黒サボテンの人気品種3株~黒やパープルなどのダークトーンが狙い目~
昭和に巻き起こったブームから、日本にも多くの愛好家がいるサボテンは、一説によると5000種類を超えるとか。近年のグリーンブームで花形となっているのが、黒王丸や孤竜丸、黒土冠などのチリを原産とするコピアポア系のサボテン。ここではそんなコピアポア・シネレアのように黒やパープルといったダークトーン表皮を持つサボテンに注目。一部はかなり高額だが手の出しやすい価格が多いのもサボテンの醍醐味。
※相場価格は2019年6月現在。ライトニング編集部調べ。
「コピアポア・シネレア(黒王丸)」~よりワイルドな黒肌の現地球を狙いたい~
ここ数年でもっとも人気が上がったサボテンのひとつである黒王丸。写真のようにコナが吹いたような白肌に黒い棘が美しいとされている。これは現地の厳しい環境で育った黒王丸の特徴で、日本で実生(みしょう・種から育てた株)されたものは、この雰囲気にならず緑がかってしまう個体も。そのため現地球(原産地で採取された株)と実生でまったく価格が違う。
【DATA】
相場価格:2万5000円~8万円
原産国:チリ
成長期:春~秋
「ユーベルマニア・ペクチニフェラ」~球形から柱状に変化していく人気サボテン~
やや黒みがかった肌に、白いトゲがアクセントになったサボテン。ブラジルのミナスジェライス州ディアマンティーナが原産となっている。比較的育てやすいサボテンの一種で、独特な稜線が、そのフォルムを引き立てる。当初は黒いトゲであるが、徐々に白くなっていくのも味のひとつ。成長は意外と遅い。
【DATA】
相場価格:2000円~2万円
原産国:ブラジル
成長期:春~秋
「スルコレブチア・ラウシー」~美しいパープルトーンの群生サボテン~
標高3000メートル近い乾燥した地域に自生する小型種のサボテンで、昔から定番的な人気を誇っている。その人気の理由のひとつが、豊富なカラーバリエーション。個体によってトーンが異なり、赤紫色からオリーブグリーンまでと幅広い。これは紫がかった絶妙なトーンで群生したことで、より強い個性を放っている。
【DATA】
相場価格:5000円~1万5000円
原産国:ボリビア
成長期:春~秋
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