1920年代ヨーロッパのアンダーウェア用糸が着想源。
本コレクションでは、Nigel Cabourn ’OX’ed Silver’が独自開発した「BRURRY DENIM(ブラーリーデニム)」を採用。
着想源となったのは、1920年代ヨーロッパのアンダーウェア用糸。当時の蒸気機関や水力による紡績工程から生まれた、「偶発」「不均一」「不安定」な糸の表情を現代のデニムとして再構築した。
生地開発では、「ハンクダイイング」「ロープ染色」「チーズ染色」という3種の染色技法を採用。
枯葉由来のタンニン染めや鉄媒染を取り入れたハンクダイイング、1940年代の原料不足時代を再解釈したロープ染色、ブリティッシュアーミーのグリーンデニムを着想源にしたチーズ染色など、単なるヴィンテージ復刻ではなく、過去の歴史的背景をベースに“存在しえたヴィンテージ”を生み出した。
登場するアイテムは、1920〜40年代のアメリカを支えた3つの職業に着目してデザイン。鉄道員をテーマにした「Railwayman 1925–1939」、牧場労働者をテーマにした「Ranch Worker 1940–1944」、そしてロデオクラウンをテーマにした「Clown 1943–1946」の3シリーズで構成され、Leeを象徴するLOCO JACKETやOVERALLSなどデニムアイテム6型と、シャツやサスペンダーなど4型がラインナップする。
また、今回の発売に際して、先日オープンしたNigel Cabourn OMOTESANDOの一角を、9月12日(土)〜18日(金)の期間限定で、『Lee × Nigel Cabourn ’OX’ed Silver’』がジャックする。国内外で活躍するVMD駒場靖之氏が空間ディレクションを手掛け、今回のコラボレーションで重要なBRURRY DENIMや各シリーズの要素を散りばめたビジュアル・プレゼンテーションは、必見となる。
BRURRY DENIMとは?

1924年のアメリカは「狂騒の20年代」や「黄金の20年代」と呼ばれ、好景気で活気に満ちた時代であった。この時期、産業は大いに発展し、「伝統の破壊」という精神が生まれ、新しい産業が成長したことが特徴である。
この狂騒の時代においても、「伝統」と「革新」はしのぎあい、「残るべき伝統」や「置き忘れの伝統」といった様々な伝統的技術が存在し、革新の影響を受けて発展した伝統もあった。
今回使用するデニムの生地設計においては、「伝統技術と革新技術の狂騒」が重要なキーワードとなっている。
この設計のきっかけとなった生地は、アメリカのデニムではなく、約100年前のイギリスまたはフランスの1920年代に使用されていたアンダーウェア用の糸である。この糸は、当時の粗紡工程と精紡工程で使用されていた機械の影響を大きく受けており、動力は蒸気機関または水力であったと推測される。その結果、偶発的で不均一なムラ形状と、不安定で規則性のない撚り係数(1.0m間の誤差約50%)の糸が作られたと仮説を立てた。
この「偶発」、「不均一」、「不安定」な糸設計は、当時の技術的伝統を反映しており、今回使用するデニムのタテ糸設計の源となっている。
さらに、染色設計には「ハンクダイイング(かせ染め)」、「ロープ染色」、および「チーズ染色」を採用している。


BRURRY DENIMの種類
BRURRY DENIM ハンクダイイング

ハンクダイイングにした理由は、当時のジーンズやジャケットが家屋建設時の断熱材として使用されたケースがあり、一緒に入り込んだ枯葉や釘、金具が長い年月を経て壁と壁の間でエイジングしたという仮説を立てたことにある。工程としては、精錬のみの糸にピュアインディゴのハンクダイイングを施し、枯葉起因のタンニンオーバーダイイング、最後に釘、金具起因の鉄媒染を行う流れとし、「偶発」、「不均一」、「不安定」な壁中デッドストックのようなデニムを実現させた。
この生地の特徴は、右綾で精紡工程の妙によるものとローテンション力織機による凹凸感、ネップ感が独特な表情を生み、タンニンと鉄媒染による色の深みは唯一無二のものといえる。
BRURRY DENIM ロープ染色

ロープ染色にした理由は、芯白の当時採用されていた染色技術の再現が狙いとなる。その当時の原料不足による原料構成の違いや番手、撚り係数の異なる糸をミキシングしたデニムがあり、その独特な表情をより効果的に感じられる設計が狙い。工程としては、精錬のみの糸にピュアインディゴのロープ染色を施し、硫化染料のロープ染色オーバーダイイングを行う流れとし、伝統的かつ革新的なミキシングデニムを作りあげた。
BRURRY DENIM チーズ染色

チーズ染色にした理由は、芯白ではなく芯までの色浸透が狙いで、その当時のブリティッシュアーミーが採用していたグリーンデニムを意識した設計である。こちらも40sシリーズのインディゴ同様に原料構成の違いや番手、撚り係数の異なる糸をミキシングした設計で、上記のブリティッシュアーミーのグリーンデニムでは見ない設計のため、実物よりも表面の凹凸感は強く感じ、効果的に表現された。工程としては、精錬のみの糸にグリーン硫化染料を施す流れで、こちらも伝統的かつ革新的なミキシングデニムを作りあげた。
右綾

右綾で複数の番手差の糸や原料構成の違いによる奥行とローテンション力織機による糸の膨らみ、精紡工程による糸の戻り感による独特な表情は唯一無二のものといえる。
左綾

左綾で複数の番手差の糸や原料構成の違いによる奥行とローテンション力織機による糸の膨らみ、ヨコ糸のチラつく独特な表情は唯一無二のものといえる。
LINE-UP:Railwayman 1925-1939

アメリカの鉄道史は、産業革命、開拓時代そして経済成長と密接に結びついた壮大な物語である。1820年代に登場した蒸気機関による鉄道は、1869年の大陸横断鉄道(Transcontinental Railroad)の開通により、東西アメリカが鉄道で初めて繋がり、旅客輸送の黄金期に突入していくこととなる。そして1916年時点で鉄道労働者は170万人に上り、アメリカ総人口の4%に達していた。そこで、彼らの身に着けるワークウェアの需要は、Leeのビジネスを押し上げる重要なファクターとなったのである。特に「91-J」は別名locomotive(機関車)Jacketと名付けられ、Leeのワークウェアを代表する存在となった。
RAILWAY MAN LOCO JACKET

LOT-2600 / ハンクダイイング / 右綾
Color / Indigo
¥90,200(税込)
Lee 101誕生101周年記念コラボ「RAILWAY MAN」シリーズ。「もし1920年代当時、ヨーロッパでも101が作られていたら」という仮説のもと、Leeの名作を独自に再構築した。生地には、1920年代の欧州製アンダーウェアに着想を得た「BRURRY DENIM(HANK DYEING)」を採用。太さや撚りの異なる糸と、ハンク染め、タンニン・鉄媒染によって、凹凸感やザラつきのある独特の表情を生み出している。
LOCO JKは91-Jをベースにヨーロッパのワークジャケットの要素を融合。ホリゾンタルカラーやセルビッチ使い、ポケットウォッチ用ポケットなどを備え、着こむほどに独自のエイジングが楽しめる。
RAILWAY MAN OVERALLS

LOT-2600 / ハンクダイイング / 右綾
Color / Indigo
¥99,000(税込)
Lee 101誕生101周年記念コラボ「RAILWAY MAN」シリーズのオーバーオール。Lee 91-SBをベースに、当時のヨーロッパのサロペットパンツを独自解釈で再構築した。生地には、あえてセルビッチの「BRURRY DENIM LOT-2600」を使用。ハンク染めとタンニン・鉄媒染による深みのある色合いと、凹凸感やザラつきのある風合いが特徴だ。
チェストポケットやピスポケットにはピンロックタイプのZIPを採用し、ポケットウォッチ用ポケットも残した。ワイドなシルエットはNigel Cabourn ’OX’ed Silver’独自のパターン。着こむほどに独特のエイジングが楽しめ、LOCO JK(91-J)とのセットアップで1920年代のレールウェイマンスタイルを再現できる。
RAILWAY MAN 101

LOT-2600 / ハンクダイイング / 右綾
Color / Indigo
¥63,800(税込)
Lee 101誕生101周年記念コラボ「RAILWAY MAN」シリーズのデニムパンツ(101)。1930年代のLee 101とヨーロッパのRAILWAY MANトラウザーズを独自解釈で再構築した。生地には「BRURRY DENIM LOT-2600」を採用。ハンク染めとタンニン・鉄媒染による深みのある色合いと、凹凸感やザラつきのある風合いが特徴だ。
ワタリと膝幅を広げ、股上をやや深めにしたNigel Cabourn ’OX’ed Silver’独自のパターン。後身頃のVスリットやバックシンチ、ホームベース型のピスポケット、ウォッチポケットなど、当時のワークパンツを思わせるディテールを盛り込んだ。着こむほどにBRURRY DENIM LOT-2600ならではの独特のエイジングが楽しめる。
RAILWAY MAN SHIRTS

Color / Charcoal、Indigo
¥38,500(税込)
Lee 101誕生101周年記念コラボ「RAILWAY MAN」シリーズのワークシャツ。1930年代のLeeとヨーロッパのワークシャツを独自解釈で再構築した。付け襟を失い、細いバンドカラーだけが残った当時のシャツをイメージした襟や、シャベルのような形状のダブルチェストポケットが特徴。シルエットはNigel Cabourn ’OX’ed Silver’独自のワイドパターンだ。
生地は、芯まで染まるかせ染めによってインディゴの色が長く残り、エイジングを楽しめるシャンブレーと、杢糸とソリッド糸の交織による塩と黒胡椒のような表情が特徴のブラック系ソルト&ペッパーの2種類を用意する。
LINE-UP:Ranch Worker 1940-1944

南北戦争が過ぎ去り、テキサス州などの荒野で増え過ぎたテキサス・ロングホーン(長角牛)を捕獲し、北部の市場へ運ぶためにロングドライブが盛んになった。これがカウボーイの主な仕事であった。1865年〜1880年の黄金期にはアメリカ西部で3万5千人〜4万人のカウボーイが活動していたと推定されているが、鉄道網の発達や牧場の整備などが進むにつれ、その数は減少し、20世紀に入るとカウボーイは実務的な職業から、ロデオや観光(デュードランチ)そして映画など文化的な存在へと変化した。その後40年代には牧場で牛の世話や馬の調教などを職業とするRanch handやStockmanと呼ばれる畜産業に関連する従事者は数万〜十数万人規模存在したとされ、西部劇映画のヒーローとして理想化されたカウボーイのイメージと共に、Leeにとって最適なブランドアイコンとなったのである。
RANCH WORKER 101 J


【左】LOT-2601 IND / ロープ染色 / 右綾
Color / Indigo
¥79,200(税込)
【右】LOT-2601 OL / チーズ染色 / 右綾
Color / Green
¥79,200(税込)
Lee 101誕生101周年記念コラボ「RANCH WORKER」シリーズのデニムジャケット(101-J)。1942〜45年の大戦時モデルをベースに、当時の物資統制の影響を受けた洋服や、ヨーロッパのワークウェア、ミリタリーウェアを研究し、独自解釈で再構築した。生地には、異なる原料や番手の糸を組み合わせた「BRURRY DENIM」を採用。インディゴはロープ染色に硫化染色を重ね、グリーンは硫化染料によるチーズ染色を施した。改良した旧式力織機による凹凸感とザラつきのある風合いが特徴だ。
シルエットはややワイドでショート丈。月桂樹ボタンやバックシンチを省いた大戦時仕様に加え、袖やチェストポケット、脇下のベンチレーションなどに英軍バトルジャケットのディテールを採用した。着こむほどにBRURRY DENIM LOT-2601、2602の組み合わせならではのエイジングが楽しめる。
RANCH WORKER 101


【左】LOT-2602IND / ロープ染色 / 左綾
Color / Indigo
¥49,500(税込)
【右】LOT-2602OL / チーズ染色 / 左綾
Color / Green
¥49,500(税込)
Lee 101周年記念コラボ「RANCH WORKER」シリーズのデニムパンツ(101)。1942〜45年の大戦時モデルをベースに、ヨーロッパのワークウェアやミリタリーウェアを独自解釈で再構築した。生地には、異なる原料や番手の糸を組み合わせた「BRURRY DENIM」を採用。インディゴとグリーンの2色を展開し、凹凸感とザラつきのある風合いが特徴だ。
月桂樹ボタンや無地リベット、レイジーSなど大戦時のディテールを採用。今回のジーンズ3型の中ではやや細身ながら、一般的にはワイドに分類される独自のシルエットで、着こむほどに独特のエイジングが楽しめる。
LINE-UP:Clown 1943-1946

ロデオが競技として発展し始めた時代、ロデオ道化師(クラウン)は主に観客を楽しませるコメディとしてのエンターテイナーとして登場したが、1920年代以降は、ブルライディングの危険性が増すにつれ、倒れたライダーを守る役割が求められるようになる。40年代に入ると動きやすさと安全性を確保するため、オーバーサイズのパンツやシャツが主流となり、派手なカラーや装飾により、雄牛の注意を引くと同時に観客からの注目を集めることとなり、ブランドロゴを刺繍するなど、広告としての役割も果たすこととなった。
RODEO CLOWN 101Z


【左】LOT-2601 IND / ロープ染色 / 右綾(国内)
LOT-2602 IND / ロープ染色 / 左綾(日本以外)
Color / Indigo
¥52,800(税込)
【右】LOT-2602 OL / チーズ染色 / 左綾
Color / Green
¥52,800(税込)
Lee 101誕生101周年記念コラボ「RODEO CLOWN」シリーズのワイドパンツ(101-Z)。ロデオショーで広告宣伝を担ったクラウンのジーンズに着想を得て、Lee COWBOY 101-Zとヨーロッパのワークパンツを再構築した。生地には「BRURRY DENIM LOT2602(左綾)」を採用。今回のジーンズ3型の中で最も太いワイドシルエットが特徴だ。
フランスのジョッパー文化とカウボーイ文化を融合した9本のベルトループや、左ピスポケットを省いた3ポケット仕様、レイジーSなど独自のディテールを採用。ベルトでの着用がおすすめで、着こむほどにBRURRY DENIMならではのエイジングが楽しめる。
LINE-UP:Other
2PACK FIELD WORKERS T-SHIRT

Color / Off White、Ivory
¥24,200(税込)
Lee 101誕生101周年記念コラボの2枚パックTシャツ。1920〜40年代のワーカー向けフィールドTシャツにインスパイアされたベーシックな一着。2枚パック仕様で、オフホワイト・アイボリーの異なるカラー2枚がセットになっている。今コレクションのデニムアイテムとのレイヤードを前提に設計されており、シリーズ全体のスタイリングをつなぐ定番インナーとして機能する。パッケージにはコレクションのコンセプトビジュアル(機関車・ワーカーのグラフィック)が印刷され、コレクターズアイテムとしての要素も持つ。

FIELD WORKER SUSPENDER

Color / Indigo、Green
¥26,400(税込)
Lee 101誕生101周年記念コラボシリーズの専用サスペンダー。Leeのオーバーオールに見られるローバック仕様のサスペンダーディテールからインスパイア。ローバックのアタッチメント部分にはデニムとフルタンニンレザー(ステア)を使用。デニムはBRURRY DENIM LOT2602を採用。平ゴムは2種類使用。Nigel Cabourn ’OX’ed Silver’独自パターンである。経年変化も楽しめる仕様でインディゴ・グリーンの2色展開。RANCH WORKERやRODEO CLOWNシリーズのパンツとのコーディネートに最適。
101 BANDANA

Color / Red、Blue
¥8,250(税込)
Lee 101誕生101周年記念コラボのバンダナ。コレクション全体のコンセプト(RAILWAYMANをはじめとする1920〜40年代のワーカー文化)を凝縮したビジュアルが全面にプリントされている。バンダナ自体に今回のコレクションのコンセプトが集約されており、スタイリングのアクセントとして、またコレクターズアイテムとして活用できる。レッド・ブルーの2色展開。
■ 取扱店:Nigel Cabourn直営店、Nigel Cabourn OFFICIAL WEB STORE
■ 特設WEBサイト:https://www.outerlimits.co.jp/pages/why-is-brurry-denim
■ 問い合わせ先:株式会社 OUTER LIMITS press@outerlimits.co.jp
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