ハーレー乗りなら知っている、“革ジャン”と“ライダースジャケット”の違いとは?

革ジャン(レザージャケット)とライダースジャケットの違いを知っているだろうか? ライダースという名前が付いていることからわかるように起源はハーレーダビッドソンが関係しているのだ。

ライダースジャケットとは? 主な種類を紹介

ダブルライダース

フロントの合わせ部分である「前立て」がニ重になったものをダブルブレスト=ダブルライダースという。ニ重にすることで走行風を防ぐ効果がある。40年代中盤からみられるライダースの定番スタイル。

シングルライダース

前立てがが一重のタイプ。ダブルよりもシンプルに着こなせる。英国ではエリ付きが定番だがアメリカではエリなしが一般的。

スタンドカラーシングルライダース

エリが短いスタンドカラーのシングルモデル。余計な装飾を一切排したシンプルな見た目が魅力。アメリカ製に多く見られる。

ノーカラーレーシングジャケット

エリやポケットなどの装飾を削ぎ落としたソリッドなスタイルで、ダートレースなどアクティブなシーンで愛用される。

スポーツジャケット

ライダースとカテゴライズされる30年代ごろに流行したスタイルで、バイク用だがカジュアルウェアの要素が強いスタイル。

レザージャケットとは? 主な種類を紹介

レザーコート

バイク用というよりはミリタリーウェアをルーツをもつレザーコート。ウエストよりも丈が長いため防寒製は高いが、バイクに乗ると丈の長さが邪魔になることも。カジュアルウェアとしては存在感抜群。

アワードジャケット

アメリカの大学スポーツの優勝記念やユニフォームとして作られる別名スタジャン。ボディがメルトンでソデが革が一般的。

フライトジャケット

第1次大戦以降、戦闘機パイロットのために開発されたレザージャケット。ライダースのルーツ的存在でマニアも数多い。

コーチジャケット

アメリカのスポーツチームのコーチが着ていたジャケットがルーツで、ナイロン素材が一般的だが革製もストリートで人気。

Gジャンタイプジャケット

アメカジでは定番のデニム素材のGジャンのスタイルそのままにレザーで仕立てられたタイプで普段使いにはもってこい。

実はライダースの生みの親はハーレー

1911年からオリジナルアパレルの販売を始めたH-D社だが、1931年に他社に先駆けてエリ 付きのシングルスタイルで着丈の短いバイク用レザージャケット “デラックスレザージャケット” を発売。これがライダースの起源。

CYCLE CHAMP 1stモデル

1946年ごろのファーストモデル。ライニングの素材、ベルトループのスナップの有無など同時期のモノでも仕様に違いがある。

CYCLE CHAMP 2ndモデル

ライニングがキルティングに変更、フラップ付きポケットが省略されジッパー付きのハンドポケットが付くなど現代的に進化。

時代検証の手がかりになるネームラベル

ヴィンテージ好きにとっては年代の特定は重要なポイントだが、サイクルチャンプを初めとしたハーレーのアパレルは年代によってラベルデザインが異なる。迷った時はこちらを参考にどうぞ。

1940年代

1950年代

1960年代

1970年代

レザージャケットの着心地は“革”で決まる

デザインやディテールはもちろん、レザージャケットは使われている革の種類によって、柔らかさや質感が大きく異なり、着心地や経年変化していく表情も大きく変わってくる。自分自身の理想の一着を手にする前にまずはそれぞれの革の特性を押さえておこう。

カウハイド

牛革の中でも生後約2年以上でお産した後のメス牛の革のことをいう。キメ細かく同じ牛革のステアハイドよりも薄い。多くのライダースに採用される。

ホースハイド

馬革のこと。牛革に比べて毛穴が少なく、銀面が滑らかなのが特徴。繊維構造が荒いので、強度的には牛革よりも弱い。独特なシワが入るのが魅力。

シープスキン

生後1年を過ぎた羊の革のこと。羊毛を付けたままでなめしを行ったものをムートンと呼ぶ。耐久性は低いが柔らかくて軽い。子羊の革はラムスキンと呼ぶ。

ディアスキン

メスの鹿の革。キメ細かく柔軟性があり肌触りはソフト。弾力性に優れ、強度が高く水にも強い。レザーシャツなどカジュアルウエアで使われることが多い。

ゴートスキン

大人の山羊の革。表面に独特な凹凸があり、ザラっとした肌触りが特徴。牛革よりもしなやかで強度があるため、薄くても耐久性が高く、水にも強い。

革の質感は“なめし”と“仕上げ”で決まる

革の種類はもちろん、同じ革でもどんな方法でなめすのか、さらに、なめした革をどんな手法で染色やコーティングで仕上げるのかで、肌触りや着込んだ時に見られるエイジングに大きな差が出てくる。

主ななめし方法

ベジタブルタンニンなめし
植物の樹皮や葉、根などからタンニン成分を取り、それを溶液で溶かした浴槽に皮を浸すことでなめす方法。作業工程が多いため広大な設備が必要で、時間と手間もかかるが、使い込むほどにツヤや風合いが出る。摩耗に強く堅牢で伸びにくく弾力性が少ないのも特徴。

クロムなめし
金属なめしのひとつで、塩基性硫酸クロムを用いて行う方法。ベジタブルタンニンなめしに比べてスピーディになめしを完了できるという利点があり、柔軟性、弾力性、耐熱性、染色性などに優れている。主に大量生産される製品に用いられることが多いなめし方法。

コンビネーションなめし
クロムなめしを施した後に、さらに植物タンニンによって処理するなど、2種類以上のなめし剤を併用して行う方法。手間はかかるが、その分それぞれの欠点を補うことができる。

オイルなめし
なめしの段階や仕上げの段階で革に大量のオイルを含ませる。タンニン、クロムどちらのなめし方法でもこの仕上げが可能だが、性質はそれぞれの特徴がでる。とても柔らかく、シワが出やすいのが特徴。

仕上げの種類

ヌメ革
タンニンなめしをした染色前の革で、タンニンなめし剤により肌色に近いベージュや薄茶色をしている。

ピグメント仕上げ
顔料の多い仕上げ剤を使用し、塗面を厚くすることでもともとの革の表面に入ったキズや色むらをカバーする。

アニリン仕上げ
キメの細かい革本来の銀面模様を活かすため、染料のみを使用して仕上げる方法。高級な革に用いられることが多い。

セミアニリン仕上げ
アニリン仕上げとピグメント仕上げの中間的な方法。自然の銀面を残しながら、キズや色むらをカバーする。

(出典/「CLUB HARLEY 2026年6月号」)

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ブランドとしての知名度が高く、独自のアパレルにもファンが多いハーレーダビッドソンは、バイクにあまり馴染みのない『ごく普通の人』にも大変な人気を博しています。バイクの知識がない人はもちろん、今日ハーレーのことが気になり始めた人、そしていまハーレーが好きで好きで仕方ない人たちも満足のいく情報を詰め込んだ雑誌が『クラブハーレー』です。
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