バード電子 NonSlip Mat for HHKB
https://shop.bird-electron.co.jp/?pid=188694285
3mm厚のマイクロセルポリマーシートが振動を吸収する
タイピングは感覚が大切。キーボードが固い感じがしたり、音が思ったよりうるさかったりすると、思うように集中できない。HHKBを使う人は、キータッチにこだわる人が多いと思うが、そういう『セッティングパーツ』のひとつとして、新たにバード電子からNonSlip Mat for HHKBがリリースされた。
HHKBの“音”と“振動”を受け止め、打鍵という感覚体験をもう一段階深めてくれる製品である。音も、振動も少し『しっとり』とした感じにチューニングされて、指に返ってくる衝撃も柔らかになっている。
筆者は在宅勤務なので、打鍵音を気にする必要はなく、実のところ盛大に響かせて原稿を書いているが、オフィスで自分の打鍵感を控えめにしたい人はこれを使うと、少し音を抑えられるだろう。つまり、キーボードの『サイレンサー』として、役に立つというわけである。
そして、滑らない。筆者はこれまでHHKBをデスクの上にそのまま置いていたのだが、少し力を込めたときに本体がずれてしまうのがストレスだった。だが、このNonSlip Matは、しっかりと机に密着し、キーボードをぴたりと固定してくれる。タイピングの力がまっすぐキーに伝わる感覚が心地よい。

素材には、3mm厚のマイクロセルポリマーシートが採用されている。このシートは、緻密で均一なセル構造を持つ高機能ウレタンフォームで、耐久性と弾性に優れるという。実際、数日使い続けてもヘタりやへこみがまったく見られない。また、難燃性、無臭性、非汚染性といった点も地味ながらありがたい。長時間の作業でも不快感がないし、机に跡が残らないというのも安心だ。
サイズは、230×320×3mm。HHKBにぴったり合う専用設計で、マウススペースを邪魔しない絶妙な面積感だ。
さらに興味深いのは、このマットが「カメラや重めの電気機器の下敷き」としても使えるという点。筆者もデジカメやレンズを机に置く際に「ゴツン」と音を立てるのを避けたくて布を敷いていたが、このマットがあればよりスマートかつ機能的に保護できる。MacBook Airや13インチクラスのノートPCを一時的に置くスペースとしても非常に優れている。ちょっと広めのマウスパッドとしても使える。
また、これは筆者のようなメディアや、ブロガーの方向けの用途かもしれないが、小物を物撮りする時のバック紙代わりにも使えそうだ。
汚れも付きにくく、デスクワークのいろんなシーンで使えそうな防震マット。バード電子らしいクオリティの逸品だ。
(村上タクタ)
関連する記事
-
- 2025.10.17
HHKBユーザーに新提案。バード電子から、シリコンタイピングベッド登場