音楽を通じてヴィンテージの世界にのめり込んだ。
カントリーやロカビリーといったアメリカンルーツミュージックを自身の音楽活動の根源とするチエさん。ヴィンテージの世界に魅力を感じるようになったのは、やはり音楽からだった。憧れのアーティストが使用しているヴィンテージのギターやアンプなどの楽器類から始まり、徐々に見聞を拡げて、シルバージュエリー、レザージャケットなどのファッションまで。
「ギターやアンプはとりあえず欲が落ち着いた感があるんですけど、シルバージュエリーやウエアなど、ファッションに関係するものは、ネットで探してみたり、フラッと古着屋さんに寄ってみたり、とくにウエスタンものには目がないですね。見つけて気になったらつい買ってしまいます」
チエさんのロールモデルとなっているのが、カリフォルニア出身の歌姫、ニッキー・レーン。歌手でありながら、ナッシュヴィルで人気の古着店を営む彼女のライフスタイルごとリスペクト。SNSを通じてしっかりフォローし常にチェックしているのだという。
「音楽を含めた自分のライフスタイルでもあるのでヴィンテージのウエスタンものはいつも気にしています。ウエアに関しては良いものが見つかってもあとはサイズの問題。とにかく自分サイズが滅多に出ることがないので探しているものはSNSを通じてアンテナを張り巡らせています」
憧れのアーティストから見聞を広げヴィンテージにハマった、Chieさんの愛用品。
右のジャケットはヌバックをマテリアルに使用し、胸に入れられる馬蹄のデザインはハラコがあしらわれた凝ったデザイン。片ツメファスナーを装備していることから1950年代のものと断定。左のブラックは年代不明のアイテムだが色とデザインがお気に入り。
Fenderが1963年に製造した真空管アンプのベースマンは大好きなブライアン・セッツァーが持っているモデルとほぼ同じモデルで、5、6年ほど前に先輩から譲ってもらった。Gretschのギターは1960年のモデル。ブライアン・セッツァーのサインが神々しい。
ロールモデルであるNikki Laneのサインが内側に書かれたヴィンテージのSTETSON。ライブ時にサインをおねだりしたのだそう。
WIND&SEAで購入した肉厚で大きめのブランケットは、ポンチョにもなるデザインで、時折、着用することもあるのだという。色合いも好き。
自宅のリビングに敷いているというヴィンテージのモロッカンラグ。ダイヤ柄のデザインと落ち着いた色合い、グラフィックのバランスが良し。
ビーズ、スタッズなどカントリー調にカスタムが施されたお気に入りのレザーベルトたち。その日のコーディネイトに合わせてチョイスする。
ターコイズのジュエリーはお守りとして毎日何かしら着用している。着けた時のバランスやサイズ、デザインなど、自分的にグッとくるものだけ。
(出典/「CLUTCH2023年8月号 Vol.92」)
Photo by Masahiro Nagata 永田雅裕 Text by Tamaki Itakura 板倉環
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