モチーフの意味を知るともっと楽しい! 巷で話題のキリム専門店へ行ってみた。

キリムの専門店として1997年にオープンしたのが東京・恵比寿にある「マンモスイスタンブル」。店内は40年前以上のオールドキリムと80年前以上のヴィンテージキリムを中心とした品ぞろえで、その質、量とも愛好家をうならせるほど。ライフスタイルに合わせて選べるサイズ展開、買った後のリペアなどのサービスも充実している。近年じわじわと人気が出てきているということだが、そもそも「キリムって何?」というところから、その魅力に迫ってみよう。

遊牧民族の工芸品として始まった「キリム」。

キリムとは、旧オスマン帝国の領土であったトルコから中央アジアにかけて住んでいる遊牧民の工芸品としてはじまったそう。地域ごとに細かな特徴があり、キリム上級者になると、ひと目見ただけでどこの地域で作られたのかが分かるそう。たとえば、このオールドキリムのようなクリエイティブな柄は時間をかけて羊毛から作り出すため、希少価値が高く価格もやや高めに設定されている。

あなたはいくつ知ってる? モチーフの意味を知ろう。

抽象的なパターンが多いキリムだが、様々なモチーフを発見することができる。それもまた面白さのひとつ。女性が織っていることもあり、動物や植物だけでなくアクセサリーといった可愛らしいモチーフもある。代表的なものをいくつかピックアップしてご紹介。実に奥が深い世界だ。

スコーピオン

エジプトでは守護神の意味があるというサソリをモチーフにした柄で、このほかにも様々なデザインがある。実際のサソリとは反して可愛らしい印象。

ウルフマフ

キリムの中でも人気のモチーフのひとつ。狼の口をイメージしたというウルフマフ。赤と青のコントラストが絶妙。様々な色を合わせて織って実に複雑。

スター

スターも様々なデザインがあり、人気の柄のひとつ。こちらはたくさんの色を使った複雑なデザインで職人の技が光る。

髪飾り

基本的にキリムを織るのは女性の仕事とのこと。髪飾りなど女性ならではの視点で使われるモチーフもある。美しい色使いと織り目にも注目したい。

【DATA】
マンモスイスタンブル
東京都渋谷区東3-15-2 渡辺ビル1F TEL03-5466-0734
12 時~19 時 不定休 http://www.m-istanbul.jp

店内にはキリムだけでなく、同じ地域で作られた絨毯などもセレクトしている。敷物としてだけでなく、壁にかけたりインテリアのアクセントとしても使える。ジュエリーデザイナーである稲垣さん、トルコ人バイヤーのアリさんの審美眼を楽しんで

※情報は取材時のものです。

(出典/「Lightning 2017年3月号 Vol.275」)

この記事を書いた人
めぐミルク
この記事を書いた人

めぐミルク

手仕事大好きDIY女子

文房具、デザイン、ニッポンカルチャーなどのジャンルレスな雑誌編集を経てLightningへ。共通しているのはとにかくプロダクツが好きだということ。取材に行くたび、旅行するたびに欲しいものは即決で買ってしまうという散財グセがある。Lightningでは飲食、ハウジング、インテリアなどを担当。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

上野の2つの「SUN HOUSE」で、秋支度。おすすめのアイテムを聞いてきました

  • 2026.09.18

歩いてわずか30秒ほどの距離にある、上野ふたつのサンハウス。今回はそれぞれの店舗で、この秋おすすめのアイテムを聞いてみた。2軒を行ったり来たりしながら、そろそろ秋支度を始めよう。 上野のサンハウスは行ったり来たりが正解です 昨年のリニューアルを経て、アメ横に2店舗を構えるようになった「サンハウス」。...

無垢の金属、輝く伝統。純金や純プラチナを使った「市松」の究極の逸品

  • 2026.09.25

純金や純プラチナなど、純度100%の軟らかい金属をアクセサリーにするためには非常に高い技術が必要だ。それを可能にするのが「市松」。約30年にわたって培った“叩く”技術が可能にする唯一無二のリングの輝きに迫る。 熟練の技なくしては完成しない究極の逸品 原材料高騰の影響もあって、希少性が高まっている純金...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

Pick Up おすすめ記事

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

無垢の金属、輝く伝統。純金や純プラチナを使った「市松」の究極の逸品

  • 2026.09.25

純金や純プラチナなど、純度100%の軟らかい金属をアクセサリーにするためには非常に高い技術が必要だ。それを可能にするのが「市松」。約30年にわたって培った“叩く”技術が可能にする唯一無二のリングの輝きに迫る。 熟練の技なくしては完成しない究極の逸品 原材料高騰の影響もあって、希少性が高まっている純金...