世界イチ高い鉛筆「BLACKWINGのペンシル」って、どんな書き心地?

  • 2021.10.24  2020.01.02

先日、原宿のアトラクションズで取材中、代表の西崎さんが使っていた鉛筆に目が留まった。

「そのカッコいい鉛筆、なんすか?」

「いいでしょコレ。実はアメリカの作家とかアーティストが使ってた鉛筆で、かつて発売が中止された時にはeBayで1本40ドルで取引されたらしいです。おそらく世界一高価な鉛筆っすよね」

なるほど。聞けば聞くほど欲しくなるではないか。最近、鉛筆やペンで文字を書かないという人も多いと思うが、編集という仕事柄、原稿はさすがにキーボードで打つが、ラフレイアウトや取材メモは、昔からペンでの手書き。だから、こうした筆記具は、妙に気になっちゃう。

BLACKWINGのペンシル

すべてオリジナルのボックスに入る。北米産インセンスシーダーと日本製最高級黒鉛芯を採用したブラックウィング。長方形の消しゴム付きデザインがアイデンティティだ。様々なモデ ルや限定品が存在するが、今回使ったのは右のオールブラックの限定品「BLACKWING 33 1/3」(※完売※)と、左の金の金具の定番「BLACK WING」(3840円+税/ダース)。書き心地も最高だ。(エス・アイザックス商会 TEL03-6410-7265  https://www.blackwing602.jp/)

実はこのブラックウイング、1930年代にはすでに存在し、度重なる企業買収の末、1998年に姿を消し、現在流通しているブラックウィングは、鉛筆用木材のリーディングサプライヤー、カリフォルニアシダープロダクツカンパニーによる復刻品だという。

レコードからインスパイアされた「BLAC KWING 33 1/3」では、ブラックアウト のブランドロゴが入る
スクエアデザインの消しゴムがブラック ウィングのアイコン。「33 1/3」にはマッ トブラックの金具が付く
鉛筆の先端を守るポイントガードは 必需品。アルミ製で軽く、デザイン も秀逸。マットブラック、ゴールド、 シルバーの3色展開。

とはいえ、その素材や質感、書き心地は、かつてのブラックウィングそのものと言える完成度で、今なお多くのアーティストやクリエイターに愛用されているとか。かつて、かのピューリッツァー賞受賞作家ジョン・スタインベックも使っていたというブラックウィング。

ルート66をマザーロードと記した著書『怒りの葡萄』も、もしかしたらコイツで書いたのかもしれん……こんなロマンを掻き立てられる鉛筆、地球上探しても他にはないぜ。

【問い合わせ】
エス・アイザックス商会
TEL03-6410-7265
https://www.blackwing602.jp/

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning 2019年5月号」)

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