ハーレーって、実際速いの? 実はさまざまな競技で結果を残しているハーレーダビッドソン

広大なアメリカの大地をゆったりと走るイメージがあるが、実はさまざまな競技で速さを競い、結果を残しているハーレー。ロードレース、最高速トライアル、ドラッグレースのすごい記録を紹介しよう。

ロードレース|2025年度のバガーレースでシリーズチャンピオンを獲得!!

近年、アメリカのレースで最もアツいと盛り上がっているのが「キング・オブ・ザ・バガーズ」。その名前の通りにサドルバッグを備えたツーリングモデルによって競われるレースで、ハーレーVSインディアンのガチンコ勝負が面白いと熱視線が注がれているのだ。このレースにハーレー社はファクトリーチーム「HARLEY-DAVIDSON×DYNOJET」として参戦、一昨年はインディアンにチャンピオンを奪われたが、2025年は圧倒的な速さを見せつけ、ぶっちぎりでチャンピオンを獲得したのだ!!

2025年度を制したのは#33カイル・ワイマン選手。2021年度もチャンピオンを獲得しているので、2度目のシリーズ制覇となった。勝利後のインタビューで「優勝は懸命に努力してきたチームのおかげ。ナンバーワンをミルウォーキーに持ち帰ることができて本当にうれしい。H-Dファンはもちろん、多くの人にとって重要なことを成し遂げることができて本当に夢のよう」と喜びを噛み締めた。

アメリカ発のバガーレースがいよいよ世界規模に!!「ハーレーダビッドソンバガー ワールドカップ」に注目せよ

今年から新たに「MotoGP」とタッグを組み、「ハーレーダビッドソン バガー ワールド カップ」がスタート。アメリカとヨーロッパで行われるMotoGPと併催し、全6戦が行われる。サドルバッグの付いた巨大なレーサーが車体を揺さぶりながら豪快にコーナリングする様子は、MotoGPファンにもきっと刺さるハズ。レースはもちろん、今後、ハーレー人気がどんな風に変わっていくのか要チェックだ。

最高速トライアル|259.951マイルを記録!! (418.261㎞/h)

「ボンネビル モーターサイクル スピード トライアルズ」に2008年から参戦し、最高速記録に挑み続けているのが小磯博久さん。彼が2021年に出した記録は249.433マイル(401.440㎞/h)。小磯さんが挑戦するこの競技はクラス分けが非常に細かいのだが、これは「FIM」と「AMA」の3000㏄以下(※FIMは2500㏄)でフェアリング付き、および過給機付きのプッシュロッドエンジンでガソリン燃料を使用したクラスの最高速記録。また、非公式ではあるものの2018年にはシッティングバイク(またがって乗るバイク)クラスの世界最速となる259.951マイル(418.261㎞/h)を記録した。翼が付いていたら間違いなく飛んでる、凄まじい速さだ。

小磯さんのマシンは年々進化を遂げている2006年モデルのダイナで、JIMS製135ci(2212㏄)のエンジンにスーパーチャージャーを装備。この仕様で、ガソリンのみで330hp、ナイトラス オキサイド システム(NOS)を併用すると380hpを発揮する。

最高速に挑戦し続ける小磯さん。2021年は251マイルを記録し、それを証明するメダルが授与された。昨年はロングコースがウエットになって結果は残せなかったが、非公式の記録ながら265マイル(426㎞/h)を達成!!

ドラッグレース|6.021秒を記録!

1/4マイルの直線をよーいドン!! でスタートしてゴールまでのタイムを競うドラッグレース。その競技で世界記録をもつのが今年2月に急逝した重松健さんだ。ハーレーのみで競うアメリカのドラッグレース協会、「AHDRA」の最高峰クラス「トップフューエル」にスポット参戦し、2017年に叩き出したのが6.021秒という、5秒台にも届きそうな途方もないタイム。これがナイトロハーレーの世界記録となった。2019年には232マイル(約375㎞/h)という最高速を記録。想像してほしい。信号ダッシュであっという間に370㎞/hに到達する世界を。とんでもない速さだ。

燃料にナイトロメタンを使用することで同じ排気量のガソリン車よりも2~3倍のパワーを発揮する重松さんのマシン。過給機を備えた排気量3100㏄のエンジンで最高出力は1200馬力(!!)を発揮。これでフルスロットルするのだから猛烈。

(出典/「CLUB HARLEY 2026年6月号」)

この記事を書いた人
ポイズン雨宮
この記事を書いた人

ポイズン雨宮

真性バイクオタ

単気筒や2気筒のいわゆる“エンスー的なバイク”が大好きな真性オタ。中でも70sアメリカを感じさせるモーターカルチャーを特に好む。XR1000と1969年型カマロを所有し、その維持に四苦八苦しつつも実は喜んでいるドMでもある。カフェレーサー好きでもあり、フェザーベッドフレームのH-Dを作りたいと絶賛夢を膨らませ中。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

上野の2つの「SUN HOUSE」で、秋支度。おすすめのアイテムを聞いてきました

  • 2026.09.18

歩いてわずか30秒ほどの距離にある、上野ふたつのサンハウス。今回はそれぞれの店舗で、この秋おすすめのアイテムを聞いてみた。2軒を行ったり来たりしながら、そろそろ秋支度を始めよう。 上野のサンハウスは行ったり来たりが正解です 昨年のリニューアルを経て、アメ横に2店舗を構えるようになった「サンハウス」。...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

Pick Up おすすめ記事

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

名作[ハリケーントップ]誕生から40周年! 「CHUMS」の「ハローウェア」が再登場

  • 2026.09.23

「チャムス」の名作[ハリケーントップ]の誕生から40年を迎える今年、「ハローウェア」が再登場する。そのコレクションを紹介する前に、まずはブランドが歩んできた歴史を紐解いていこう。これまでの歩みを知れば、「ハローウェア」をもっと楽しめるはずだ。 ハロー、懐かしくて新しいチャムス サングラスを川に落とさ...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

上野の2つの「SUN HOUSE」で、秋支度。おすすめのアイテムを聞いてきました

  • 2026.09.18

歩いてわずか30秒ほどの距離にある、上野ふたつのサンハウス。今回はそれぞれの店舗で、この秋おすすめのアイテムを聞いてみた。2軒を行ったり来たりしながら、そろそろ秋支度を始めよう。 上野のサンハウスは行ったり来たりが正解です 昨年のリニューアルを経て、アメ横に2店舗を構えるようになった「サンハウス」。...