日本のウエスコファンを支える心臓部、ウエスコジャパンに潜入!

ウエスコのクラフトマン・スピリッツを受け継ぐ、ウエスコジャパンは東大阪市にある。そこにはウエスコの約90年以上の歴史を凝縮した空間が広がり、ブーツファクトリーが併設されている。

旧い街並みに溶け込む外観から想像できない、アメリカの空気が漂う空間。

一度も足を運んだことがなければ、まず外観を一見しても、そこが誰もあのウエスコジャパンだとは気付かないだろう。まだ旧い街並みが残る大阪市高井田西に、ウエスコジャパンはある。旧い建物を当時の作りを活かして改装し、外観も極力当時の状態で残している。夜になると窓から光がこぼれ、外から見たその佇まいは、まるでアメリカの旧きよきファクトリーを連想させる光景だ。

建物内の様子

ウエスコはロガーブーツが全盛だった’40年代以前から、モーターサイクルの世界にも徐々に浸透していった。ウエスコジャパンの店内には、旧いモーターサイクルやレザージャケットも並び、そんな当時のウエスコを取り巻くモーターサイクルカルチャーを垣間見ることができる。

『ON ANY SUNDAY』は米仏合作だったため、アメリカ以外のポスターも多数存在。この1枚は、非常に大きなサイズのフランス版。 縦は約2メートル近くある。店内の雰囲気とも相性良し!

吹き抜けになった天井には、この建物自体が持つ昔の大きな梁が健在で、その周りから下げられた水銀灯が放つ独特の光が、店内を一層雰囲気のある空間に演出している。

店内には’71年公開のスティーブ・マックイーン主演の映画『ON AN SUNDAY(邦 題:栄光のライダー)』のポスターが飾られている。全て当時のオリジナルで、その世界各国のバージョンを惜しげもなく店内ディスプレイとして使っているのだ

また、併設されたファクトリーはガラスで仕切られているが、中で作業している様子やミシンなどの大きな音など鼓動が店内にも伝わってくるため、当時のウエスコのファクトリーの光景をついつい連想してしまう。

カスタマーのあらゆる要求に対応するウエスコジャパンは、リペアやカスタムだけではなく、ウエスコを履く者全員が満足できるような空間や世界観までも具現化。最高のひとときが味わえる至福の空間なのである。その名のとおり、ウエスコの日本の総本山。ぜひ訪れてみてほしい場所だ。

【DATA】
WESCO JAPAN
東大阪市高井田西1-1-17
TEL06-6783-6888
www.wescojapan.com

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2022年12月12日

(出典/別冊Lightning Vol.112「THE BOOTS MASTER」

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モヒカン小川
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モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
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