決意のフルモデルチェンジ! フルカウントの「0105 LOOSE STRAIGHT」に注目だ。

  • 2023.04.25  2019.02.18

アメリカンクロージングの大黒柱であるデニムの魅力は、なんといっても新品では完成されていないところ。着用して、洗濯を繰り返すことで、そのオーナーそれぞれのライフスタイルが刻まれていく。これほどまでに自分のライフスタイルに寄り添うウエアは少なく、育てがいのある1本にめぐり合うためには、やはり最新の動向も目が離せない。

そこでいま注目すべきデニムをご紹介しよう。ヘリテージスタイルを提案するデニムブランドの雄、フルカウントが25年ぶりにフルモデルチェンジに挑戦した1本は作り手の飽くなき探究心が詰まっていた。

飾りがなくても、フルカウントだと思ってもらえる。そんな大改革です。

20190215_1_01

2019年に定番デニムのフルモデルチェンジを敢行したフルカウント。ここまでの大幅な変更は25年以上という歴史のなかでも初めてのチャレンジとなった。その真意と熱意を代表の辻田さんに語ってもらった。

「創業からラインナップをほとんど変えることなく作り続けてきた定番の5ポケットですが、シルエットや縫製など、作るたびに微妙なマイナーチェンジはしてきたんです。そのときそのときに自分の思っているカッコ良さの基準や、ファッションシーンの流れも取り入れたり。

でもブランドを初めて25年経ったときに、あらためて定番モデルを見直すと、いつしかブランドを始めたころとは少し違ったモノへとなっていることに気がついたんです。毎年のように微調整をするときも、ひとつ前のモデルが基準ですから、少しずつの微調整が25年という歳月が経てばけっこう変わりますからね。そんな節目に、もう一度、創業当時と同じように、僕が理想とするヴィンテージジーンズを見直したんです。それが今回のフルモデルチェンジの一番の理由だと思います。

もともとはヴィンテージジーンズの穿き心地や色落ち、それにバタ臭いカッコ良さを現代で再現できないかというスタートでしたから。今まで培ってきた経験値と生産背景のなかで、創業当時の思いをぶつけるというフルモデルチェンジです。

生地は今まで通りジンバブエコットンを使ったデニムですが、もっとも変わったのはシルエットとバックポケットの飾りを無くしたことですね。ヴィンテージジーンズを徹底的に見直すことで、すべてのモデルのシルエットを変えました。バックスタイルの飾りを無くしたことは、見た目の主張は薄くなったかもしれませんが、飾りがなくてもフルカウントのジーンズだと思ってもらえるカッコいいジーンズを目指した結論です。

見た目はシンプルでも生地や縫製、それにシルエットで勝負できるモデルチェンジになりました。もうウチのデニムを持っている人でも、もう一度穿き込んでみたくなるモデルになっていると思いますので、ぜひその良さを試してもらいたいですね」

25年の歴史を経て、新たなステージへと向かう「FULLCOUNT」。

20190215_1_02

20190215_1_03

ヴィンテージジーンズの腰回りやシルエットをもう一度見直すことで、よりヴィンテージライクなオリジナルシルエットへと変貌。バックスタイルは飾りステッチやピスネームを省略し、シンプルに。2万4624円

20190215_1_04

レザーパッチはデザインに変更はないけど、光沢感を持たせた仕上げの柔らかいタッチのレザーを新たに採用している。ここも生地同様に穿き込みと洗濯を繰り返すことで経年変化する部分だ。

20190215_1_05

フロントのタックボタンはトップとそれ以下の受け側(ボタン裏のパーツ)でサイズを変更する。さらには丸く立体感のあるパーツをオリジナルで製作し、よりヴィンテージの雰囲気へと変わった。

20190215_1_06

バックポケットは大きさなどが変更されただけでなく、飾りステッチやピスネームを廃止してシンプルなバックスタイルに。特徴的なデザインがなくても、カッコ良いジーンズを追求した結果である。

20190215_1_07

生地のセルビッジ部分が来るアウトシームの縫製には太番手の綿糸を採用するだけでなく、専用でミシンをセッティングすることで広めの運針に。こうすることで、外側に出るアタリ感が顕著になる。

20190215_1_08

インシームの縫製はロックミシンの設定を一般的なものよりも狭幅に設定し、さらにはそのすぐ近くをシングルステッチとチェーンステッチが走ることで、ヴィンテージと同様の仕様へと変更された。

20190215_1_09

縫製糸も番手やカラーなどを見直し、適材適所で使い分ける。腰回りは上に向かってグッと絞り込まれ、腰帯部分で外側へと描く独特なラインも、今回のシルエット変更によって生まれた特徴になる。

【問い合わせ】
フルカウント東京
TEL:03-6804-6541
http://www.fullcount.co.jp/

▼こちらの記事もおすすめ

【保存版】ジーンズの定番ブランド、おすすめコーデ、正しい洗い方まで徹底解説!

【保存版】ジーンズの定番ブランド、おすすめコーデ、正しい洗い方まで徹底解説!

2023年04月25日

【フルカウント(FULLCOUNT)の傑作ジーンズ】ブームの立役者が作り続ける“理想形”。

【フルカウント(FULLCOUNT)の傑作ジーンズ】ブームの立役者が作り続ける“理想形”。

2023年04月25日

(出典/「Lightning 2019年3月号 Vol.299

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

杉村 貴行

2nd(セカンド)

ブランドディレクター

杉村 貴行

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部