好みのデザインがないから自分で塗装してみたが……【H-D偏愛主義】

愛用のヘルメットは、もう何十年もず~っとジェットヘルにコンペシールド派だったのだけど、最近はもっぱらフルフェイス派。しかも正統派(?)な最新フルフェイスじゃなくて通称「族ヘル」なんて呼ばれている昔っぽい雰囲気のヤツ。特に理由があるワケでもないが、何かそんな気分なのだ。で、無地のワントーンカラーというのはどうにも苦手で、何かしらグラフィックが入っているほうが好みなのだけど、困ったことに「コレだ‼」というのがない。

雨宮武|いわゆるエンスー的なバイクとカスタムが大好物な本誌副編集長。基本的にスポーティに走れるバイクを好みつつも腕にはまったく自信なし。

H-Dワークスっぽいデザインが好みなんだよな

理想は往年のH-Dのワークスライダーが使っていた左右対称のデザインながら、左右で黒×オレンジの異なる2色使いじゃなくて、黒×黒みたいな1色使いのもの。そのデザインに近いものがないか探したが、あるにはあったけれどシールドが付けられない作りのモノだったりして、少し趣味と違うんだよなぁ~、じゃあ自分で塗ってみっかと挑戦したのが上に紹介している「自家塗装1号」。全塗装は面倒だったので、黒いメットを購入し、グレー×アイボリーの部分塗装で済ませたのだが、これが意外と上手くいった。

これに気をよくして(?)お次は、1980年代の「ベル」っぽいカタチが気に入って衝動買いしたフルフェイスを、今度はあえて黒×オレンジのH-Dワークスカラーを“ラインのみ”で再現してみようと、ピンストライパーよろしく筆塗りにチャレンジしてみたのだが、これが激しく失敗。これは無理だと諦めてシンナーで消し、3ミリ幅のラインテープの黒と赤をバイク用品店で購入し、それ風に貼ってみたところ結構イケてる。黒×赤のみのラインだともの足りない感じだったので、左右両方に金色のラインテープを付け足して貼ってみたらかなりカッコよくなった。これが「ラインテープ2号」で、普段の使用頻度は圧倒的に2号が多いほどのお気に入りだ。

でも、そろそろ気分一新したいな~ということで、今度は白ベース、さらにツヤあり仕上げにチャレンジしてみた。もちろんデザインはH-Dワークス。色は往年のレーサー、マイク・ヘイルウッドみたいなホワイト×ゴールドで塗るとカッコいいかも……、なんて想像したら、やらずにはいられなくなり、自家塗装に挑戦してみた次第だ。

これが、メタリックカラーだったせいか難しいのなんの。スプレーの説明書通りに20~30㎝間隔をとって薄く塗るとムラになるし、近づけて塗ると即垂れて失敗の連続。その完成度は……DIYなら許せるけれど、微妙だ(苦笑)。

自家塗装の1号

処女作のわりに上手くできた気がする1号。ツヤ消し仕上げというのもハードルを下げた要因かも。しかし、側面と後ろに入れたレインボーラインは根性の筆塗り。大変でした。

ラインテープの2号

筆塗りでラインを入れようと試みて失敗。それをシンナーで消し、3㎜のラインテープを使用してドライヤーで温めながら曲線部分を貼ったら意外と上手くいった。お気に入り。

缶スプレーで自家塗装にチャレンジ!!

デザインを決めてマスキングテープを貼る

定規で測ったりしながら下書き代わりにマスキングテープでガイドを作り(上)、デザインを決定。塗装しない部分をマスキングする。

下地を作る

#320の耐水ペーパーでならした後、「プラサフ」代わりにFRP部品などの塗装をはがれにくくする「バンパープライマー」を吹く。

上塗りその1

まずは金色を塗装。塗る面と噴射口の間は20~30㎝間隔をあけ、一度に厚塗りせず薄く何度も塗り重ねるとあるがシカトして塗る。

マスキングテープを剥がす

完全に乾ききってからマスキングテープを剥がすと塗膜がパキッと割れてしまうので、生乾きぐらいのうちにテープを慎重に剥がす。

上塗りその2(フチ取りライン)

最初に塗った金色のフチに5㎜幅のラインを入れるため、塗る面だけを残してマスキングテープを貼る。で、赤のスプレーを吹く。

テープを剥がしたら失敗……

ほぼ全面にマスキングテープを貼ったため、剥がしたら金色部分に糊のような跡が……。クリア吹けば消える!? 消えないよなぁ(悩)

再び上塗りその1

覚悟を決めて、もう一度金色を塗る。せっかくなので#800の耐水ペーパーで塗る前にならすついでに失敗して垂れた部分も修正。

また失敗(泣)、修正する

マスキングを剥がす際、赤く塗った部分がもっていかれた。スプレーのフタなどに赤の塗料を溜めて、今度は筆塗りで修正した。

もう無理。ラインテープでごまかす

じつはもう一度金色を塗り直したのだが、赤いラインをよけてマスキングしたところ、今度はマスキングした境目に大胆な段差ができてしまった。どうしよ……って感じだけど、もう無理と判断。3㎜幅の銀色のラインテープを貼ってごまかす作戦。

クリアスプレーを吹く……

塗装中に付着したホコリやゴミを#1000の耐水ペーパーで軽く払い落としてから、クリアを吹く。最後にコンパウンドで磨いて完成。

磨いてステッカーを貼ったら完成!!

(出典/「CLUB HARLEY 2025年12月号」)

この記事を書いた人
ポイズン雨宮
この記事を書いた人

ポイズン雨宮

真性バイクオタ

単気筒や2気筒のいわゆる“エンスー的なバイク”が大好きな真性オタ。中でも70sアメリカを感じさせるモーターカルチャーを特に好む。XR1000と1969年型カマロを所有し、その維持に四苦八苦しつつも実は喜んでいるドMでもある。カフェレーサー好きでもあり、フェザーベッドフレームのH-Dを作りたいと絶賛夢を膨らませ中。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

変わらぬ美学に宿る新たな意匠。「アリゾナフリーダム」の今季注目は『浮唐草』

  • 2026.08.03

ARIZONA FREEDOMのものづくりは、受け継がれてきた美学を守りながら、新たな表現を追求し続けている。今季は、立体感のある彫刻で唐草を表現した「浮唐草」が登場。伝統的なモチーフに新たな息吹を吹き込み、ブランドの世界観をさらに進化させている。一方で、創業以来愛され続ける定番モデルも、その普遍的...

遊びをぎっしり詰め込んだ“俺ジーンズ”を作ってみた。

  • 2026.07.29

児島に本社と工房を置くベティスミスでは、その人に合ったジーンズをフルオーダーで作ることができる。そこで編集部スタッフが現地へ赴き、わがまま言い放題の“俺だけのジーンズ”をオーダー。その様子と完成品をレポートする。 編集・ジョージ(右)|編集部イチのジーンズ偏愛者といっても過言ではない。とんでもないジ...

朗報!「ウエアハウス」最高峰レーベルの最高傑作DDシリーズ「1001XX」が待望の再入荷。これは見逃すな!

  • 2026.08.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 「1001XX 1947」が近日入荷。夏の装いに欠か...

「ATSU LEATHER WORKS」が世に放つ、唯一無二の革パンエイジングモデル。

  • 2026.07.22

ライダースジャケットの世界で独自のエイジング表現を追求してきたアツレザーワークス。その哲学を受け継ぐ初のレザーパンツ“Lily”が誕生。いちから着用者のライフスタイルを刻み込むプレーンモデルと、長年穿き込まれた表情を職人技で再現したエイジングモデルをラインナップ。革をより幅広い季節、幅広いスタイルで...

Pick Up おすすめ記事

「ATSU LEATHER WORKS」が世に放つ、唯一無二の革パンエイジングモデル。

  • 2026.07.22

ライダースジャケットの世界で独自のエイジング表現を追求してきたアツレザーワークス。その哲学を受け継ぐ初のレザーパンツ“Lily”が誕生。いちから着用者のライフスタイルを刻み込むプレーンモデルと、長年穿き込まれた表情を職人技で再現したエイジングモデルをラインナップ。革をより幅広い季節、幅広いスタイルで...

ジャパンレザーの集大成がここに。AJLP始動。

  • 2026.08.06

ALL JAPAN LEATHER PRODUCT。略して「AJLP」なるビッグプロジェクトが始動した。国産の原皮=地生(じなま)にこだわり、鞣しから縫製まですべてを日本で行う“オールジャパン”に価値を見出し、そのクオリティや魅力を伝えるべく、革のプロフェッショナルたちがここに集結した。 ALL J...

変わらぬ美学に宿る新たな意匠。「アリゾナフリーダム」の今季注目は『浮唐草』

  • 2026.08.03

ARIZONA FREEDOMのものづくりは、受け継がれてきた美学を守りながら、新たな表現を追求し続けている。今季は、立体感のある彫刻で唐草を表現した「浮唐草」が登場。伝統的なモチーフに新たな息吹を吹き込み、ブランドの世界観をさらに進化させている。一方で、創業以来愛され続ける定番モデルも、その普遍的...

遊びをぎっしり詰め込んだ“俺ジーンズ”を作ってみた。

  • 2026.07.29

児島に本社と工房を置くベティスミスでは、その人に合ったジーンズをフルオーダーで作ることができる。そこで編集部スタッフが現地へ赴き、わがまま言い放題の“俺だけのジーンズ”をオーダー。その様子と完成品をレポートする。 編集・ジョージ(右)|編集部イチのジーンズ偏愛者といっても過言ではない。とんでもないジ...

朗報!「ウエアハウス」最高峰レーベルの最高傑作DDシリーズ「1001XX」が待望の再入荷。これは見逃すな!

  • 2026.08.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 「1001XX 1947」が近日入荷。夏の装いに欠か...