雨宮武|いわゆるエンスー的なバイクとカスタムが大好物な本誌副編集長。基本的にスポーティに走れるバイクを好みつつも腕にはまったく自信なし。
もはやオレのXRも十分“レトロモッド”ですよね
昨年の8月から兄弟誌『タンデムスタイル』の編集長を任されたこともあり、ハーレー以外のメーカーが発売したニューモデルの試乗会にも参加することも増えたのだが、そんなときにも愛車「XR1000」で参上しているのだ。意外なことに(⁉)XRの注目度は高く、某メーカーの広報担当の方から「昔スポーツスターに乗っていて、XRに憧れていたんですよ! 今日はいいもの見せてもらいました」なんて言われたりなんかして、晴れのニューモデル発表の舞台に他メーカーのバイクで乗りつける私としては、恐縮することしきりなのだが、「世にあるXRは構造的問題を抱えた欠陥車といっても過言ではないのですが、私のXRは『サンダンス エンタープライズ』による対策品をエンジンにたくさん使っているので、普段使いも余裕なんですよ~(膨らむ鼻の穴)」なんて、ついつい語ってしまう。それほどに愛車は絶好調なのだ。
しかし……、である。以前のように通勤で毎日頻繁に乗らなくなった分、一度に乗る距離が圧倒的に増えたのだが、そんなある日、XRに乗ろうとカバーを外したところ、エンジンの下に大きなオイルの染みが……‼ ちょっぴり染み跡が点々とある程度ではなく、もはや水たまり寸前な感じで、これはまずいとサンダンスで診てもらうことに。するとオイルタンクに入ったクラックが原因とのこと。聞けばこれはXRだけに限らず、オイルタンクにバッテリートレーを取り付ける構造のリジッドマウントのスポーツスターにありがちなトラブルなのだという。もしかして一度に乗る距離が増えたことも関係している……⁉
というワケでタンクに入ったクラックを溶接して修理してもらったのだが、今後同じようなトラブルが起こらないように、補強を加えてもらった。普通なら溶接だけで終了となりそうだが、さらなる対応策まで施してくれたことに、ありがたいと思うと同時に、さすがだなぁ~と感心してしまった。
近年世界的に注目を集めている、旧い車両を単にレストアするのではなく、現代の最新技術を用いて再構築する「レトロモッド」。その世界でサンダンスの右に出る存在はいないだろう。何せ先のオイルタンクをはじめ、本当にさまざまなトラブルに対し、対策を講じてきた膨大なデータがある。だからこそ、最新技術を適材適所に生かせるワケで、闇雲に最新技術を用いればいいということではない。思わぬトラブルから、あらためてサンダンスの凄さと違いを垣間見たのだった。
これ、もしかしてエンジンオイル!?

某メーカーの試乗会で栃木県まで雨の中自走。その翌週は箱根に行ったりと一度に走る距離が伸びた。それもあってか、ある日カバーを外したら大きな染みが!! 最初はキャブのオーバーフローを疑ったが、触ってみたらオイル……。一体どこから!?
XRはオイルタンクにバッテリートレーが付いているのだ


リジッドマウントのスポーツスターと同じく、オイルタンクのちょうど反対側にバッテリーがあるのだが、これが走行中に結構揺れる。重量物であるバッテリーが振動などで揺れることで、タンク裏のステーが破損しやすいのだ。
原因はタンクに入ったクラック


オイルタンクに備わっているバッテリートレーを支えるステーが折れ、そこにクラックが入ってオイルが漏れていた。これはXR1000だけでなく、リジッドマウントのスポーツスターにもありがちなトラブル事例だという。
今後の対策も含めてしっかりリペア!!



まずは溶接でもとの状態に復元。しかしステーそのものが薄いプレート状で強度的に弱く、このままでは再び破損してしまう可能性が高い。そこで周辺の強度を上げるべくステーの形状にぴったり合うようにスチール板を切り出して側面に溶接。これにより飛躍的に強度が上がって破損しにくくなった。結構いいでしょ。

復活した私のXR。一昨年にタペットが粉砕した際、泣き所であるタペットまわりを対策したし、今回の件でさらにノーマルより進化した。もはやレトロモッドといえる……よね。
(出典/「
text&photo/T.Amemiya 雨宮 武 問い合わせ/サンダンス エンタープライズ TEL03-5450-7720 https://www.sundance.co.jp
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