アメリカのフリーマーケットはどんな感じ?
アメリカを訪れる理由として、掘り出しモノの古着やスニーカー、ヴィンテージの時計やデニム、革ジャン、ブーツなどとの出合いを求めている人も多いのでは? アメリカのフリーマーケットは、日本のような不用品の売買だけでなく、ヴィンテージ市場の一端を成していて、コレクターやバイヤーの姿がたくさん見られるのが特徴です。人気のベンダー(出展者)にはファンもいるくらいで、アメリカ文化のひとつだと思います。
ロサンゼルスを拠点に、フォトグラファーとして活動している私、Maikoもまたフリーマーケットが大好き! これまでにロサンゼルスを中心に数々のフリマを取材してきました。そこで、実際に行ってきた感想と、どんなジャンルが手に入るのか、開催情報などをご紹介します!
【フリマ1】古着を探すならココ! アメリカ最大級のフリーマーケット「ローズボール フリーマーケット」(ロサンゼルス・パサデナ)
アメリカ最大級のスケールを誇るキングオブフリーマーケットで、ヴィンテージや古着好きなら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。毎月1度、第2週の日曜にカリフォルニア州パサデナにあるローズボウルスタジアムで開催。出店数は2000店超え。もはや1日では回れません。アメリカンカルチャーとファッションの専門誌「ライトニング」でも幾度となく現地取材をしているほど、古着やヴィンテージの宝庫として知られています。アクセスは基本的にレンタカーになりますが、一度は訪れるべきフリマだと思います。
- 名称:Rose Bowl Flea Market
- 日程:毎月第2週の日曜日
- 場所:ローズボウルスタジアム(1001 Rose Bowl Dr, Pasadena, CA 91103)
- 出店数:2000店以上
- 特徴:プロやセミプロ中心のためクオリティの高いヴィンテージが揃う。古着の数は随一。日本人向けの配送業者ブースもあるので持ち帰りも安心
- 飲食:ブースが豊富にあるので、現地調達可能
- 入場料:(AM5:00~)20ドル、(AM7:00~)15ドル、(AM8:00~)12ドル、(AM9:00~)9ドル
- 駐車場:無料
- アクセス:レンタカーかタクシーを利用するのがベター。ロスの中心地から20~30分程度。公共交通機関を使う場合は、ダウンタウンからメトロゴールドラインでメモリアル・パークステーションまで行き、バスでスタジアム近くまで行き、徒歩。1時間半ほどかかるので、やはりレンタカーやタクシーが、現地ツアーなどがおすすめ。
▼2019年に雑誌Lightningで取材したレポ
【フリマ2】アクセス至便!ネイティブアメリカンジュエリーが狙い目!「ロングビーチアンティークマーケット」(ロサンゼルス・ロングビーチ)
ロスを拠点にする私が一番よく訪れるフリーマーケットが1982年から続く「Long Beach Antique Market」。毎月第3日曜日にLONG BEACH VETERANS STADIUMで行われていて、規模もちょうどローズボールの半分くらいでアクセスもしやすいので、旅行者におすすめです。ローズボールと比べると、古着は少なめですが、ネイティブアメリカンジュエリーが豊富に揃うのが嬉しいところ。さらに家具なども場所柄状態のいいものが出ていることが多いので、送料覚悟で狙ってみてもいいかもしれません。
- 名称:Long Beach Antique Market
- 日程:毎月第3日曜 5:30~14:00
- 場所:ベテランズメモリアルスタジア(5000 E Lew Davis St, Long Beach, CA 90808 )
- 出店数:800店以上
- 特徴:古着、ツール、おもちゃ、自転車、小物等幅広く揃うが、インテリアが最も充実している印象
- 飲食:あり
- 入場料:(AM5:30~)12ドル、(AM6:30~)6ドル
- 駐車場:無料
- アクセス:ダウンタウンからメトロレールブルーライン1本でロングビーチまで行き(約1時間)、バスに乗り継いで近くまで行き、徒歩。もしくは、レンタカーで30~40分程度
▼2019年、最新の様子はこちら!
【フリマ3】気軽さNo.1!ミリタリー&ヴィンテージ好きには外せない「メルローズトレーディングポスト」(ロサンゼルス・メルローズアベニュー)
毎週日曜日に開催されされている「The Melrose Trading Post at Fairfax High School」は短い滞在中に訪れることができる、アクセス面でも規模、内容面でもおすすめしたいフリーマーケットです。会場は、メルローズにあるFairfax High Schoolの駐車場。メルローズは、ロサンジェルスのセレブや流行に敏感な若者が集う流行の発信地で、セレクトショップ、古着店、高級ブランド店などが立ち並びます。そんなメルローズ・アベニューのショッピングストリートのはずれで行われており、数時間で回れる規模感がちょうどいいですね。ウエアは、ヴィンテージデニムやミリタリーが中心で、アンティーク家具やインテリア小物などが揃います。
- 名称:The Melrose Trading Post at Fairfax High School
- 日程:毎週日曜 9:00~17:00
- 場所:Fairfax High School(7850 Melrose Ave, Los Angeles, CA)
- 出店数:200店以上
- 特徴:毎週4000~5000人が訪れる。ウエアは、ヴィンテージデニムやミリタリーが中心で、アンティーク家具やインテリア小物などが揃う
- 飲食:あり
- 入場料:大人3ドル
- 駐車場:あり
- アクセス:ダウンタウンからレンタカーやタクシーで20分程度。バスでも1本で行くことも可能(40分程度)
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【フリマ4】オシャレ感度の高い人が集合! 新しくて小さなフリマ「ゼビュロンバザール」(ロサンゼルス・シルバーレイク)
おしゃれな人がこぞって集まるシルバーレイクから少し北にある、「Zebulon」というバーの駐車場で、毎週土曜日11時から17時まで開催しているフリーマーケット。昨年の3月より始まった、規模も10店舗ほどと小ぢんまりとしたものだが、ローズボールなどに出店している人気ベンダーも集まるとあってセレクトは折り紙付き。毎週開催されているので、旅の日程とも合わせやすいのでおすすめです。
- 名称:Zebulon Bazaar
- 日程:毎週土曜11:00~17:00
- 場所:Zebulonの駐車場(2478 Fletcher Dr, Los Angeles, CA 90039)
- 出店数:10店舗程度
- 特徴:ローズボールなどに出店している人気ベンダーが出店。感度の高い古着が中心
- 飲食:あり
- 入場料:無料
- 駐車場:なし
- アクセス:ダウンタウンからバスで40分程。1本で行ける路線もある
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【フリマ5】女性ならココへ!NYブルックリンで誕生した、毎週土曜開催「アーティスツ&フリーズ」(ロサンゼルス・アート地区)
毎週土曜にアート地区で開催されているフリーマーケット『Artists&Flea』。2003年にニューヨーク・ブルックリンで始まり、2014年からはロサンジェルスに進出。現在はアート地区とベニスの2か所で開催されています。規模はそれほど大きくはなく、ローカルなフリーマーケットといった感じでしょうか。出店数は毎回30前後で、レディースを中心に扱う店が多いのが特徴。毎週どんな店が出るかは、随時ウェブサイトで確認できるのでチェックしてから出掛けてみよう。
- 名称:Artists&Flea
- 日程:毎週土曜10:00~17:00
- 場所:アート地区(The Arts District Triangle 740 E. 3rd St.)
- 出店数:30店舗程度
- 特徴:レディースを中心に扱う店が多い
- 飲食:なし
- 入場料:無料
- 駐車場:あり
- アクセス:ダウンタウンからほど近いアート地区で開催しているので、バスやタクシー、徒歩でも行くことは可能
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【フリマ6】ローカル感を楽しみたいなら! 「トパンガヴィンテージマーケット」(ロサンゼルス・トパンガ)
フリマ天国ロサンジェルスにあって、ローカル感を感じたいと思うなら、ダウンタウンよりクルマで30分ほどにあるトパンガへ出かけたい。「Topanga Vintage Market」は自然豊かでモダンな郊外の街・トパンガで行われており、180店舗ほどが軒を連ねます。フードトラックの出店もあり、ちょっとした日帰り旅のように楽しめるのも魅力となっています。ライブやイベントも開催されており、買い物だけでなく家族で楽しめるフリマですね。
- 名称:Topanga Vintage Market
- 日程:毎月第4日曜日8:00~15:00
- 場所:ピアス大学駐車場(Pierce College Victory Blvd at Mason Ave Woodland Hills, CA 91306)
- 出店数:180店舗程度
- 特徴:ヴィンテージの小物やインテリア雑貨を中心に洋服、アクセサリーなども揃う。ライブイベントやインスタグラムでのフォトコンテストなど、ユニークなコンテンツも揃っており、一日中楽しめる
- 飲食:フードトラックの出店あり
- 入場料:3ドル、12歳以下は無料
- 駐車場:――
- アクセス:ダウンタウンからほど近いアート地区で開催しているので、バスやタクシー、徒歩でも行くことは可能
古着はローズボウル、インテリアはロングビーチがおすすめ!
さて、いかがでしたでしょうか? ロサンゼルスはフリーマーケットが毎月、毎週開催されているので、旅の予定に合わせて行くことも可能です。個人的には古着を探すならやっぱりローズボールが物量的にも一番かなと思いますが、アクセスや丸一日かかってしまうので、紹介したものから近場のものをセレクトするのでも十分に楽しめると思います。インテリアは持ち帰るのに勇気がいるかもしれませんが、ロングビーチには豊富な家具が揃っているので興味がある方は事前準備をしたうえで訪れてみるといいのではないでしょうか?
また新しく現地のフリーマーケットを訪れたら、ここでご紹介したいと思います。リクエストもあればぜひ!
●Maiko Naito 内藤真依子(フォトグラファー)
静岡県出身。都内の大学を卒業後、マスコミ関係の仕事に携わる。退社後、心機一転しフォトグラファーとしてハワイへ移住。仕事を通じて技術と語学力を身につけ、2015年に以前から憧れていたロサンジェルスへ。クリエイター集団Seven Bros. Picture所属(http://seven-bros.com)
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