トラッド巧者は“黒”をどう着こなす? 「Pt.Alfred」本江さんは黒×濃紺でモダンな印象には

クラシックを愛する人ほど、“黒”に慎重になる。けれど、上品さと洒落感を両立させる鍵もまた、この色にある。トラッドを知る人たちは、黒をどう自分のスタイルに落とし込むのか。今回は「Pt.Alfred」店主・本江浩二さん流の着こなしに注目したい。

「Pt.Alfred」店主・本江浩二さん|1960年、富山県出身。数々のブランドの営業、生産を経て88年に独立。94年に「Pt.アルフレッド」をオープン。オリジナルブランドのチノパンは世界随一のラインナップを誇る

ベーシックなデザインの黒アイテムを濃い目のネイビーに合わせるのが王道

ベスト3万3000円、パンツ1万9800円、ハット1万5400円/すべてPt.アルフレッド、ニット2万4200円/マカラスタ×Pt.アルフレッド、スニーカー1万5840円/スプリングコート(Pt.アルフレッドTEL03-3477-7952)

「ファッションの入口がアメカジやアメトラなのか、モードなのかでブラックの捉え方が異なると思います。前者だと茶を好み、後者だと黒をすんなりと取り入れられる印象です」と語るのはファッション業界の生き字引でもある本江さん。自身も黒には抵抗のあるアメトラ世代だったが、トレンド周期を重ねるうちに、おのずと取り入れたそう。

「黒はいろいろな色が混ざり合うことができるので、実は意外と色を選ばない。ただトラッド的な視点で考えると、濃紺に合わせるのが個人的にしっくりときます。黒に慣れてない方はまずは濃紺。挿し色を入れると、一気にバランスが悪くなってしまうので、まずはベーシックにまとめるのが正攻法です」

【着用アイテム】Pt.アルフレッドのオリジナルチノ[58118]

30年以上のロングセラーモデルとなっているアメリカンストレートのブラックチノ。限界まで打ち込んだ光沢感のあるツイル生地で、色落ちしにくいように配慮されているため、長年使っても白っちゃけずに、ブラックの精悍さをキープできる。

【コーディネイトのポイント】濃紺と黒の絶妙なトーンを楽しむ

ブラックに合わせるのは同じネイビーでも濃い目を選ぶのが正解。ここで茄子紺のような薄いトーンを選ぶとコントラストが出過ぎてしまう。またパンツがコットンに対して、ネイビーのウールアイテムを合わせて、素材感でも差を出している。

(出典/「2nd 2025年12月号 Vol.215」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

Pick Up おすすめ記事

時間を重ねて、ヴィンテージになる。「RAGGY CLOTHING」の何年先も、格好いいと思える服

  • 2026.10.02

時代が変わっても、色褪せない格好よさがある。「ラギークロージング」が大切にするのは、流行に左右されない普遍的さ。アメリカンカジュアルの王道を、いまの時代に自然に着られる1着へと仕立てる。 旧きよき服を現代の日常に アメリカンカジュアルの王道を見つめながら、現代の日常に馴染む服を作る「ラギークロージン...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

無垢の金属、輝く伝統。純金や純プラチナを使った「市松」の究極の逸品

  • 2026.09.25

純金や純プラチナなど、純度100%の軟らかい金属をアクセサリーにするためには非常に高い技術が必要だ。それを可能にするのが「市松」。約30年にわたって培った“叩く”技術が可能にする唯一無二のリングの輝きに迫る。 熟練の技なくしては完成しない究極の逸品 原材料高騰の影響もあって、希少性が高まっている純金...

名作[ハリケーントップ]誕生から40周年! 「CHUMS」の「ハローウェア」が再登場

  • 2026.09.23

「チャムス」の名作[ハリケーントップ]の誕生から40年を迎える今年、「ハローウェア」が再登場する。そのコレクションを紹介する前に、まずはブランドが歩んできた歴史を紐解いていこう。これまでの歩みを知れば、「ハローウェア」をもっと楽しめるはずだ。 ハロー、懐かしくて新しいチャムス サングラスを川に落とさ...