全身ヴィンテージでも清潔感のあるスタイルはお手本にしたいところ。
4.ホワイトとインディゴの清潔感のある色合わせがグッド。
ホワイトのオックスフォードシャツに、ほどよい色落ちのデニムのダウンベストで清潔感のある爽やかなコーディネイト。安心感のあるインディゴとホワイトの組み合わせはカジュアルスタイルの定番。パンツにはオリーブのチノトラウザースをセレクト。シューズやアクセサリーを使ってバランスよくヴィンテージをミックスさせることでアクセントとなっている。
5.オーバーサイズのコートも、チノパンなら大人っぽく着こなせる。
オールデンの魅力のひとつであるコードバンはアメトラ的な合わせをすると、バランスはいいが、カジュアルかと言えば、そうではない。王道のチノパンを合わせる際は、その丈のバランスとシルエットに気を配りたい。ここで軍チノのような太めのストンと落ちたシルエットだと靴が隠れてしまう上に、足元が小さく見えてしまう。そのため腰回りにゆとりを持たせることでテーパードを強調したようなシルエットがベスト。またくるぶしが隠れるくらいの少し短いジャスト丈が理想的。
6.ミリタリーを基調としながらもほどよく上品な印象に。
ワイルドなボア襟のミリタリージャケットを、ダブル仕上げでセンタークリースの入ったチノパンやモックネックで上品な着こなした好例。ブーツのセレクトやレングスの微妙なバランスも見どころ。カーキ中心のカラーリングもお見事。
7.全身をブラウン系で統一してクラシカルな雰囲気を演出。
手染めのホースハイドを使用した直営店別注のスポーツジャケットを主役に、全身を茶系のカラーリングで統一したクラシカルなレザースタイル。トロフィークロージングのクラシカルなデザインのチノパンは存在感あり。すべて天然素材のアイテムで構築した着こなしがヴィンテージバイクによく似合う。
8.ヘッドライトのチノにはジャケットを合わせてビジネスにも◎。
ユーロヴィンテージに使われていたストライプ生地を再現させたワークコートはピンク、オレンジ、グレーなど撚り合わせた計5種類の色糸を使った、贅沢仕様の杢生地がポイントだ。合わせるのはかっちり感のあるチノパン。ビジネスシーンにも対応できるコーディネイトのお手本だ。
9.デニム×チノパンのベーシックな組み合わせをジャケットで外す。
ミリタリーのライニングをモチーフにしたオーバーサイズのジャケットのチョイスがお見事。デニムジャケット×チノパンというベーシックな組み合わせでも、このジャケット1枚でグッと個性的なスタイリングになるのだ。
10.グレーと茶系をうまく混ぜたカラーリングも注目!
秋冬シーズンには欠かせないと語るザファットハッターのブリムハットで登場してくれた菊地さん。ハットやシューズは上品なものをチョイスしながらも、オールドクロウのコートでワイルドな風味をプラス。ブライスランズのチノも◎。
11.ロングコートを絶妙なパンツ丈で着こなした好例。
モーターの新作であるブリテッシュレイルコートを中心に組んだコーディネイト。モーターのチノトラウザーに、ヘンリーネックをパンツインしたことで、ほどよく上品な印象に。パンツ丈を短くすることでコートとのバランスを考慮。
12.長袖総柄のトロピカルシャツに同系色で合わせる上級者テク。
ルーディーな印象の長袖総柄シャツを軸にスタイリング。ピンストライプ調のパイナップルを全面にちりばめたトロピカルデザインが好印象。秋には1枚で主役、寒くなればインナーとして取り入れても存在感を発揮できるはず。
13.エイジングによる質感の変化がこの上なきアクセントに。
エイジングによって風合いが増したカバーオールと、チノパンをメインにしたワークスタイル。マットブラックのブーツが全体の印象を引き締め、重厚感も加わる。ゆったりしたボトムスゆえ、大人の余裕も感じさせる佇まいに。
14.ゆったり目のスノーパーカーに絶妙なサイジングのチノを合わせる。
フロントのディテールが特徴的な、イタリア軍のデッドストックのスノーパーカをゆったりサイズでコーディネート。アクセントに取り入れた手提げ型のバッグがラフさを強調して程よいアクセントに。
15.紺ブレ、チノパンで作るエヴィス流アイビースタイル。
紺ブレ、チノパンで作るエヴィス流アイビースタイル。インディゴジャケットはジャストサイズで着用するため、袖にデニム特有の美しい色落ちが見られる。全体的ににタイトなシルエットがすっきりとした印象に。
16.ライトカラーのチノを使ったホワイトコーデ。
フルデコレーションされたホッケーチームのアワードジャケットを主役にするため、インナーやパンツ、シューズを白で統一。大き目なサイズ感をスタイリングに取りいれ、やぼったさのあるこなれ感も演出している。
17.派手なカレッジプリントにはやっぱりチノパンがハマる!
「ワーク×スポーツMIX」コーデで登場の望月さん。派手なカレッジプリントはBUDDY別注のチャンピオン・リバースウィーブ。そこにウェポン生地を使用したBUDDY別注のベンデイビスのチノパンをチョイス!
18.スウェードブルゾンとの相性も抜群! アースカラーコーデ。
トップスに着用したMA-1タイプのスウェードブルゾンはライニングにボアが装着されているため、保温性に優れた1枚。パンツ、ハットと同系色でコーディネイトし、レザージャケットスタイルでありながらも柔らかな印象。
19.ショットのライダースにはデニムでなくチノパンを選択。
ショットの定番ライダースジャケットは100周年記念モデル。ジャケットとシューズ、パンツとハットのカラーをリンクさせたコーディネイトが統一感のあるスタイルに。インナーのボーダーカットソーが挿し色となっている。
黒や紺もコーデしやすい! カラーチノのおすすめコーデ。
20.黒のチノパンをストリートに着こなす。
コーチジャケットにスウェットパーカという王道のコーデは、カラーリングひとつで新鮮に見えるというもの。テーパードの効いたリップストップパンツと同色のスニーカーで、トップスをより際立たせたのもポイントである。
21.ディッキーズの紺色のチノパンにはカーキシャツがベストマッチ!
ヴィンテージのミリタリーヘリンボーンジャケットに、オールドステューシーやエアウォークなどの’90sアイテムを組み合わせているのが新鮮。ディッキーズのパンツなど、定番のものをうまくミックスしているのも評価大。
22.ややオーバーサイズで、ラフな着こなしを演出。
シックなアイテムチョイスだが、現代のストリートを意識したオーバーサイズな着こなし。スウェードのジャケットやディッキーズのブラックチノ、ガラスレザーのような光沢感の強いレザーシューズなど、統一したダークトーンの中で質感のコントラストが映える。
23.モノトーンのレザースタイルを小物使いで上品に着こなす。
ホースハイドのハーフコートを使ってカジュアルとドレスの中間的な雰囲気にまとめた竹本さん。全体的に無骨なアイテムチョイスだがスカーフを取り入れて上品な雰囲気を演出している。ウエアマスターズの黒チノパンを合わせ、レザーをキレイに着こなすお手本のような着こなし。
【春夏もチノパン!】重くならないバランス配分が大事!
24.トップスはタイトにボトムスはややルーズめに。
レーヨン素材のオープンカラーシャツは、活躍度大。トップスはタイトなシルエットでもパンツに緩さをもたせることでバランスの良いコーディネイトに。「ジャストに着用したシャツとゆとりのあるシルエットのパンツが気に入っています」
25.アロハシャツをインナーにして醸し出す、夏先取りの季節感。
柄に独特の強さがあるアロハシャツをインナーに入れ込む事で、個性的かつ夏っぽさを感じさせる春のスタイルに。また袖をロールアップすることで、腕周りのアクセサリーを活かしつつ、足元にはサンダルをチョイスするなど、小技の効いた雰囲気に仕上げている。
26.インナーとパンツを軽めにバランス良く。
ホースハイドのレザーハーフコートをトップスに。インナーは明るめのシャツとワークパンツで春を意識した。「春にしては少し重めではありますがベースとなるシャツとパンツは淡いカラーで暖かな春を演出。すっきりと見せた短めの裾もポイント」
※価格は取材当時の情報です。現在お取り扱いのない場合があります。
(出典/「Lightning 2019年11月号 Vol.307」「Lightning 2019年6月号 Vol.302」「LIGHTNING 2018年11月号 Vol.295」)
Text/S.Sato 佐藤周平、T.Itakura 板倉環、Y.Kinpara 金原悠太、Y.Yoshida 吉田佳央、T.Ogawa 小川高寛、K.Sakamoto 坂本桂樹、A.Shirasawa 白澤亜動、S.Sato 佐藤周平、榊間信介(Tryout) Photo/K.Torii 鳥居健次郎、S.Kai 甲斐俊一郎、T.Tsuji 辻嵩裕、Y.Yoshida 吉田佳央、M.Watanabe 渡辺昌彦、N.Hidaka 日高奈々子、S.Tsuji 辻 茂樹、T.Ogawa 小川高寛、N.Suzuki 鈴木規仁、K.Miyamae 宮前一喜、T.Furusue 古末拓也、Y.Kubo 久保嘉範
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