やっと見つけた! 価格良し、使い勝手良しの「BRIGA」のブーツ用シューツリー。

若かりし頃から、革ジャンとブーツを愛し続けている。対人間では浮気をしてしまうのに、革に対しては、高校生の頃からずっと一途の愛を貫いているんだから不思議。

しかし、である。編集者になってライトニングに携わるようになり、口を酸っぱくして「革の保管には気を遣え」と言ってきたのに、いざ自分のこととなると、案外できてない。でも少なくとも革ジャンに関しては、しっかりしたハンガーを使って保管しているが、いざブーツとなると……ほぼ放置。

いかん。こんなことでは、逆に革のほうからそっぽを向かれてしまう。もちろん、いままでブーツ用と謳ったシューツリーを使ったことはあるが、数パーツに分かれていて立体パズルみたいだったし、なんと言っても高額で何個も買えないので、一握り(というか1足)の“正室”にしか使えない。数十足のワークブーツが並ぶ“大奥(という名の下駄箱)”を持っている俺には、そんなことは到底できない。大奥とうまく付き合うコツは、「皆を平等に愛してやること」。そうしないと、革だって拗ねるし嫉妬するし、挙句にカビてしまうのだ。

俺のすべてのブーツにコイツを突っ込みたい。

あらゆるブーツに対応する、ワークブーツ用シューツリー。北米産アロマティックシーダー を使い、型崩れだけでなく、カビや雑菌の繁殖も抑えてくれる。ブリガシュートゥリー ブー ツタイプ(エス・アイザック商会 TEL03-6410-7265)

で、こいつである。ブリガのブーツ用シューツリー。ブリガというブランドにあまり馴染みがないかもしれないが、母体は実は昔から商社としてあらゆるものを扱ってきた歴史のある会社。このシューツリーも新製品なのだという。まず驚いたのがその使いやすさ。どんなブーツにもスムースに一発ではめられるのには驚いた。そしてリーズナブルな価格。約1万円なら、数足分は買えるでしょ?

聞けば、誰もが知るブーツ界の重鎮も開発に携わっており、その性能は折り紙付きなのだ。こいつがあれば、愛するブーツたちも拗ねることなく、俺に履かれる日を健気に待つに違いない。ブーツラバーの皆さん、これマジでおすすめですよ。俺はコツコツとこいつを買い集めようと思ってます。

ディテール紹介

かかと部分に付けられた微妙なラウンドにより、装着時にツリーのかかとが自然に浮いてくるのを防ぐ。

ポイントはつま先の反り。これにより、履き馴染んで反り上がったつま先を戻しすぎないよう配慮している。

着脱は簡単。まずつま先部分をシャフトから入れセットし、最後にかかと部分をはめる感じ。楽ちんです。

エンジニアにはこんな感じで装着。シューツリーを抜くときは、引手を引っ張るだけでスポっと抜ける。

【問い合わせ】
エス・アイザック商会
TEL03-6410-7265

▼こちらの記事もおすすめ!

メンズブーツの種類、人気ブランドからコーデのポイントを解説!【完全保存版】

メンズブーツの種類、人気ブランドからコーデのポイントを解説!【完全保存版】

2023年02月10日

※掲載情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2019年11月号」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
この記事を書いた人

モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

Pick Up おすすめ記事

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...