3ページ目 - いまが買いドキ!? ちょい旧ハーレー調査隊が、今月は「FXSBブレイクアウト」を調査!

【調査報告⑤】現行型ソフテイルで大きく進化!!

2018年モデルで大きく変わったソフテイル シリーズだが、人気車種のブレイクアウトもほかのモデルと同様に大胆にイメージが変更された。溶接箇所やパーツ数を減らすことで従来よりも大幅な軽量化を達成し、剛性も向上した新型フレームに、ミルウォーキーエイトエンジンを搭載したことはもちろん、走りの性能が飛躍的に向上。性能や操縦性ばかりではなく、専用のLEDライトをはじめ、スリムなタンクやスポーティなデザインのホイールなどでルックスも現代的に進化を果たした。240㎜の極太リアタイヤを備えた個性派モデルに変わりはないものの、ツインカムと比較してハンドリング性能が大幅に向上し、ワイドタイヤのクセが抑えられた点も要注目ポイントだろう。

新型フレームと足まわりで別次元の走りを実現!!

新設計されたフレームとスイングアームによって、大幅な軽量化と剛性アップを実現したほか、バンク角も増大した。車体下側に2本あったリアショックも、シート下に配置して1本化。フロントフォークも見直し、高性能サスに匹敵する減衰性能を実現している。

フレームと足まわり、さらにエンジンで すべてが変わった!

【 2016 ~ 2017】FXSE CVOプロストリートブレイクアウト

2種類の排気量を設定

登場当初は、排気量1745㏄の107と1868㏄の114が用意され、114にはハイフロータイプのエアクリーナーが装備されていたが、2020年モデルから114のみに。さらに2023年からは排気量1923㏄の117エンジンが搭載されている。

ミルウォーキーエイト107
ミルウォーキーエイト114

【調査報告⑥】さらに特化したCVOモデルも存在する

ブレイクアウトがもつドラッグレーサーの雰囲気をさらに強調したモデルも存在する。それが2016年後期にCVOファミリーに導入された「FXSE CVOプロストリートブレイクアウト」だ。ツインカム110エンジンを搭載したほか、倒立タイプのフロントフォークやダブルディスクブレーキ、さらにビキニカウルやアンダースポイラーを装備してスポーティに仕上げている。このモデルは好評で、2017年モデルにもラインアップされた。

調査結果

吸排気系やハンドルなどをカスタムした個体が市場のほとんどを占め、人気パーツの有無や全体の雰囲気など、カスタム内容が値付けと密接に関わっているので170~350万円台と価格帯が幅広い。プレミア価格になりつつあるが、TC96を搭載していた2015年までのモデルは約220万円、16年が約247万円、17年は約282万円と年式によって値段が変動する。

プレミア度:★★★★☆
お買い得度:★☆☆☆☆
審美眼必要度:★★★☆☆

(出典/「CLUB HARLEY 2025年6月号」)

この記事を書いた人
ポイズン雨宮
この記事を書いた人

ポイズン雨宮

真性バイクオタ

単気筒や2気筒のいわゆる“エンスー的なバイク”が大好きな真性オタ。中でも70sアメリカを感じさせるモーターカルチャーを特に好む。XR1000と1969年型カマロを所有し、その維持に四苦八苦しつつも実は喜んでいるドMでもある。カフェレーサー好きでもあり、フェザーベッドフレームのH-Dを作りたいと絶賛夢を膨らませ中。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

【Willis & Geiger×2nd別注】ミリタリーとサファリが香るアーバンアウトドアウエア

  • 2025.09.17

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 90年代のアーカイブをデザインソースに、上品さを加えてアップデート。ウールメルトンジャケット[メトロ ウォーカー] ...

【BIG SMITH×2nd別注】米軍の名作バッグをデニムで再構築! 経年変化が楽しめるデニムのエプロンバッグ。

  • 2025.09.22

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! BIG SMITH × 2nd ワーカーズエプロンバッグ 1940年代のアメリカン・レッドクロス(米国赤十字社)が製...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

Pick Up おすすめ記事

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

【BIG SMITH×2nd別注】米軍の名作バッグをデニムで再構築! 経年変化が楽しめるデニムのエプロンバッグ。

  • 2025.09.22

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! BIG SMITH × 2nd ワーカーズエプロンバッグ 1940年代のアメリカン・レッドクロス(米国赤十字社)が製...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

【Willis & Geiger×2nd別注】ミリタリーとサファリが香るアーバンアウトドアウエア

  • 2025.09.17

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 90年代のアーカイブをデザインソースに、上品さを加えてアップデート。ウールメルトンジャケット[メトロ ウォーカー] ...