【ヴィンテージを愛する彼女たち。】アーティスト・Chie Horiguchiさん

時を経たものや昔ながらの作り、素材の良さ、歴史や伝統にちなんだクラシックなデザインなど、ヴィンテージの世界観に惹かれる女性にクローズアップ。13歳でギターに触れて以降、ロカビリーに影響を受けGRETSCHを弾き始めたチエさんは、音楽を通じてヴィンテージを好むようになり見聞を拡げたという。そんなチエさんの愛用品にフォーカス。

音楽を通じてヴィンテージの世界にのめり込んだ。

カントリーやロカビリーといったアメリカンルーツミュージックを自身の音楽活動の根源とするチエさん。ヴィンテージの世界に魅力を感じるようになったのは、やはり音楽からだった。憧れのアーティストが使用しているヴィンテージのギターやアンプなどの楽器類から始まり、徐々に見聞を拡げて、シルバージュエリー、レザージャケットなどのファッションまで。

「ギターやアンプはとりあえず欲が落ち着いた感があるんですけど、シルバージュエリーやウエアなど、ファッションに関係するものは、ネットで探してみたり、フラッと古着屋さんに寄ってみたり、とくにウエスタンものには目がないですね。見つけて気になったらつい買ってしまいます」

ヴィンテージチマヨが欲しくてずっと探していたところようやく見つけたジャケット。シンデレラサイズでボディのエイジングもお気に入り。ハットはTHA FAT HATTERのもの

チエさんのロールモデルとなっているのが、カリフォルニア出身の歌姫、ニッキー・レーン。歌手でありながら、ナッシュヴィルで人気の古着店を営む彼女のライフスタイルごとリスペクト。SNSを通じてしっかりフォローし常にチェックしているのだという。

「音楽を含めた自分のライフスタイルでもあるのでヴィンテージのウエスタンものはいつも気にしています。ウエアに関しては良いものが見つかってもあとはサイズの問題。とにかく自分サイズが滅多に出ることがないので探しているものはSNSを通じてアンテナを張り巡らせています」

重要なステージなどがあるときは、必ずこのセットアップを着用。カントリー調のスタイルで、全身にカラフルな刺繍が施され、グラフィックが自身でオーダーしたもの

憧れのアーティストから見聞を広げヴィンテージにハマった、Chieさんの愛用品。

右のジャケットはヌバックをマテリアルに使用し、胸に入れられる馬蹄のデザインはハラコがあしらわれた凝ったデザイン。片ツメファスナーを装備していることから1950年代のものと断定。左のブラックは年代不明のアイテムだが色とデザインがお気に入り。

Fenderが1963年に製造した真空管アンプのベースマンは大好きなブライアン・セッツァーが持っているモデルとほぼ同じモデルで、5、6年ほど前に先輩から譲ってもらった。Gretschのギターは1960年のモデル。ブライアン・セッツァーのサインが神々しい。

ロールモデルであるNikki Laneのサインが内側に書かれたヴィンテージのSTETSON。ライブ時にサインをおねだりしたのだそう。

WIND&SEAで購入した肉厚で大きめのブランケットは、ポンチョにもなるデザインで、時折、着用することもあるのだという。色合いも好き。

自宅のリビングに敷いているというヴィンテージのモロッカンラグ。ダイヤ柄のデザインと落ち着いた色合い、グラフィックのバランスが良し。

ビーズ、スタッズなどカントリー調にカスタムが施されたお気に入りのレザーベルトたち。その日のコーディネイトに合わせてチョイスする。

ターコイズのジュエリーはお守りとして毎日何かしら着用している。着けた時のバランスやサイズ、デザインなど、自分的にグッとくるものだけ。

(出典/「CLUTCH2023年8月号 Vol.92」)

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CLUTCH Magazine 編集部
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