いわゆるアンティークの世界では、いろいろなカテゴリーで価値基準がある程度確立されてはいるけれど、そんな世間のものさしではチョイスしないのがデザイナー。
新しいモノでも旧いモノでも自分目線のものさしを大事にしているスティーブンソンオーバーオールのデザイナーである多賀谷さん。彼の古着やアンティークの選び方は、一般的な価値ではない、その独特な審美眼も含めて参考になる。
欧米の古着からハイブランドまで縦横無尽のチョイス。
Red Wing Pecos Boots
海外に行くときは、これまではお気に入りのACME のウエスタンブーツを履くことが多かったけど、最近は歳を取ったのか足がけっこう疲れるように。そんなときに見つけた RED WING のペコスブーツはスーパーソールモデルで、私にとってはスニーカーのような履き心地。これからはこいつを履いて海外に行こうかと思っている。
Christian Dior Coat
デザインはそれほど珍しいモノではないけど、生地感や色味、それにボタンの色や大きさなど、Diorらしく上品にまとめているのはさすが。肩周りからアームホールがゆったりと作られているので、着るとドロップショルダー気味になるので、古着でありながら今風に着ることができるのが手に入れたポイント 。
Vintage Fabric Sample
ショップでまとめて出てきたヴィンテージ の生地見本。ニューヨークにあったJOSEF KNITTED Co.というブランドで、配色や模様の切り返しなど、実際の生地が貼り付けられているので、風合いも含めて、生地を考えるときの参考になるので手に入れた。一部のページを額装してインテリアとしても活用している。
Antique Stencil Machine
ステンシルマシンでもメジャーなBRADLEY STENCIL MACHI NE Co.のアンティーク。おそらく1920年代ごろのプロダクツで、ステンシルマシンが円形ボディになる以前のデザインになる。構成するパーツはすべて鉄製で、一人で持ち上げることすらできないという使い勝手の悪さもアンティークらしさ。そんな部分とそのものの佇まいは文句なしで最高である。
Vintage French Work Pants
パンツ自体の素材感とカラー、それに当時の持ち主がリペアしたであろう見た目を度外視した当て布のバランスなど、文句なしにカッコよく見えるワークパンツ。フレンチ・ヴィンテージはアメリカモノとはまったく違う独特な雰囲気がある。おそらく当時のファーマーパンツではないかと。しかもマイ・サイズというのも手に入れた理由。
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